最新記事 2019年12月15日

テーマ: お悩み解決 / その他

1月受験校をどう決めるか

皆さんこんにちは。
受験ドクターの久米です。

今回は東京・神奈川の方の1月受験のお話です。

1月受験の意義を以下に列挙します。

① 2月1日の入試の前に、埼玉県や千葉県の自宅から通える範囲で、進学先を確保しておく。
② 2月1日の入試の前に、中学校で寮生活をすることも考え、進学先を確保しておく。
③ 進学することは考えていないが、確実に受かる学校を受けて合格を取りに行く。
④ 模擬試験の代わりとする。
⑤ 受験本番の雰囲気に慣れる。
⑥ 志望校に受かるかどうかの試金石とする。
⑦ 受験本番のシミュレーションとする。
それぞれについてお話いたします。

①「自宅から通える範囲で進学先を確保する」

午後入試が一般的になったここ数年、中学受験が短期決戦となってきています。
したがって、早めに合格校を確保することが重要になります。
「もしもの時にわが子を進学させてもいい学校」を1月受験校で取っておくと、
2月受験に精神的な余裕をもち、強気で挑むことが可能です。
埼玉や千葉に近い方はこの観点から1月校を決めることが最善です。

②「寮生活をすることも考え進学先を確保する」

公立の中学校にわが子を預ける不安がぬぐえない方は、
寮のある学校を「とりあえず」受験してみて、
実際に入学金を収める時期や2月受験を終えての時期になってから、
本気で進学するかどうか検討してみてもよいのではないでしょうか。

③「進学することは考えていないが、確実に受かる学校を受けて合格を取りに行く」

これについては、お子さんの性格によりますが、基本的にはお薦めしません。
小学生は受験について楽観的に考えすぎる傾向があります。
ですから、志望校より大幅に難易度の低い学校に合格するだけで精神的に緩んでしまい、
勉強に身が入らなくなることがあります。
ただ、お子さんの中には、受験が不安で仕方ない子もいます。
そういう場合は、
A「あまりにも簡単なところは避け、合格の実感が得られる学校にする」

B「合格を確保する学校とは別に難易度の高い学校も受ける」
以上2点に注意して1月の受験校を選ぶとよいと思います。

④「模擬試験の代わりとする」

1月に入ると中学受験生の皆が受けるような母集団が大きい模擬試験がなくなります。
したがって、お子さんの現在の調子を知るために1月受験を利用する方も多数いらっしゃいます。
この場合は、受験生自身の点数を開示する学校を受験すると良いでしょう。
東京入試を行う学校では佐久長聖や西大和、埼玉・千葉では栄東などが代表的です。

⑤「受験本番の雰囲気に慣れる」

このために受験される方は、寮のある学校の首都圏会場試験は避け、
埼玉・千葉の学校の中でも「得点を開示しない学校」を受けてみることをお薦めします。
そういう学校は、その学校への進学を本気で考えている方が大部分なので、
入試独特のピリッとした雰囲気を味わえます。

⑥「志望校に受かるかどうかの試金石とする」

これは、「2/1にA校を受けたいけれど自信が無いので、
B校を受けて合格したらそのままA校を受験するが、
B校が不合格だったら受験校を変更する」というような受け方です。
1学校の結果で大幅な変更をすることはあまりお薦めしません。
1月校の合格不合格と2月校の合格不合格は基本的には別物です。
1月校で失敗しても2月は志望校に合格したお子さん、またはその逆のお子さんの例は、
枚挙に暇がありません。
1月校の結果によって変えるのは「受験校の順番を変える」「2月に安全校を入れる」
程度にとどめておいた方がよいと思います。

⑦「受験本番のシミュレーションとする」

これは「2月に受ける学校と同レベルの偏差値の学校を1月に受ける」という考え方です。
例えば第1志望が偏差値65、第2志望が60、第3志望が55のお子さんなら、
1月に偏差値65と偏差値55の学校を受けるという受け方です。

メリットとしては1月から緊張感が生まれることと、
合格でも不合格でも2月の予行練習になるということが挙げられます。
デメリットとしては不合格を引きずってしまう可能性があることです。
しかし、1月校の不合格をばねにして集中力が飛躍的に高まるお子さんも毎年いらっしゃいます。
1月校の受験について、全ての受験生共通でこうしたほうがいいというやり方はありません。
ただ、その子にあった受験の仕方というのは確実にあります。

上記の①~⑦で何を優先するのか、
お子さんに必要なことは何なのかを考えることが大切です。