最新記事 2019年10月11日

テーマ: その他

ミス防止法

皆様こんにちは。大木快です。

ミスが多い、というお悩み、大変多く耳にします。
ではミスをするな、と言えば直るのか?
それで済むならこんなに苦労しない、と言われてしまいそうです。

今回はミス防止法について、具体的な例をもとにお話しします。

ある生徒さんが持ってきた
塾内テストで、こんな問題がありました。

一見したところ何の変哲もない問題なのです。
底面が扇形の柱体の体積、表面積を求める問題です。簡単そう。でも

正解率が異常に低い。

何でかな、と思いつつ問題文に目を通すと、問題文の最後の最後に

円周率=3.1
とある。
なるほど。みんな3.14で見事「正解」しちゃったってことかな、
などと笑って話していたのですが、それでは皆さん不注意だったのか
というと、決してそんなはずはありません。
問題文の3.1に〇をつけたり、線を引いたりして、
「よし、ここは円周率に気を付けてやるぞ」
と注意して臨んだはず。

なのに、なぜ間違えるか。

簡単です。やっているうちに体に染みついた勝手に3.14が出てきてしまうのです。
わかっちゃいるけど…習慣とは恐ろしいものです。実は自分自身、3.14が職業柄体によくなじんでいるので
普通にやると、途中から3.14モードになることがよくあります。
だからこそ、皆さんが魅入られたようにミスに陥る状況がよくわかるのです。

ちなみに、
その生徒はある方法で無事正解していました。
その方法とは…

解答用紙の解答欄に、あらかじめ「3.1」と鉛筆で書いておく

というものです。

答えを書くときに、そのメモを消す必要がありますね。もし3.14で計算してしまっても、
そこで気づく仕掛けになっているのです。
これではミスのしようがありません!

実はこの方法、私が自分の経験から考え出したもので、あらかじめその生徒さんに仕込んであったのです。教えた方法を忠実に実行してくれたのです。
よく覚えていてくれたことに、感心しました。

まとめ
ミスをしないようにうるさく注意するのではなく、具体的な「防止法」を講じることが有効です。ミスの内容に応じた防止法を、以下の手順で考えてみましょう。

①ミスを分析する
テスト直しの時に、具体的にどの部分でどのようなミスが起こったかを
明らかにする
そのためには問題用紙に、少なくとも読める字で途中式を残す必要があります。②どうしたらそのミスを防げるか、考えさせる。
例1  分数の割り算で、頭で逆数にして掛け算から書き始めて、分母と分子があやふやになって逆になる

防止法:いきなり逆数の掛け算を書く前に、いったん分数の割り算の式を書いてから計算する例2  ×÷ と +− の計算順を間違える

防止法: ×÷の前後は文字を詰めて、+−の前後はスペースを広めにして、式を写していくなどの方法が考えられます。

以上は例です。
自分がミスしないためにどうすればよいか、本人に考えさせることが大切です。
分析することによって、自分の傾向を「自覚」し、その傾向に気を付けるだけでも、ミスはかなり減ります。
以上の手順で具体的な対策に落とし込んで、実行していけば、確実にミスは減るでしょう。

皆さんの健闘を祈ります。

またお会いしましょう。