こんにちは。算数を担当しています佐々木裕子です。
本日は、「答案用紙の作り方」についてお話したいと思います。
記述式というと、
自分の考えを文章でまとめると思っている生徒さんが多くいます。
算数の記述式は、言葉をつらつら書くのではなく、簡単に言ってしまうと、
数を使った式を作るということです。
国語で言う「ことば」が算数では「数」であり、
国語で言う「文章」が算数では「式」であるのかなと思います。
例えば、鴎友の問題を使って記述式を示していきます。
2013年度 【3】
赤玉と青玉があり、それぞれ大小2種類の大きさがあります。大きい赤玉と小さい赤玉の個数の比は3:2です。小さい青玉の個数は41個で、大きい青玉の個数は小さい玉全部の個数より3個多く、大きい玉全部と小さい玉全部の個数の比は8:5です。玉は全部で何個ありますか。
こういった問題が出されたときに、
「解答欄」が答えだけではなく「記述式」になっていると、
または、「考えや式を書きなさい」と書いてあると、「文章」をつらつらと書いて
説明してしまう解答を見ることがあります。
「記述式」だからと言って、算数は言葉をたくさんかくのではなく、
考えたあとが分かる「式」や「図」を書けばいいのです。
この問題であれば、表にしたりすると整理できるのではないでしょうか。
文書の中に、赤と青、大と小と4つの要素があるので、
縦と横の2次元を表す表を使うと整理できます。
9月から入試問題を解いていくときにもお伝えしますが、
記述式や解答欄が大きいと次にあげるような解答を書く生徒さんが多いです。
というように、問題文に書いてあることをもう一度繰り返しているだけの解答になっています。
もちろん、整理しながら書き出すのは大事ですが、
もう少しよい書き方があるのではないでしょうか。
表にすると、
大=③+②+41+3=【8】
小=②+41=【5】
消去算を用いて
〇を⑩にそろえて、
⑩+88=【16】
⑩+205=【25】
117=【9】
【1】=13
よって13×【13】=169個
となります。
これを解答用紙に書けばいいのです。算数が分かっている人が〇付けをするので、
問題文をもう一回言葉で書くのは、意味がありません。
問題文をどう整理したか、どういうプロセスで解いたかが分かる
解答用紙を書くようにすればいいのです。
言葉は補足する程度で、算数の記述は、
式、表、図を使って解答にいたるプロセスを整理する
という心構えで「記述式」の問題は解きましょう。