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塾別!今週の戦略ポイント

SAPIX「デイリーサポート」の“今週の戦略ポイント”です。

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SAPIX α2クラス 5年生男子

安部 公一郎
受験相談・担当講師 【受験Dr.塾長・京都駅前校校長】安部 公一郎先生 元SAPIX講師:【算数】のエキスパート!

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学習相談担当:当塾スーパードクター講師 安部講師

【生徒の現状】

・現在、SAPIXのα2クラス。

・4年生の夏から通塾。

・毎週月・水・金が塾の日。

・算数が苦手。本人はどうしても苦手意識があり、自信を無くし苦痛を感じている。

・問題を理解しているが、単純計算でも応用問題でもケアレスミスが非常に多く、点数が取れない。

・自分で注意する意識もない。

・親御さんが注意するも、なかなか素直に言う事を聞かない。

・マンスリーテストの算数の偏差値はだいたい55~56。

・組分けテストでの偏差値は50ちょっと。酷い時は平均を越さない時もある。成績に波があり、なかなか定着しない。

・理科と社会は比較的本人も好きで得意。偏差値で言うと60ちょっと。

・国語は波がある。50そこそこや良い時は70になったりする。

・算数は実力テストで良い点を取ったことはない。

・家庭学習は塾のある日で2時間程度。その日の授業内容のやり直しなど。

・塾がない日は、6~7時間は勉強に充てている。

・学校から帰ってきて就寝時間の23時まで基本的に勉強している。

・算数の勉強に充てている分量は4割程度。普段から算数の勉強量は多くない。夏休みは算数を頑張った。

・ゲームなどの遊びはしないが、本を読む事が好きなので勉強の合間に新聞を読んだりしている。勉強場所はリビングなので、部屋にこもって別の事をしているなどという事はない。

・親御さんの視点でみると、比較的時間数はこなしているが、効率が悪いのとケアレスミスを防ごうという意識がない。問題を把握して式を書くことが出来ない。

・現在、家庭教師もつけている。一応解き方は教えてくれるが、試験の進め方や的確な注意等は教えてくれない。不十分な気がする。

・志望校は御三家を狙っている。本人は筑波大駒場中学校を希望。

 

【先生のお悩み解決アドバイス】

お話を伺っていて、1週間の勉強時間を総合計すると30時間近くになりますので、そのうちの例えば40%、12~3時間を算数に回しているとするならば、それ自体は少ないとは思いません。ですが、私はSAPIX生の5年生に算数を1週間最低13時間はやりなさいと言っています。

そうじゃないと、普段の教材をやり、時には3週間前の教材をやり、たまには基礎トレーニングの2か月前のビックリマーク問題をやるとなれば時間が足りず、13時間は最低必要だろうと言っています。

ですから、そこの最低基準はクリアしていると思いますが、他教科の出来に対して算数が低めに出ているというのは、勉強時間として5年のSAPIX生であれば、勉強時間の70%~75%は算数に割り振るべきだと思っています。

更に、志望校が開成・筑波大駒場であれば、もちろんどれが大切というわけではないですけども、算数がカギを握るというのは当然の話です。そこで、純粋に算数の偏差値が65というのを安定的に出していこうと思うならば、もっともっと算数に時間を割り振っていくというのが1つ必要だと思います。

本人としては、デイリーサポートのEプリントまでやったり、基礎力トレーニングの星3つ問題までやったり、最低限13時間あれば回っていっているとは思います。ですが、志望校を考えたときにそれは毎週、最低限やる勉強であって、その上で今10月も半ばになろうとしているけども、この9月10月の1か月半で1回でもサマーサポートを開いたのかと。

重要テキストである夏休みのサマーサポートをどういう風に9月10月復習したのだと言われたとします。そのとき「毎週毎週、通過算・時計算で忙しいですよ。」という答えが返ってくるならば、それはやはり開成志望の子にとっては算数のやり込みが足らないと言われてもしょうがないと思います。

プラス、SAPIXのテキストを何回転もするというのと同時に、本来であれば、やはりSAPIXだけでなくプラスα何かやっていくのかを考えていく必要があります。

偏差値60後半に入ってくるような子で言えば、SAPIXのテキストをしっかり回しつつ、プラス中学での算数であるとか他の教材というのに着手している部分はあります。ですので、きっちりやるべき分量を提示してあげれば、13時間じゃなくてやっぱり20時間ぐらい必要だなという感覚にはなってくると思います。

 

【Q&A】

「ある程度、本人が出来なかった問題は今までピックアップしていますので、こちらからどんどん提示しているんですが、本人はとりあえず出された問題を解いているという感じで、そういう所があまり良くないのかなとも感じます。その点は5年生だとどうなのでしょう?」

「自分でやり直しをどんどんやって、出来た/出来ないのマーキング付けもしていって…いうのが理想だし、大学受験の時はもちろんそうやるべきですけども、10歳11歳の子がしっかりやっている事自体が素晴らしい事であって、ある程度の道筋は親が付けるべきです。また特に他塾はいざ知らずSAPIXの場合はある程度、親なのか家庭教師なのかは分かりませんが、ピックアップしてこれをやりなさいと言うのが普通ですし、それをきちんとやっている限りにおいては、それは受験生として100点満点であろうと思います。」

 

ケアレスミスが非常に多いですが、どういう風に対処していけばいいですか?

