「いつまでも〇〇の単元が苦手」、でも実は成長している?

こんにちは。受験ドクターの石井伸二です。

「ずっと〇〇の単元を苦手にしている。勉強しているはずなのに・・・」

こんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか?
やっても、やっても苦手が直らない。ひょっとして、全く成長していないのでは?
こんな心配をしている方、ちょっと待ってください。

お子さんは、実は成長しているのかもしれません。
例えば、同じ「売買損益」の単元でも、学年が上がるごとに、また時期が後になるごとに、問題のレベルが上がっていきます。

【レベル1】
100円で仕入れた品物に、2割増しの定価をつけましたが、売れなかったため、1割引きにしたところ売れました。さて、利益はいくらでしょうか。

この問題は、最もオーソドックスな売買損益の問題です。これが、レベル2になると次のようになります。

【レベル2】
ある品物を、100円で40個仕入れました。2割増しの定価をつけて売ったところ、30個売れました。残りは1割引きで売りました。さて、利益は仕入れ値全体の何パーセントでしょうか

レベル2になると、個数という要素が入ってきます。ここまでは、多くの塾のカリキュラムで5年生で扱う内容です。これがさらに進むと、次のようになります。

【レベル3】
ある品物を400個仕入れました。仕入れ値の2割の利益を見込んで定価をつけて売りましたが、何個か売れ残りました。売れ残った分は定価の1割引きにして売ったところ、全て売り切ることが出来ました。この時の利益が仕入れにかかった総額の17%であったとすると、定価で売れた個数は何個でしょうか。

レベル3では、品物の値段が問題文で書かれなくなりました。ここでは、品物の仕入れ値を①と置く、といった方法が必要となります。
(加えて、つるかめ算のように、和と差に着目する要素も複合しています)
このように、レベル3では金額がいくらなのか具体的な数字で〇〇円のように求められなくなりました。次のレベル4では、個数も具体的に求めることが出来なくなります。

【レベル4】
ある品物をいくつか仕入れました。仕入れ値に2割の利益を見込んで定価を付けましたが仕入れた個数の75パーセントしか売れませんでした。残りについては、定価の1割引きにして売りました。このときの利益は、仕入れにかかった総額の何%でしょうか。

レベル4では、品物の1個当たりの金額も、仕入れた個数も具体的な数字としては与えられません
金額・個数のどちらも具体的な数字として求めることが出来ず、割合を使って計算しなければならないものを、レベル4とします。

いかがでしょうか。一口に「売買損益の問題」といっても、その問題の難度、段階は大きく異なります。
今回ご紹介したものはあくまで一例・目安ですが、レベルが上がれば上がるほど、問題の抽象度が上がっていきます。
例えばお子さんが、売買損益が苦手な場合には「レベル2までは解けるが、レベル3から苦労している」のように、どの段階でつまづいているのか、見極めてあげる必要があります。

こうした見極めを行うメリットは、もちろん一つには学力向上に役立つということがあります。
しかし同じくらい重要なこととして、お子さんがどこまで出来るようになったのか、きちんと理解してあげられるということがあります。

今まではレベル2しか解けなかった子が、頑張ってレベル3の問題を解けるようになった。しかしテストではレベル4の問題が出題されてしまい、結果バツがついてしまった。この時に
「この単元の問題をあんなに勉強したのに、またバツがついた。全然成長していない!」
となるのか、又は
「テストではバツだったけど、それは問題がレベル4だったから。レベル3まではで出来るようになったのだから、成長している」
となるのか。
お子さんのモチベーション、保護者様の精神的な面からも、どちらが良いのかは明白です。
どこまで到達したのか分かりにくく、雲をつかむような不安のある中学受験。

お子さんが、今どの段階で悩んでいるのか?どこまではできるようになっているのか?
是非じっくりと確かめてあげてください。


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