指導方針

中学受験の国語では本文の内容を基に答えることが要求されますが、国語が苦手なお子様は、本文を読んだ自分の感想やイメージによって「なんとなく」で解答してしまいます。その原因は、国語の問題をどう解いたら良いのかわかっていないことにあります。
授業では、解答の手順を「本文を読む」「問題を解く」「解答を記述する」の三段階に分け、各段階で、何をすべきかを具体的に指導します。
「本文を読む」段階では、接続語や指示語など注意して読むべき点を意識し、文章全体を構造的に捉えさせます。特に論説文では、論理構造を理解することが重要です。具体例や筆者の意見の書かれている範囲を特定し、俯瞰的に読むことで本文の要旨を掴みます。中学受験では、小学生にとって抽象度の高いテーマや感情の機微が描かれている文章が多く出題されます。それらを自力で読み解くための「読む技術」を養います。
「問題を解く」段階では、本文から解答を見つけるために必要な手順を身に付けます。正確に解答を導くためには、設問文の精読が必須です。設問文における「なぜ」「どのように」などの問いの言葉から、何を答えるべきかを正確に理解し、その答えを本文中から探します。「本文のどこを読めばこの問いに答えられるか?」という意識を持ち、どのあたりに解答があるかの見当をつけてから本文を読むことで、素早く正確に解答できるようにします。
このとき、例えば、説明的文章で「なぜ」と聞いていたら理由を問う問題、文学的文章で気持ちや様子を聞いていたら心情問題というように、問題を分類・整理し、問題毎に解き方を学習します。問題毎に解き方の手順をパターン化し、繰り返し演習を行って解法を身に付けることで、実際のテストでも問題を解けるようにします。自分の解釈や「なんとなく」で答えるのではなく、解法を用いて問題を解くことで、安定した得点を目指します。
「解答を記述する」段階では、問題種別毎に記述の型をテンプレートとして覚え、解答の根拠をそれに当てはめます。
記述問題では、指定の字数によって解答に選ぶ要素の数が異なります。設問文の内容に合わせて解答の内容をまとめ、自分の言葉で言い換えることで、過不足のない解答を作成します。記述の添削を繰り返し行い、改善点を具体的に示すことで表現力を育てます。模範解答と比較して、自分の記述のどこが良くてどこが改善点かを理解させることで、記述力を向上させます。
選択肢問題の場合は、「解答を記述する」ステップで作成した解答と同じ内容の選択肢を探すことで、正しい答えを選ぶことができます。
生徒によって苦手なことは異なります。どの段階で、どの問題種別でつまずいているのかを分析し、その子に必要な指導を行うことで国語の得点をアップさせます。
本文を深く読み、理解した内容に基づいて答える解き方では、試験本番の短い時間内に正しく答えることは困難です。問題毎に解法の手順を身に付けることで、素早く正確に答える力を育てていきます。