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投稿日:2010年03月26日

テーマ: 未分類

幼さからの脱却

 

昨年度担当した、3月30日・3月31日・4月1日が誕生日の3人組。

この世に登場するのがあと数日遅ければ、新6年生と同じ学年になり頭一つ抜き出ていたかも。

 

なぜそんなことを考えたかというと、今年度担当の新6年生は、親御様曰く「非常に幼い」生徒が多いのです。

幼さゆえの珍妙な発言を通訳するのも私の仕事となります。

 

「ママに学校のテストを見せたら、『アリストテレスが多い』って言われた」

「答えのところにたくさん”アリストテレス”って書いたの?」

「は? 何言ってるの?」

「・・・(いやいや、それはこっちのセリフです)・・・」

よくよく話を聞いた結果、アリストテレスではなくケアレスミスのことだと判明。

ま、語感はちょっと似ているかもしれませんが。

 

「ねぇ先生、亀の甲羅中学ってどこにあるの?」

「・・・(知りません、そんな学校)・・・私立なの?」

「私立って?」

「受験しないと入れない学校なの?」

「うん、だってドクターで合格した人いるよ」

確認してみたところ、正解は香蘭女学校。

“亀の”というのは、こうら(ん)という音を導くための、彼女なりの枕詞なんでしょう。

 

「先生、100mの道を一往復したら400mだよね」

「200mです」

「なんで? 往復が200mだから、一往復は200×2=400mだよ」

「往復と一往復は同じ意味でしょ」

「違うよ。だって”一”がついているもん。」

算数の授業なのに、言葉の意味を解説したり、問題文の主語・述語を捉える練習をしたり。

問題文の内容が読み取れるようになるまで、彼女とは徹底的に付き合います。

 

11歳・12歳という年齢は、半年違うと成長の度合いにかなりの差があるのは事実です。

その成長の度合いも加味して入試の合否を決めてくれるといいのに、と思うときがあります。

 

中学受験も、柔道やボクシングのように階級別に入試日が設定されれば。

Aさんはバンタム級で、Bさんはヘビー級とか。  ・・・変ですかね。

 

ただ、問題が解けなかったときに「幼いから」という一言で片付けたくはありません。

外部から知的刺激を与えれば成長を促すことになると信じて、各生徒の授業に臨む毎日です。