2019浅野中学校 |学校説明会レポート③



浅野中学学校説明会レポート(2019年10月18日)


本日は浅野中学校へ、受験ドクター講師の市村 史帆先生が行ってきました。

名目倍率は2019年度で7.01倍と高く見えますが、実質の倍率は2.54でした。
倍率が高いと思っても、あきらめず挑戦してください。とのことでした。

JR新子安駅・京浜急行京急新子安駅より徒歩8分

2019年10月18日に行われた浅野中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は浅野中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©浅野中学校

プログラム

学校長のご挨拶

学校長より学校紹介のお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校の紹介

浅野中学は文化祭・体育祭をまとめて「総合学園祭」と呼んでおり、今年でこの形になってから40回目を迎えます。台風の影響で短縮しての開催となってしまい大変残念でした。しかし、40年前、第一回総合学園祭の際に中心になって運営を行った生徒会の面々が訪ねて来てくれ、現在運営を務める生徒たちと対談を行いました。40年前と現在で浅野中学の生徒が変わったこととしては、生徒が生真面目すぎるくらい真面目になったこと、時代の波に乗って発信力、コミュニケーション力がついてきていることがあげられるでしょう。逆に今も昔も変わらず生徒指導を厳しく行っているため、行事の運営を生徒に任せても問題ない、しっかりした生徒に育っています。
浅野中学はもともと創立者の浅野総一郎氏が新しい事業を始めるにあたり、それにふさわしい人材の育成を目的として設立されました。その精神にのっとって今後も生徒の指導を行っていく所存です。

入試について

教務部長より入試要項に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

2020年度中学入試について

募集要項を公開しました。入試当日は受験番号順に着席、解散することになります。受験番号は申し込み順に発行されますので、2/3午後の入試がある生徒は、早めの申し込みをお勧めいたします。
合否の判定方法について、入学試験の4教科合計点で決定します。合計点が同点の場合は、算数、国語、理科、社会の順で得点の高い方を上位とします。
入試統計資料について、名目倍率は毎年6倍強~7倍を推移していますが、実質倍率は2.5倍程度です。受験者が多いからといって諦めず受験してみてください。合格最低点ギリギリで合格したからと気にされる方もいますが、入試順位上位50位の生徒の成績を見てみると、順位はばらばらです。逆に中学1年生の2学期、浅野中学の基本である勉強、部活のリズムが出来上がった時期に行われるテストで1~50位に入った生徒は、その後学年が上がっても上位をキープすることができています。入学してから頑張ろう、という気持ちでいてください。
合格最低点と4教科合計得点の分布を比較すると、合格最低点マイナス5~10点以内に多くの生徒が位置していることが分かります。1点が大事ですので、ケアレスミスをしないよう心掛けましょう。
次に、合格者と受験者との教科ごと平均点の差を見てみると、算数と理科で差がついていることがわかります。算国の合計が240点中160点あたりが合否の分かれ目であるといえます。
各教科の説明に移ります。

入試について<国語>

国語については得点の分布が幅広いのが特徴です。問題構成は2018年度と同様、漢字の書き取り10題、小説、論説文です。ページ数が多いので、解くスピードと、記述問題を解く時間を残しておくことに気を付ける必要があります。現在の中学1年生に感想を聞いてみると、難しいと答えた生徒より普通、簡単と答えた生徒が7倍ほどいました。選択問題にはひっかけが多く注意が必要、難しく考えすぎないこと、漢字の配点が高いためしっかり練習しておくこと、などの声が上がりました。対策としては、選択肢はポイントを押さえて選ぶこと、正答率50~80パーセントの問題が合否の分かれ目といえるので50パーセントが正解する問題を取れるようにすること、時間配分の目安は漢字5分、小論25分、論説文20分、本文の要点整理をしながら読むこと、などの意見が出ました。

入試について<算数>

算数について、大問の数は昨年度と変更はありません。出題される分野は異なりますので苦手分野をつくらない勉強が必要です。合格に向けては、計算力と図形の性質や立体図形を平面図形に置き換えて考えること、数の仕組み、ルールに基づいて数え上げること、グラフの読み取りなどが大切です。生徒の感想としては、単位のミスに注意すること、意外と計算でなく数え上げで解ける問題があること、時間をかけてよければ満点が取れる問題であること、後に出てくるほど難しい問題であるとは限らないこと、応用問題はそれほど多くないこと、があげられました。生徒による対策は、計算力を鍛えること、わからない問題は飛ばして後から戻るようにすること、大問の中で1問目がわからなければ飛ばして2問目から解いてみるとよいこと、時間が限られているので全体をチェックして作戦を立てるとよいこと、があげられました。

入試について<社会>

社会について。歴史・地理・公民・論述の4題に分かれます。最後に100字程度の記述問題が出題されるのが特徴です。生徒の感想としては時事問題の対策が必要であること、ふさわしいものを選ぶかふさわしくないものを選ぶかが紛らわしかったこと、広く細かく出題されること、論述問題のために10分間残しておくようにしたこと、があげられました。学校からの対策としては、日ごろからニュースなどに関心をもっておくこと、時間配分に気をつけることです。生徒による対策は、その場で考える思考力を鍛えること、記述問題の対策を行い、より高い部分点をとること、選択問題は細部まで検討すること、普段から公民、地理に関心をもつことがあげられました。

入試について<理科>

理科については、50点以上の得点を狙いたいところです。生物・化学・地学・物理どの分野からもまんべんなく出題されます。生徒の感想としては、難しい・普通・簡単どの感想にもほぼ均等に手が上がりました。他には計算問題の対策が必要だったこと、桁が多い計算も出題されるが、化学計算などは出題のパターンが決まっていることがあげられました。ページ数は多くありませんのでじっくり読んで解くことが出来ます。リード文は丁寧に読んでください。生徒による対策は、まんべんなく勉強するとよいこと、計算の練習をするとよいこと、わからなくなったら比の計算で解くと解けることがあること、得意な大問から解くとよいことがあげられました。

2020年度の入試変更点について

今年度の変更点として、全科目が横長の解答用紙になります。また、社会・理科の図表に関して、問題をカラー印刷で出題することがあります。色使いには配慮して出題をします。

その他受験時の注意

受験時の注意として、チャイムの鳴り始めと同時に試験開始となります。終了時もチャイムの鳴り始めと同時に筆記用具を机の上においてください。

学校訪問を終えて

今回は入試説明会への参加でした。
全体のまとめとしては、4科目とも例年と出題の傾向に変更はありません。
どの科目も苦手分野を作らないこと、スピードを意識して入試問題に取り組むことが必要です。
全体的な対策として、生徒さんへの聞き取りによると、休憩中に糖分補給をしておくこと(ブドウ糖のラムネがおすすめだそうです)、教室が暑いので温度調節できる服装で来ること、2月1日、2日の試験のことは気にせず3日の試験に臨むこと、朝簡単な問題を解いて頭を覚醒させてから試験に来ること、受験者数が多いので、プレッシャーに負けないこと、などがあがりました。

説明会開始前に、学校案内や在学生へのインタビューの動画が流れていました。
積極的に意見を発信する生徒が多く、和気あいあいとしてにぎやかな学校の様子が伺えました。