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投稿日:2011年03月16日

テーマ: 受験情報 / 国語

今どきの家庭学習

今、大手塾がお休みの状態で、ご家庭での勉強時間がたくさんありますね。(笑)

ここで、効果的な国語の学習をアドバイスします。

まず、語彙力強化。

言葉の学習は大手塾に通塾していると、疎かになりがちですので、しっかり漢字学習、文法、慣用句などの学習をしていきましょう。特に、寝る前の二時間が記憶のゴールデンタイム。(朝日小学生新聞にも記事が出ています。)しっかり、覚えていきましょう。やはり、語彙力があれば、安定した国語力を身に着けられます。

大手塾のテキストだとやりにくいのであれば、言葉力1200やカードで合格シリーズ、要点ランク順シリーズ(すべて学研)、漢字の要(サピックス)などを活用するとよいでしょう。

つぎに読解ですが、まず入試問題を読んでみるという学習はどうでしょうか。

自分の志望校は別として、入試問題で出題されている文章のレベル、ジャンル、傾向などを肌で感じてもらうのです。私の個別指導の授業では、自作の読解シートを活用して、過去問を題材としながら読む練習をさせていますが、結構、大変です(笑)。でも、この訓練が入試問題の題材のテーマ別学習につながるので、過去問をやり始める時に効果を発揮するでしょう。

大手塾に通塾していると、どうしても「解く」ことばかりで、解法の解説が多くなってしまい、肝心の読解が雑になります。その部分を、この時間を利用してじっくりと取り組んでいけばよいと思います。

市販のテキストでは、みくに出版の銀本などがあるといいですね。

文章の読み取り方は授業時に活用している読解シートを参考にしてください。

あとは、解く練習ですね。

今の時期にやりやすいのは、「解き方上手」(受験研究社)ですかね。短いし、入試問題から出題されているので、難易度も適切だし、20回完成なので、短期学習にはもってこいですね。解説も丁寧です。

以上、ご参考にしていただければと思います。

あと、ぜひこの入試問題を読む機会を通して、様々なことを語り合うことを奨めます。

人が人に関心を持つことはとても大切です。今、全世界の人々の善意が日本に届けられています。

あるアフガニスタンの地域では、日本に学校や道路を作ってもらったので、少しでも助けたいと一日の収入2ドルの生活の中で精一杯の募金をし、日本に送ったそうです。

様々な著名人、スポーツ選手が募金活動や寄付をし、日本がんばれというメッセージを送ってきています。

外務省によると100か国以上の国々が支援を申し出ているそうです。

東京電力では、18歳のころから原発の仕事をしてきた寡黙な「お父さん」が日本の危機だということで、危険を顧みず、福島原発へ志願して向かったそうです。そんな「お父さん」を誇らしく思っている娘さんの記事が載っていました。「人の命の尊さ、助け合うということの大切さ」。言葉だけではない、そういうものをぜひ考えてほしいと思います。

私も、地震ではないですが、事故などで友人や尊敬する先輩、同僚を失っています。

本当に悲しいときは、悲しいという感情が出てこないんですね。「死」を受け入れられないんです。現実として・・・。いままで、生きていたのに、突然、いなくなってしまうのですから。だから、入試問題を読んでいてもこの感情はリアルにわかる。

今こそ、こういうことも考えてみるとよいのではないでしょうか。せっかく時間があるのですから。

もちろん、受験にも役立ちますよ。(笑)