最新記事 2017年02月14日

テーマ: 算数

暦と算数 日暦算あれこれ

算数・理科担当の大木快です。

寒いですね。去年もこんなに寒かったっけ?と毎年思う、寒さに弱い大木。

カレンダーを見ると、2月だけ異常に短い…

算数で、日暦算(にちれきざん)という、暦に関する問題があります。暦算(こよみざん)とも言います。典型的なのがこのような問題:

 

例題

2017年2月1日は水曜日です。東京オリンピックが開催される2020年の

2月1日は〔     〕曜日です。

そもそも、

なぜ7日を1週間と決めたのでしょう。

なぜ1年は12か月なのでしょう。

…暦に関する疑問は尽きませんね。いったい誰がどうやって決めたのか。疑問に思うことなく、これまで過ごしてきました。

そこで今回は、日暦算の前提をなす

「なぜ31日の月と、30日の月があるのか」

について、考えてみたいと思います。

現在私たちが用いている暦はグレゴリオ暦といいますが、その原型となるユリウス暦は古代ローマの政治家ユリウス・カエサルによって作られました。

ユリウス暦の画期的だった点は、暦と季節がほぼ一致したことでした。

季節と暦が一致していることは、農業においてきわめて重要なのです。種をまく時期を間違えて収穫に失敗するということは、そのまま民族の滅亡を意味していたからです。。

ところでユリウス・カエサルに由来(ゆらい)する月の名をご存知でしょうか。

ユリウスが生まれた月にちなんでつけられた月の名が、英語表記のJuly(7月)というわけなのです。すごいですね、権力というものは。月の名まで決めてしまうのです。

カエサルが暗殺された後、権力を掌握して初代皇帝となったのがアウグストゥスです。そしてアウグストゥスは8月に自分の名前を付けました。

英語のAugustがこれです。

さらに! 7月より1日短いから、と8月を30日から31日に増やし、残った月の大小を入れ替えました。増やした1日は、もともと1年の最後であった2月から、1日持ってきちゃえ、という具合に移動したわけです。かくして、2月は28日という何とも不規則な日数となったのでした。

権力者の暴挙で民が振り回される例は、歴史においても、現代社会においても枚挙に暇がありませんが、月に自分の名前を付けるって、(自分でつけたかどうかは謎ですが)気恥ずかしい気がするのですが…どうなんでしょうね。

 

さて、ユリウス暦ですが、

作られた当時はこうでした。(うるう年は2月を30日としました)

算数の日暦算 1

長い月と短い月が規則正しく並んでいる!こっちのほうがいい、という声が全国の小学生から聞こえてきそうです。

最後の2月も29日なら許せますね。

それがこうです。(うるう年は2月を29日とします)つまり現在私たちが用いているカレンダーそのもの。

算数の日暦算 2

トホホ…

この不規則な月の長さ、小学生の皆さんの認知度は、大体こんな感じです。

①西向く士(さむらい)で覚えている … 50%

②握りこぶしを用いた方法 … 25%

③知らない … 25%

大人は… 私は①で覚えました。皆さんはいかがですか。

②の方法は、手を使えばよいので非常にシンプルで覚えやすいと感じます。

日暦算を始めるにあたっては、まずここは暗記が必要ですので、いずれかの方法で覚えてしまいましょう。

今回はカレンダーの成り立ちに関するエピソードをお届けしました。

次回をどうぞお楽しみに。