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投稿日:2019年03月18日

テーマ: 算数

簡単!単位の暗記術!

こんにちは、受験ドクター算数科のRS講師です。
だんだん暖かくなってきて、春が近いなーという感じですね。

算数単位の暗記1

新しく受験ドクターに入ってきてくれた人達も授業や校舎に馴染んで楽しげに授業を受けてくれています^^

さて、今日は4年生向けのお話なんですが、
もしかしたら、5年生でも苦手にしている人が結構居るんじゃないかな・・・?

そう。単位のお話です。

一通りおさらいしてみましょう。小学校課程で勉強する単位、すなわち中学受験に出てくる単位は、次のようになります。

〈長さ〉
mm(ミリメートル)
cm(センチメートル)
m(メートル)
km(キロメートル)

〈面積〉
mm2(平方ミリメートル ※使われる事は殆どない)
cm2(平方センチメートル)
m2(平方メートル)
km2(平方キロメートル)
a(アール)
ha(ヘクタール)

〈体積:かさ〉
mL(ミリリットル)
cm3(平方センチメートル)
cc(シーシー)
dL(デシリットル)
L(リットル)
m3(立方メートル)
KL(キロリットル)

〈重さ〉
mg(ミリグラム)
g(グラム)
kg(キログラム)
t(トン)

うーん・・・あらためたこうやって書き出してみると、単位ってほんとにたくさんありますね。
そりゃ混乱して当然です。

これだけの単位を一気に解説するのは、大変なのでまず準備として、そもそも単位ってなんなの?のお話をしておきましょう。(また出ました、そもそも話!・・笑)

単位とはズバリ「名前」です。

1m(メートル)という長さは、m(メートル)と名付けられたある長さが1つあるということを表します。

算数単位の暗記2

もし、この図の長さを「1太郎」と名付けるぞ。と国際会議で決まれば、明日からこの長さは1太郎になるのです。なんかワープロみたいな名前ですね。

昔は、地球の大きさ(1周およそ4万km)を基準にして、1メートルの長さを定義していましたが、測量の技術が発展し、より普遍的な長さを基準にする必要が生じました。
地球は完全な球形ではありませんし、安定した物理量ではないというわけです。
現在では、1メートルは光が1/299792458秒に真空中を進む長さと定義されています。
光の速さはどこで誰がはかっても変わらないという「光速度不変の原理」というものがありますので、たしかに光の速さを1メートルの基準にするのは、とても理にかなっていますね。

まあ、小難しい話は置いておきましょう。
とにかく、メートルというのはただの名前だということ。ここが重要です。

では次ですが、メートルという名前の前にはいろいろな記号がついています。
cm(センチメートル)、mm(ミリメートル)、km(キロメートル)とかいう、同じメートルの名前をもった仲間です。
センチのc、ミリのm、キロのkは名前ではありません。
(国語的な語弊があることはここでは華麗にスルーでお願いします・・・(^_^;))
これらは、名前ではなく、文字そのものが「数量」を表しています。
たとえば、「センチ」の「c」はラテン語の100を表す「centum」という言葉が語源になっており、100個あつめて、もとの大きさに戻るものという意味で用いられます。
だから、cmは100個で1mになるわけです。
このような、名前の前につく文字のことを接頭辞というのですが、接頭辞が何かによって、その大きさがわかるようになっているのです。
これは、「長さ」か「重さ」かということとは関係なく、共通の意味で用いられています。
接頭辞の種類には、主に次のものがあります。

算数単位の暗記3

その昔、倍量を表す接頭辞はギリシャ語、分量を表す接頭辞はラテン語という習慣があったことからこのようになったそうです。
「da デカ」という見慣れない文字もありますが、「ギガ」とかは最近はよく見かけるんじゃないでしょうか?

そう。携帯電話の用語で出てくる「ギガ」ですよね。

日常会話で「ギガが減るからあんまりyoutube見ちゃだめよ」なんて言ったりしますが、実はおかしな日本語なんです。
携帯電話で使われる「ギガ」というのは、データの容量を表しています。
コンピュータの世界では文字1つをバイト(Byte)という単位で表すことになっていて、これがいくつ集まっているかによって、そのデータの大きさを表します。
1バイト(Byte)が1000個で1キロバイト、1キロバイト(KB)が1000個で1メガバイト(MB)、さらにそれが1000個で1ギガバイト(GB)です。
1GB=1000000000文字(10億文字)です。高画質モードでyoutubeを1時間ちょい観ると、それぐらいの容量になります。

って話が脱線しました。

要するに、ここで説明した接頭辞という文字は、どの単位につけても利用できるということになるわけです。
ギガ(G)+バイト(Byte)=ギガバイト(GB)、ギガ(G)+トン(t)=ギガトン(Gt)
といった具合です。

ギガ+グラム=「ギガグラム」という単位を作ることだってできますよ。
でも、大きすぎてなんだかよく分かりません。

1ギガグラム=1000000000グラム=1000000kg=1000t(トン)
1000tというと大型の巡視船ぐらいの大きさです。
なんとなくイメージできそうですね。

算数単位の暗記4
(wikipediaより)
こんな感じの船です。

このように、単位には使うのに相応しい場面、大きさというものがだいたい決まっています。
単位を勉強するときは、その接頭辞を使うのに相応しい場面はなんなのかということをイメージで掴んでおくことが大事です。

さて、長くなってきたので、今回はこのへんでお終いです。
次回は暗記法や覚えるコツについて、具体的に私の指導法も交えてご紹介していきますね。
お楽しみに!

算数ドクター