国語力の上げ方

今回のインタビューは、当塾お勧めのクラウンドクター講師、森鉄之助 講師(国語・社会)です。

森鉄之助先生の生い立ち

自分自身のことをお話しするのは、授業と違って、照れますね。
何からお話いたしましょうか。
私の生い立ちですか?
実は私の育った環境は、なかなか特殊で面白いですよ。

私の祖父は明治生まれ、日英同盟のころの人間です。
戦前の国語の教員でして、我が家の離れでよく碁会やら俳句会やらありましてね、
祖父の友人が集って、まあ、一種のサロンでしょうか。
小学生の私はこの祖父たちの話がなぜか大好きで、
そう、小学生にしては精神年齢が高かったのかもしれません。
それこそ、野戦近衛砲兵連隊の隊長さんであったとか、
海軍将校であったとか、
あとは大学の教員などが集って、
漢詩やら和文やらをそらんじる。

加藤隼戦闘隊の唄とか、私は普通に歌えましたからね。
分厚い教養というのでしょうか、
祖父たちの話を聞きながら、
言葉をリズムとして覚えていった。
昔の人は朗読、暗誦が当たり前、
音の中で年代を超えた言葉のシャワーを存分に浴びた。
私の国語力の礎になったと思っています。

春野メモ 国語力の礎として音として聞く教育は大切!

国語力は論理力

そのおかげでしょうか、中学生くらいまで、国語で苦労したことはなかったのです。
豊饒な語彙力、文例が活きた形として蓄積されていたのだと思います。

それが、高校生になって、小林秀雄だとかソシュールの言語論だとか、中身が100%理解できない文章に初めてぶち当たった。
ショックでしたね。
100%の理解ができない、という体験がなかったものですから、
ずいぶん戸惑いました。
でも、気づいたんです。
本文は論理的構造である、と。
当然、設問も論理的構造になっている。
ならば、その論理的構造のみに着目して、
設問をとらえれば、
全文読まなくとも、解答に必要なところは見えてくるのではないかと。
つまり、設問をガイドラインとして、精読場所を定めるんですね。
設問を自由な連想や主観を縛るための物差しとするんです。

こう言い換えてみましょうか。
本文の中身の理解に頼っているから、
小学5年生、6年生で
国語読解の壁にぶつかるのです。
全文、理解できなくてもよいのです。
こだわらなくてはならないところにこだわる。
強弱をつけて読む。
その強弱の付け方は、
本文の論理構造、設問の論理構造から見えてくるのです。
実際、それに気づいてから
私は国語の偏差値が安定しました。
全国2,3位、都道府県単位でしたら、
常にトップでした。

春野メモ 国語の本文は精読する必要はない。
論理構造を見抜く着眼点の習得こそ大事。

6年生に向けて 国語力の上げ方

まとめましょうか。
現在6年生のお子さんで
志望校合格を確実なものにするために
心がけてほしいこと、
それは志望校の過去問分析です。

過去問を通して、
作問者の論理スタイルを把握する。
過去問一年分やって、出来た出来ない、で一喜一憂するのではなく
、 数年単位で自分のとれなかった設問のパターンを見てみる。
作問のロジックがつかめれば、
その学校に対しては、
自分の模試の持ち偏差値より上の偏差値を得ていることになる。
逆に、模試の偏差値上では志望校合格ゾーンに届いていても、
作問ロジックがつかめないままでいると、
合格は厳しいと思います。
どう過去問対策をするか、
その質が問われる、残り6か月と思っていただきたい。

過去問を数年単位で繰り返し解き、
分析して論理スタイルを見抜いて、
点の取れる設問パターンを一つずつ増やしていく、
この作業が何より大切です。
お通いの塾を上手に利用しつつ、
論理構造を見極める、
質の高い過去問対策をしてください。

春野メモ 過去問対策は質が重要。
作問者の論理スタイルを見抜いて対策すれば、
本番で持ち偏差値以上の力を発揮できる。

※2013年8月12日メルマガより

将来を見据えた志望校選びをしよう! この学校、どんな学校?!

今回はそのプロの目からお勧めの学校を紹介していただこうと、授業準備に、入試動向研究に、そして学校めぐりにお忙しいなか、森鉄之助講師をキャッチ! 学校説明会のお話を聞くことができました!!!

森先生のお勧め校は?

東洋英和女学院

伝統のお嬢様学校というのが世間一般のイメージですね。
先生方は、そんなことなく、うちの生徒さんたちは活発すぎて、とおっしゃいますが、
元気で明るく積極的に活動しながらも、躾の行き届いた女子校、というのが私のイメージです。
やはりキリスト教の精神が根底に背景にあり、筋が一本ぴしっと通っている感じ。
中学部部長の露木先生をはじめ先生方は、教育や学校運営に関してはっきりとした価値観をお持ちです。
いわく、東洋英和という学校をよく理解して受験してほしいという事です。
学校説明会などで実際に足を運ばれるとファンになられる方も多いようです。
私自身も過去に初めて行ってみて印象が変わった記憶があります。
女性としての感受性の豊かさを重視しつつ、社会で活躍できる人材の育成に力を注いでいる、という印象を持ちます。
雙葉や女学館、白百合との併願が多いというのもうなずけます。
伝統的に東洋英和は英語教育に力を入れているのですが、最近は理系の指導も熱心で、医学部志望者も多いそうです。
芸術系大学の志望者が多い事は学校も自慢にしています。
勉強だけでなく、感性豊かな生徒も多いという事なのでしょうね。

城北中学校

古き良き男子校の雰囲気を守る学校です。
儒教的価値観が根底にあり、礼節を重んじ、規律を守る骨太の教育方針です。
校長先生も静かな威厳のある方で、いかにも教育者といった印象を持ちます。
保護者ならば安心してお任せできる、と思われるのではないでしょうか。
城北は理系教育に力を入れており、理科実験室は分野別に分かれているなど圧巻です。
実験重視のカリキュラムで、中学・高校教育の先まで見え据えているのだな、という志の高さを感じます。
クラブ活動も盛んで、なんと囲碁部は日本一になったとか。
囲碁・将棋の強い学校は知的能力も高いところが多く、学校の評価のポイントになります。
スポーツも盛んで、体育会系のノリが肌に合うお子さんにも良い環境です。
とにかく、思春期の男子を立派な青年にしてくれるであろう、期待感がもてる教育方針です。
堅実で硬派なイメージですが、進学実績も手堅いです。
毎年かなりの数の合格者を東大をはじめとする超難関大学に送り出しています。
併願校というイメージもありますが、城北を第一志望とする2月1日受験生が増加傾向です。
理科・社会の入試問題は手強く、いい加減な勉強をしていると足元をすくわれます。
日々の努力ができる生徒を評価する学校です。

読まれて、この2校が気になった方。 ぜひ学校説明会へ足を運んで、実際の様子、雰囲気をお確かめください!

※2013年6月3日メルマガより