最新記事 2019年04月29日

テーマ: 理科

天体イベント ~ストロベリームーン~

こんにちは。算数・理科担当の橋本です。

いよいよ春本番といった、あたたかい日が増えてきましたね。
ゴールデンウィークはしっかり予定を立てられているでしょうか?
春になったと思ったらすぐに受験の最大の山場である夏がやってきます!
一番昼の長い夏至の日(6月22日)ももうすぐです。

夏至というと太陽の動きに注目がいくわけですが、実はそのウラで月も独特の輝きを放っています。
特殊な満月といえばスーパームーンやブルームーンなどが知られていますが、
近年話題に上がることが多くなってきたストロベリームーンについて紹介します。

ストロベリームーンとは、満月が赤く見える現象です。
(ストロベリーと言っても、イチゴのように見えるほど真っ赤になるわけではありません。)
年に一度しかないこの満月を見ると、「幸せになれる」とか、「恋が叶う」とか言われています。
しかし受験生に必要なのはそんなおまじないではなく、その仕組みの理解!
なぜ赤く見えるのか、科学的に考えていきましょう!

ストロベリームーンが見られるのは、夏至の日前後の満月の日です。
なぜ夏至の日なのかを理解するためには、太陽・地球・月の位置関係を考えなければなりません。

満月に見えるのは、地球から見た太陽と月が正反対の位置にきたときです。(下図)

ストロベリームーン

夏至の日になると、地軸が太陽に向かっておじぎをするように傾くので、北半球に住んでいる私たちからすると、太陽は高く、月は低く見えるようになります。

ストロベリームーン2

実を言うと、赤く見える理由はこれだけです。
なぜ低い位置だと赤く見えるのか、全く同じ原理で起こる現象をみなさん知っているはすです。
そう!夕日ですね。

太陽の光には、虹の七色にあるようないろいろな光が含まれています。
波長の長い赤い光は遠くまで届きやすいのですが、波長の短い紫色の光は空気中のチリに吸収されたり、水滴よって曲げられたりと、あまり遠くまで届きません。

下図のように夕焼けの光は横向きに進んでくるので、空気を横切って進む距離が長くなります。
紫色などの光は大気中で吸収されてしまい、赤色の光だけが人の目に届きます。
その結果、夕方の太陽は赤く見えるというわけです。
このあたりの仕組みは入試でも出されるかもしれませんね。

ストロベリームーン3

月の光の場合もこれと全く同じです。
月が低い位置にあるときほど赤く見えます。
ふだんはあまり意識しないで見ていると思いますが、
月が東の空から出たばかりのときや、西の空にしずむ直前には少し赤く見えているはずです。

ストロベリームーン4

夏至の日には南中する高度が1年の中で一番低いので、いちばん赤く見えるわけです。
このことから、夏至の日に一番近い満月をストロベリームーンと呼ぶようになったんですね。

仕組みがわかるとロマンが半減する気がしますが ・ ・ ・
勉強が順調にいくように願掛けするのもいいですね。

ストロベリームーン5

今年のストロベリームーンは6月17日(月)の19時くらいに上ってきますよ。