最新記事 2018年11月10日

テーマ: 算数

4年生で磨きたい算数の力~計算力編~

みなさんこんにちは、吉岡英慈です。

今回は、4年生の間に磨きたい算数の力について書きたいと思います。
中学受験算数の本当の意味でのスタートは5年生。
ここから入試に必須のカリキュラムが始まるため、「新しいことを覚えること」が学習の中心になります。
より根本的な思考力や計算力といった算数で重要な力を養う時間があるのは、実は4年生。
日々の学習で意識するべき点は、次の3つです。

4年生で磨きたい算数の力

①磐石の計算力
②書き出して探索する力
③図や表に整理する力

今回のブログでは、①計算力についてお話しします。

算数における計算力というのは、サッカーに例えるなら、ボールタッチの精度。
シュートをうつにも、パスをだすにしても、何かしようと思ったときに必ず計算は発生します。
数字に正しくタッチする力が備わってくると、計算に脳の容量を割かれることなく、広い視野で解き方に集中できるようになります。

つまり、計算力とは、計算に気をとられずに済むために磨くもの。

みけんにしわをよせて猛烈に速く解くよりも、肩の力をぬいて、楽にスラスラと正解できる状態を目指してください。
計算のための計算練習にならないよう、注意が必要です。

暗算のススメ

筆算を正確に行う練習とは別途、ぜひ行って頂きたいのは、暗算の練習です。暗算を行うメリットは2つあります。
①計算スペースの確保
②計算の工夫ができるようになる

計算スペースの確保

テスト後の、筆算で埋め尽くされた問題用紙を想像してみてください。
数字は重なり、図や表を書くスペースがなく、どこがどの問題の処理にあてた書き残しかわからない状態ですね。
散らかった部屋で集中できないのと同じで、筆算に頼ってしまうとスペースマネジメントの点で不利になります。
問題用紙の使い方は、一度癖になってしまうと修正するのは一苦労。
暗算の活用で余白を作ることができれば、解き方の流れが変わります。

計算の工夫

暗算をさせると、計算の工夫ができるようになるという話を時折耳にします。
確かに暗算でとくためには、計算の工夫が必要になるのですが、そこには落とし穴もあります。
次の問題を暗算で解いてみましょう。

123―89=?

答えは34ですが、どのような暗算をしましたか?
この計算、お子さまによって、実にさまざまな解き方がでてきます。
頭のなかで筆算を浮かべて解く、1の位から順に計算する、大きい位から計算する
89から100まであと11、100から123へあと23という差を足して23たす11をする、89から23を引いた66を100から引く..etc。

全て正解ですが、最も効率的な計算の工夫を身に着けたいところです。
例えばこの問題の場合、最も良いのは100を基準として11+23=34でしょう。
暗算は頭のなかの処理なので、どのような計算の工夫を行っているかは、集団授業では把握することは困難です。
結果として、遠回りなやり方での暗算が修正されないまま習慣化されてしまうこともあります。

次の問題ではどうでしょうか。
123―28=?
この場合、100を基準に考えるのはあまり上手くありません。
28のうち23を先に引いておき、100-5=95と解くのがスムーズですね。

このように、数値の設定に応じて、工夫も様々なパターンがあります。
一概に暗算さえすれば、正しい計算の工夫が芽生えるわけではありません。
正しい方法を教わりながら暗算にとりくむことで、盤石の計算力は手に入るのです。