メニュー

投稿日:2019年03月12日

テーマ: その他

「インプット」が済んでから「アウトプット」しよう

みなさんこんにちは。受験ドクターの桑田陽一です。
3月の講師ブログをお届けします。

学校よりも一足早く、中学受験の世界では2月から新年度を迎えています。
生徒のみなさんも、「新6年生」や「新5年生」としての勉強が始まって、1か月あまりが経過したところですね。

学校ではまだ学年が変わっていないし、これまで通りの生活の中で何となく中学受験勉強も続けているという人もいるかもしれません。
そんな生徒のみなさん、ぜひ今一度、意識的に新しい気持ちをもって、新学年の勉強に取り組んでみてください。

さて、今回のブログでは、勉強の心構えの1つとして、「インプット」と「アウトプット」のお話をしたいと思います。

中高生や大人の勉強の世界ではそこそこ使われる言葉なのですが、小学生にとって「インプット」「アウトプット」というのは耳慣れないかもしれません。

「インプット」とは。

日本語では「入力」。
コンピュータにデータを打ち込むという意味でよく使われますが、勉強における「インプット」とは、新しいことを自分の頭の中に取り込む、というような意味だと思えば良いでしょう。

どんな教科のどんな単元の勉強であっても、初めは知らないことのはず。授業を受けるなり、テキストを読み込むなどして、まずは内容を頭に定着させる必要があります。

この作業が「インプット」。
「インプット」をしなければ頭の中身は空っぽなままですから、「インプット」は大変重要な勉強ですね。

それに対して「アウトプット」とは。

「出力」といって、もともとは「コンピュータが画面に映し出したり、プリントアウトするなどして、外部に表示する結果」というような意味で使われます。
勉強に置きかえると、「頭の中にあることを自分の手で書き出してみること」という感じになるでしょうか。

学んだ内容の定着を試すために練習問題を解くこと、テストのときに問題を解いて答案を書くこと、すでに学んでいることを整理するためにまとめノートを作ってみることなどが、具体的な「アウトプット」の例ですね。

そもそも、受験勉強の最終目標とは、「志望校の入試で合格できる答案をアウトプットする」ということですから、受験生にとって「アウトプット」の練習も重要であることは間違いありません。

さて、この「インプット」と「アウトプット」についてお話ししたいことはたくさんあるのですが、今回は1点だけ。


「まずインプットしてからアウトプットしよう」

ということをお伝えしようと思います。

インプットしなければアウトプットのしようが無いから、そんなの当たり前!と思うかもしれません。

でも、みなさんはインプットしてからアウトプットするという手順を本当に守れているでしょうか?

例えば、理科で知識中心の単元を学習しているとしましょう。
塾で授業を受けて、新しい単元の知識を習いました。さて、家で宿題に取り組もう!

そのときです。宿題として出されているのは、何らかの練習問題を解くという作業が多いでしょう。
問題を解くという作業は「アウトプット」ですね。

ここで、宿題の問題に取り組もうとするその前に、「この問題を解くためのインプットはすでに済んでいるかな?」と自問してみることが大切です。

塾の授業でだいたいのことは頭に入ったと感じられているようならば、とりあえずは大丈夫。インプットが済んでいるのでアウトプットの練習に取り組んで、力をつけましょう。

しかし、塾の授業を受けて家に戻り、いざ宿題に取り組もうとしたそのとき、「まだ今週の学習内容をきちんと覚え切れている自信がないなぁ」という感じが残っているならば、いきなり問題演習に入ってはいけません。

いったん、テキストや授業ノートを見返すなどして、学習内容をインプットし直してから問題に取り組まなければなりません。

しっかり「インプット」してから「アウトプット」の練習をするからこそ意味があるのであって、「インプット」があやふやなままに問題を解いても、効果はあまり期待できません。


まず「インプット」してから「アウトプット」する

「徹底し切れていなかったかも!」と思った受験生のみなさん、ぜひ今日から意識してみて下さい。

今回はここまで。
「インプット」「アウトプット」のお話は、次回に続くかも?

偏差値20アップ指導法