最新記事 2012年06月28日

テーマ: 国語

開成、桜蔭の国語対策は、いつから、何をすればいいのか?

大手塾にお通いの開成、桜蔭志望生(とご家族)から、対策について相談をいただくことがしばしばあります。

ご不安はごもっとも、と思うことが多々あります。

志望校別対策が本格的に始まるまで、大手塾の通常授業では、開成、桜蔭の対策は始まりません。

一般的な授業とテストでは扱われないが、開成、桜蔭対策としては必要、ということは、確実にあります。

そして、それは、6年生の後半にならなければ取り掛かれないものではありません。

より早い段階から準備を始めておくこともできるのです。

 

具体的に、いくつか例をあげます。
1、長い記述 開成では100字前後、桜蔭では200字程度の記述答案まで、作成する必要があります。

50字程度までの記述とは異なり、「編集」能力が必要とされます。

「何を」「どのような順番で」「どのような表現を使って」書くか、ということを手際よく判断して答案構成する能力が必要なのです。

また、対策として、日ごろから、文章中の心情や理由の記述の題材になるようなところについて、

長い記述答案を作成するトレーニングをしておくことが有効です。

ただ、トレーニングのためには、塾教材・問題集にそのような問題はほとんどのっていないので、そのような問題を作成・設定する必要があります。

 

2、文章中に答えがない記述

開成、桜蔭では、文章をいくら読んでも、直接答えに結びついて使える部分がない問題が出題されます。

では、「自由」に答えてよいのかというと、そうではありません。

入試問題ですから、採点基準と想定される答案のパターンは確実にあります。

文章中に、かすかではあるが、または、散らばってはいるが、手がかりはあるのです。

行間(文脈から論理的・客観的に推測・想像できる内容)を読みとらなければいけないという場合もあります。

とは言え、「その文章」の行間ですから、自由な想像の余地は、さほどありません。
多くの場合、文章全体を貫く主題(テーマ)を理解して、消化して、設問で求められていることに対する答えを作り上げている能力が必要です。

文章各部を理解するだけではなく、全体として、何が問題になっているか、何を言いたい文章なのかを解釈する必要があるのです。

 

「本文全体をふまえ」ることを求める問題の場合であれば、

対策として、文章全体の内容を的確に整理してまとめるトレーニングをすることが有効です。

 

「自分なりに考え」たりすることが求められている問題の場合は、

対策として、論理的に考えを展開するトレーニング、理解を自分なりにこなして表現する(言いかえる、具体例を考えるなど)のトレーニングをすることが有効です。

特に、一般的な主張に関する具体的で的確な事例を考えるトレーニングが有効です。

 

「体験」をもとにする記述問題は、実際の体験の有無にかかわらず、的確な例をあげることができるかどうかが問われているのです。

論理的に考える力と、一般的な考え方を具体的なできごとと結びつける力を伸ばすことで対応できるようになります。

 

3、大人のテーマ、人間理解を求めてくる問題に対応する力も必要です。

人生とはどのようなものか、

人間とはどのようなものか、に対する総合的な認識があること、も開成、桜蔭の問題に対応するために大切です。

こどもとしての経験・感覚だけでなく、おとなの発想、お年寄りの発想、異性の発想、、、

つまり、自分の、今、ここ、この時代の感覚・世界とは違った感覚・世界がありうることに対する感性を養っておきたいのです。

実際に経験していないことについても、もてる力を総動員して、イメージを浮かべ、合理的な思考を積み重ねていくことができるようにしていきたいのです。

 

開成、桜蔭に合格するために養成していきたい力は、以下のようなものです。

文章全体を大局的に読み取る力

散らばるかすかな手がかりに的確に反応する力

手がかりをもとにして、論理的に思考を積み上げる力

ポイントとなる部分を見きわめて、深く読み込む力
これらは、確かに、高度な力であるといえます。

けれども、トレーニング自体は、どの段階からでも始められるのです。

塾カリキュラムについていくだけでは不安、という場合、個別指導などで独自の対策をなさることで、より効果的に目標に近づくことができます。

お手伝いの準備をして、お待ちしております。