最新記事 2018年10月11日

テーマ: 理科

ゲリラ豪雨のしくみ

こんにちは。算数・理科担当の橋本樹です。

生徒の皆さんも保護者様方も、長い夏期講習お疲れ様でした。
この夏頑張った成果は1ヶ月、2か月後に実感できるはずです。この秋からもさらにレベルアップするために、夏の自分に負けないだけの努力を続けていきましょう。

さて、今日は天気のお話をさせていただきます。
先日2日連続で激しい雨が降った日がありました。私自身も授業が終わって帰宅するタイミングで降られて靴の中までぐっしょり濡れてしまいました。昼は晴れていたのに。。。

夏の午後に急に降り出す雨を「夕立」と呼びますが、特に近年は激しい雨になる場合が多く、「ゲリラ豪雨」なんて呼び名も定着してしまいましたね。
なぜそれほど激しい雨が降るのか、原因を考えてみましょう。

雨雲をつくるのに必要なものはおもに2つあります。
① 上昇気流
② 雲(水滴)の核になるチリやホコリ

まず①の上昇気流に関しては、基本的に風が山に沿って吹き上がるときに発生します。山の天気が変わりやすいのはこのためですね。
高い山の少ない地域で上昇気流の発生する理由も理科で習いましたね。「あたたかい空気は上に行く」ので、まわりと比べて気温の高い場所に雲ができやすくなります。
気温が高いと言えば、今度は社会で習った「ヒートアイランド現象」を思い出して下さい。都心に乱立するビルやアスファルトの地面が熱くなったり、海からの涼しい風を遮断してしまったりするので、東京周辺は特に気温が高くなりやすい地域です。当然激しい上昇気流が発生します。
この上昇気流に含まれる水蒸気が、上空で冷やされて水滴に変わったものを雲と呼びます。

次に②の雲の核ですが、水蒸気がたくさんあっても実はすぐに雲(水滴)にはなりません。水滴の核になるモノが必要です。都心でこの役割をしているのが工場の排煙や自動車の排気ガスです。特に環状8号線などの大きな道路のまわりでは、道路に沿って雲ができると言われるほどです。

夕方は特に気温が高くなっていることに加えて、海上の湿った空気も暖かくなってここに合流していきます。

激しい上昇気流によって発生した縦長の雲(積乱雲)は激しい雨を降らせますが、横幅はせまいのですぐに通り過ぎていきます。これによって短時間で激しい雨、つまりゲリラ豪雨となるわけです。

理科 ゲリラ豪雨

このように、都心部ではゲリラ豪雨を降らせるのに理想的な条件がそろってしまっているのです。
地球温暖化問題とあわせて、今年度の入試にも出題されるかもしれませんね。
基本的には気温の高い8月あたりに多くみられる現象ですが、9月後半に発生する可能性も十分にあります。天気予報では予想しづらい現象なので、雨具の用意を欠かさないようにしましょう。