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投稿日:2017年11月23日

テーマ: その他

受験生&保護者様必見!入試直前期Q&A

皆様、こんにちは。

受験ドクター国語科の村岡です。

 

今回は「入試直前期Q&A」と題し、受験生やその保護者の皆様の疑問に

お答えしていきたいと思います。

 

1)「1月は学校を休んだ方がいいですか?…インフルエンザとか怖いし…」

いやー…気持ちは分かります。。。

「インフルエンザ」もそうでしょうが、「最後の追い込みに時間を取りたい」という本音もありそうですね。

学校を休むことについてはメリット、デメリットの両面があります。

【メリット】

・学習時間の確保…本来なら学校に行くべき時間のすべてを受験勉強に使える

・健康管理のしやすさ…親御様の目が行き届くことで、病気に対する事前の処置が可能

【デメリット】

・お子さんのストレスの増加…学校は思った以上に「発散の場」であることが多い

・親御様のストレスの増加…普段よりもいっそう一緒にいる時間が増え、また入試直前期ピリピリムードも相まって、「ケンカ」が増えてしまうことも…

 

一般には「1月は全部お休み!」よりも「入試日を含めて前2日、後1日お休み」とされるケースが多いように思います。(2月1日の直前1週間もお休みされる方が多いです。)

一方で、お休みをする場合の学習環境にも注意が必要です。すべて自宅学習なのか、それとも塾で自習を受け入れてくれるのか…後者の場合には、お通いの校舎の協力体制がどうなっているかにもよりますが、多少長めのお休みでもよいかもしれません。普段からお子さんを見てきた担当の先生が最後の追い込みをすることほど効果的なものはないと思います。

 

2)「過去問が終わってしまいました。もう一度繰り返して解く必要ってありますか?」

これは…正直なところ、賛否あります。塾や講師の方針、あるいは志望する学校によって変わるところです。今からお話しすることも、あくまで私の個人的な意見ですので、あしからず。

 

結論から言えば、基本的にはもう一度解く必要はないと思います。

 

「何度も同じ過去問を解く」ということを、「一度終わらせた仕事をもう一度行う」ということに置き換えてみたらお分かりいただけるのではないでしょうか。

たとえば、一度やった洗い物をもう一度やる・・・うーん。テンションが上がらないですね。しかも一回洗っているわけですから、きっと洗い方も雑になるはず。(めんどくさがりの私と違ってきれい好きな方は別でしょうが…)

 

入試の直前期に、受験生のテンションを下げ、雑なやり方を身につけさせる…こう考えるとちょっとまずいですよね。特に算数・国語については、どの学校でも最後まで頭を使って鍛え上げる必要があるので、「過去問の反復」には向かないでしょう。

一方で、理科・社会は別です。だって、知識は重要ですから。一度触れた知識をきちんとマスターしているか、これを確認するために「過去問の反復」を活用するのはよいと思います。ただし、再度取り組む場合は、『制限時間を短めに設定する』ということをお忘れなく。

 

3)「結局、12月・1月は何に取り組んだらいいの?いつも通りの学習だけでいいの?」

最後の質問は、こちら。

「お子さんの性格+第一志望校の性質」の総合判断です。

muraoka 1

※A・Bは童話「うさぎとカメ」からとっています。一般的に、「カメさん」は「おとなしめ」、「うさぎさん」は「活発」という傾向があります。また、Cは御三家をはじめとする最難関校(偏差値63以上の学校群)に多い傾向です。DはCで示した学校群以外を指すとお考え下さい。(例外的に偏差値のレンジではCに属するが、Dの傾向を持つ学校というのもあります。女子学院などがその例です。)

 

さて、組み合わせパターンとしては以下の通りですね。

A+C【「カメさん」×「難問」】

タイプ的には、ちょっと不安が残ります。しかし、あきらめてはいけません。最後まで新作問題・難問にふれさせて鍛え上げることで合格可能性は高まります。当日未知の問題に出会って思考停止しやすいのがAタイプのお子さん。復習と新しい問題のバランスが4:6くらいをイメージして勇気をもって難問にチャレンジを。

 

A+D【「カメさん」×「標準」】

相性の良いタイプです。できることをきちんとできるようにする。これこそが「標準問題出題タイプ」の学校における合格のカギ。穴がないようにきちんと復習し、「できること、取り組んできたことの確認」にとにかく時間を割きましょう。

 

B+C【「うさぎさん」×「難問」】

タイプ的には相性の良い組み合わせです。とにかくどんどん難問に触れさせましょう。残っている過去問もそうですが、それ以外にも新作問題を提供してくれる場があれば積極的に活用を。ただし、このタイプ。理社がおろそかになることがあります。理社のつめは抜かりなく行いましょう。

 

B+D【「うさぎさん」×「標準」】

タイプ的には相性があまりいいとはいえません。このタイプは、「ミスをいかに減らせるか」が合否のカギを握っています。ミスを減らすには「トレーニング」と「ミスへの意識」が一番。コツコツ積み上げる勉強をするのがこの1月になるでしょう。ただし、ミスが「ゼロ」になることはないと思ってください。いつもいつも練習をしているプロのスポーツ選手でもミスをするのと同じことです。あくまで「可能な限り減らす」ということと「自分がどういうところでミスをしやすいのか」を意識するということが肝要です。

 

さまざま書かせていただきましたが、最後にこれをお伝えして終わりたいと思います。

muraoka 2

 よく直前期を迎える教え子たちにお伝えすることです。「気持ち」「能力」「技術」のいずれかがゼロなら合格力もゼロです。逆に、「能力」や「技術」に不安があったとしても、「気持ち」の値が大きければ挽回も十分可能です。

やはり親御様の「応援」こそが、最大の武器!最後まで一緒に走ってあげてください。

私たち講師も、全力でバックアップしていきます!

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