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投稿日:2016年06月30日

テーマ: 算数

計算力を劇的に上げる!裏技講座 第3回

こんにちは!算数科の吉岡英治です。

 

皆さん、計算問題、やってますか?

計算なんて将来人工知能が全部やってくれるからいらないよ!…なんて思っていませんか?

もしかすると本当にそんな時代が来るかもしれませんが、まずは目の前のテストでしっかり点を取って

ママを喜ばせましょう!

 

前回は 「因数分解を利用してかけ算を簡単にするコツ」 を紹介しました。

 

<今回は、「引き算はもういらない!引き算を足し算で解くワンバウンド計算」です。>

引き算を足し算で解く…禅問答のようですが、これが出来ると引き算が楽しくなるんです。

 

それでは「例題1」、暗算で、どうぞ。

1

頑張って頭の中でひっ算をすると

 

2

 

 

あらら、ごちゃごちゃになっちゃいました。

一生懸命考えて時間をかけるほど、頭の中の数字はぼやけててしまいます。

3桁ならまだいいけど、4桁になったり、繰り下がりが2回になるとちょっと厳しいですよね。

今日はとっておきの裏技です。

 

<ワンバウンド計算とは?>

まず、347と280の間にある、きりの良い数字を探します。

今回は間にちょうど300があります。

347から280まで一気に引き算するのではなく、300で計算をワンバウンドさせます。

こんなイメージです。

 

一気に引き算するのではなく…

 

3

 

ワンバウンド!

 

4

次にワンバウンドを利用して、2つの距離を考えます。

①280から300まであといくつ?⇒20

②300から347まであといくつ?⇒47

 

5

 

最後に①、②の数字を足し算します。

 

6

 

20+47=67

足し算で答えを求めることが出来ました!

 

このワンバウンド計算が出来ると、繰り下がりが2回生じる計算も楽勝です。

さっそく、例題2で練習してみましょう。

暗算で、どうぞ。

 

7

 

 

上手くワンバウンドできましたか?

この問題は、900でワンバウンドさせると非常に簡単に解くことができます。

 

8

ワンバウンドを利用して、2つの距離を考えます。

①889から900まで⇒11

②900から920まで⇒20

 

最後に①+②をすると、11+20=31

 

9

 

 

繰り下がりなし、足し算で解けました!

もうこれで繰り下がりの計算ミスに悩まされることはありません。

 

それでは最後にもう一問。

10

 

 

これは難しいですね。

どこでワンバウンドさせればよいのでしょうか?

200でバウンドさせてもよいのですが、200から10155までの差を考えるのが少し面倒ですね。

ここはバックスピンを使います。

 

167からちょうど10000進んだ点10167でワンバウンドさせて…

10155にバックスピンで戻るイメージ。

 

11

 

 

①まず167から10167まで10000進んでから

②10167から10155まで、12戻れば良いので

 

12

 

 

①-②=10000129988

この問題では引き算をつかいましたが、うまくワンバウンドさせ

バックスピンで戻れば、暗算で攻略できました!

 

いかがでしょう、ワンバウンド計算。

ただ何も考えずひっ算で計算するのではなく、「どこでワンバウンドさせようか?」と

頭を使ってみてください。

きっと、計算が楽しくなるはずです!

 

<まとめ 「引き算はもういらない!引き算を足し算で解くワンバウンド計算」>

①きりの良い数でワンバウンドさせてみる

②バウンドするまでと、バウンドしてからの距離を足せばOK

③技ありバックスピンもマスターしよう!

算数ドクター