メニュー

投稿日:2009年06月02日

テーマ: ドクター通信 / ニュース / 受験情報

ドクター通信(6月号)

蒸し暑い季節の到来となり、体調が崩れやすくなる時期でもありますが、皆様方には是非とも御自愛いただきたく思います。
 さて4月以降、6年生は大手塾開催のテストを受ける機会が増え、その成績の動向に一喜一憂することも多いと思いますが、毎年この時期になると「今の成績のままで大丈夫なのだろうか?」というご父兄からの問い合わせが多くなります。なかには、「もう受験を諦めたほうがいいでしょうか?」と早々に結論を出そうとする方もいらっしゃいますが、もう少し冷静に対処されてもいいのかなと思います。もちろん、志望校の水準に対し、今のままの成績ではいけないと自覚しているのであれば当然改善すべきです。しかし、入塾3~4ヶ月で簡単に成績が急上昇するのであれば、だれも受験では苦労しませんし、中学入試を「大学受験とは比較にならないほどの激戦と重圧」などと形容をすることもないはずです。
 では、なぜ成績が上がらないのか?いろいろな要因が考えられますが、
① 志望校が未定。(未定ゆえに明確な目標が持てず、いま一つ意欲に欠ける)
② 親が思っているほど、本人が成績を伸ばすことに興味・意欲が持てない。(中学受験をする意味がまだ見えていない)
③ 「失敗慣れ」し、努力を怠っている。(「自分の力はこの程度」とすでにあきらめている)
④ テスト中、緊張してしまう。(周りの雰囲気に圧倒される・テストの結果を気にしすぎてしまう・悪い点を取ってしまったときの父兄の怒りの形相がチラチラ浮かぶ)
他にあるかもしれませんが、その理由が何であるか、ご父兄はお子様と納得いくまで話し合われたうえで結論をお出しいただくことが、親子が一枚岩となり、入試に向け迷いなく邁進する態勢を築くために不可欠です。そして、それができるのはこの時期をおいて他にありません。辛抱のいる家庭会議を重ねることになりますが、お子様の意欲とご父兄の忍耐力(双方の人間力)で決まるのが中学入試だと御心得いただければと思います。