私が実際指導していて思うのは、5年生になっても6年生の極限期になっても、ミスなんてものはゼロにはならないものです。

ただ、本当に許容範囲を超えるミスを連発する子というのは、もちろん読み取り違いなどもありますけども、よくよくその子の傾向を観察すると、問題を解いている時にフォーカスしている範囲が狭いんですね。

全体的なフォーカスの範囲が広がると、算数科は頭の中イメージで上り下りみたいなものが全体的に見えてきますので、後々どこを聞かれているかというところにもミスが出づらくなります。

式をかかない子は、1つの数値だけを追っていきますので、フォーカスが狭くなります。

式とか図を書いている子は、全体像としてイメージしていますので、それでもミスがゼロになることはないですけども、取り違いというのはだいぶ減っていきます。

実際にその暗算とかをサクっとやろうとすると必要な数値を最短距離で取る。

それも良い能力なんですけども、その結果、今は使うかもしれないけども後々使うかもしれない数値というのも心に留めておくことが出来なくなります。ですので、そういう意味で図は「表という式」って言うことが出来るわけです。ですので、そういう時に私がどうしても式をかかない子に対してやる指導はですね、「もうお前が式をかかないのは分かった」と。

じゃあこの問題のスタートからゴールまで日本語で説明してくれと。

複雑な問題になってくると、口で説明するより式で説明した方が早いんです。

もしくは図をかけば一発で説明できるというのに気付けますので、まずはその言葉で流れを説明させながら、式にかかせる流れに持っていくようにさせています。

それでも実際に算数が出来る子でも、6年の夏まで式かかないでほとんど正解しているという子もいるんですね。

それはそれである程度野放しにしとくも、実際の開成とか麻布の過去問演習になると、ことごとく記述のところで点数を減らされるという現実にぶち当たり、初めて書くようになるという子もいます。けれども、今の状態でお子様の様子を聞いていると、やはり視野が狭くなって全体像が見えてないという事になりますので、まずは言葉で説明させる。じゃあ次に式を3行で説明してみて、と言ったり。

そういう形ですね。それで、ちょっとずつ式を書く方が口で説明するより楽だという意識を植え付けさせるような形で5年生の間は効果があると思います。

それともう1つ。

矯正するには、テキストをやるだけではなく、ある程度のテスト形式演習もどうしても必要です。

しかも普段難しいことをやる必要はなくて、私がそういう生徒に対してよく言うのは、四谷大塚の週テスト問題集という毎週毎週行う確認テストがあるんですけども、その過去問が一般にも販売されており、1枚20分ぐらいで出来ます。

ちゃんと解答欄もテスト形式になっていて、基礎力トレーニングよりは若干簡単ですけども、毎回解ききれるか解ききれないかという訓練を別途設けてあげるというのは非常に良いと思います。

もしくは、よく言えば基礎力トレーニングですね。

毎回1・2問間違ってしまうという場合に、分かるんだけどもミスが減らない子に対しては、例えば基礎力トレーニングをやる時に、それをお父様が答えを眺めてチェックします。

そして2問間違えていたら、2問間違えているとだけ伝えるんですね。

ただ、本人はどこか分からないまま、またチェックしますけども、それがテスト中の見直し訓練になりますので、そういうよく出来る子というのは、大抵間違えた箇所が分かれば慎重にやるんですね。

間違えた箇所が分からないまま自分がどこで落としているかという事に意識をさせる。

それが普段のテストでも、心のブレーキにもなりますので、そういうやり方というのは即効性があります。

安部 公一郎
受験相談・担当講師 【受験Dr.塾長・京都駅前校校長】安部 公一郎先生 元SAPIX講師:【算数】のエキスパート!

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★受験Dr.代表が、創業時に、惚れ込んで、SAPIXで大人気を博していたところ、ヘッドハンティングした先生です。安部先生自身も、関西の名門、東大寺学園中から慶応大学を出られ、指導力・実力ともに兼ね備えた【算数】のエキスパートです。★当塾の「算数の偏差値20アップ指導法」を築き上げ、その後、当塾のモットーである「目の前の1人の生徒を勝たせるプロフェッショナリズム」を体現!
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