最新記事 2016年12月20日

テーマ: 国語

中学受験国語の家庭学習で気をつけたいこと④ – 心構え編

みなさん、こんにちは。受験ドクターのNです。

今回も「国語の家庭学習」について。

 

「明るく元気にくやしがる」

 

これは、私が指導の場でお子さんによく語りかけることのひとつです

いきなり言われると「なんのこと?」って思ってしまいますよね。

実はこれ、答えを間違えたときのとっても大切な心がまえ。

 

一生懸命考えた問題の答えが間違っていた。

ふつうならガッカリしますよね。落ち込みます。

 

こんなとき、「自信をもて」という励ましをうっかりしてしまいそうですが、

私はこの言葉をまず使いません。言いやすいし、響きもよい。でも、使いません。

なぜなら、「自信ははじめからもてるものではない」からです。

行動によってもたらされる成果の「後からついてくるもの」だからです。

まだ苦手な状態にあるお子さんに「自信をもて」と励ましたところで、

もてるわけがない。口あたりのよい言葉ではありますが、それだけに

「『できない』という現実」との隔たりに苦しむだけのこと。

 

一方、「明るく元気にくやしがる」というのは、ともすれば目をそらしたくなる

マイナスの現状をポジティヴに肯定する姿勢をつくります。

実際、この言葉をくり返し投げかけることによって、

お子さんの反応が徐々に変わってくるのです。間違いをおそれなくなってくるのです。

 

問題を解いて間違えた。このとき、たとえば算数だったら、

「おかしいな、計算ミスかな? いや、それとも式がそもそも違っていたのかな?…」

などなど、しっかりと正解を導けるようになるまで「がんばろう」という気持ちを

維持しやすいと思うのです(むろん、極端に算数嫌いな子は別かもしれませんが…)。

 

ところが、国語の場合、どうでしょうか。

「なんだ、ウじゃなくてイか…」とか、

「(書き抜きの)答え、ここにあったんだぁ…」とか、

答えが分かればハイおしまい、ということになってしまいがちです。

むろん、これでは学習効果は充分には高まりません。成績を上げるためには

なぜ間違えたのか?  どうすれば正解できていたのか?

とことんこだわって検証する姿勢が求められるのですね。

「結果がはっきりしても、自分が納得できるまで考え続ける」には、

「間違いをおそれない」ことがたいへん重要な意味をもってくるわけなのです。

 

 

「明るく元気にくやしがる」

 

この言葉をはじめて耳にした生徒たちはビックリします。

私は大まじめな顔をしてこう言います。

「一生懸命考えたのに間違えたら、くやしいよね!

でも、そこで暗い顔して落ち込んだりいじけたりしてしまったら、

頭がちゃんと働かないじゃないか? だから、『明るく元気にくやしがる』んだよ。」

そして、実際にそんな表情を演じてみせます。生徒は大笑い。これだけで、

なんとなくではあっても、言いたいことを分かってくれます。

さらに私はこう説明します。

「間違えたら、その理由を明らかにすることが大切だよね。で、

それを繰り返さないようにすれば、次は間違えなくなるよね?

これは『進歩』じゃないか。そうかんがえたら、『間違い』は

自分を進歩させる『チャンス』だと言ってもいい。それを暗くとらえたり

ビクビクしたりするっていうのは、あまりにもったいない話だよね!

だから、『明るく元気にくやしがる』んだよ。」

 

この段階で、私のメッセージはすっきり伝わります。あとは実践あるのみ。

「おっ! この間違いはチャンスだね。さっそくその理由を明らかにしよう!

そうすれば君はこれでトクするわけだ! 間違いは宝、財産なのだよ。」

まちがえた子は、もうニッコリ。「なぜその答えを選んだのか」を一生懸命に思いだし、

説明してくれます。

 

では、「間違いをおそれない」「積極的に試行錯誤する」お子さんにするためには

どうすればよいでしょうか?

 

答えはかんたん。ふだんからそのようにはたらきかければよいのです。

 

テストの答案や成績をみるとき、どのような声かけをなさっていますか?

「なんでこんなかんたんな問題を間違えちゃうの?」とか

「文章をちゃんと見れば、ほら、答えが書いてあるじゃない!」とか、

ついつい言ってしまっていませんか? だとしたら、間違いに対する

ネガティヴイメージを増幅させてしまっているかもしれません。

 

さっそく今日から声のかけ方を変えましょう。

私が実際の授業で発しているようなことを、ぜひお子さんに伝えてみてください。

もちろん、親御さんなりにアレンジしてくださってもかまいません。

 

きっとお子さんの表情が変わるはずです。

そして、学習に対する取り組み方が変わるはずです。

 

お子さんが間違いから様々なことを学べるようになったら頼もしいと思いませんか?

 

国語の読解学習は「正しい読み方・解き方」を実践し続けることで、

必ず効果がもたらせられるものです。粘り強く取り組んでいけるよう、

明るく元気な気持ちでサポートしてあげてください。