城北学園中 - 「学校説明会」の報告

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城北学園中 - 「学校説明会」の報告

(分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)

・東京都新宿区板橋区・男子中
・*別冊「ダイヤモンド」2006年9月28日号(22頁)にて、「入りやすくて伸びるお得な学校」として紹介されました。

1.受験者の傾向

城北中受験者の半分は、開成・麻布・武蔵・駒東などとの併願者です。そのため潜在的に水準の高い生徒が入学することになり、難関国私立大学の合格者が多いのもそのためです。

また、受験生は受験期を通じて心理的負担を受けるものですが、城北ではその点に対する配慮も欠かしません。新中1の5月には新入生大町オリエンテーション(3泊4日)があり、それに同行した帖佐校長先生は「ほぼすべての生徒が城北生活に満足していると答えてくれた」とのアンケート結果を披瀝してくださいました。

2.進学実績・カリキュラム

表にあるように、東大以外の進学実績については御三家中にひけをとっていません。その秘密は大学受験に直結するカリキュラム、進路指導体制にあります。
まず第1に、土曜日は通常授業です。
第2に、中学の英語の授業時間数は学習指導要領の倍の時間数を確保しています。理系でも文系でも英語は必須ですから、英語が強い学校でなければ高い合格実績を出すことはできないのです
第3に、中3から選抜クラスが設置され、学年が上がるにつれて選抜クラスが増えます。選抜クラスが増設される結果、1クラスの人数が30名~40名の少人数となり、キメの細かい指導が可能となっています。
第4に、芸術・情報・家庭科などは高1で終了するため、高2・高3では余裕をもって受験対策ができます。
第5に、センター試験の5教科7科目、将来予想される医学部の3科目受験など、あらゆる受験型にも対応できるカリキュラムとなっています。最近では私立大学の志望者が増えているために、国公立大学の合格者数が伸び悩んでいますが、城北ではすでに先手をとっています。医・歯・薬系大学に強い点も城北の魅力となっています。
第6に、進学校はAO入試や推薦入試についてはノータッチであるのが通常ですが、城北は違います。1人の生徒に3名の先生が模擬面接をしてくれるなど強力にバックアップしてくれます(以上、帖佐校長先生、進路指導部長大塚先生)。

3.入試情報(平成18年度入試結果の概要)

※( )内は17年度の結果です。

平成18年入試では応募者が激減しましたが、入学者の学力水準は例年通りの水準を維持できたそうです。今年はその反動で、難化が予想されます。なお、平成18年度入試では、27名の繰上げ合格者を出しました。
また、複数回受験で優遇された合格者が10名います(以上、教頭笹川先生)。

算数については、第1回から第3回のどの日程で受験するかによって対策が異なります。第2回以降は、開成・麻布・武蔵・駒東との併願者が多いため、問題は難しめに作られています。問題の構成は受験回によって異なることはありません。□1が計算、□2が数量、□3が図形、□4は□2□3の流れで解けるもの、となっています(以上、数学主任鳥居先生)。

国語については、論説・説明文、及び文学的文章から各1題、漢字の書き取り問題、言葉に関する問題が出題されます。漢字・言葉については全体の2割を上限として出題される予定です。記述も出題されます。記述問題の内容は、詰め込み教育では対応できないようにするために、体験や経験がないと解答できないものにするそうです。

また、試験委員の先生には受験生の言葉に対する厳密さが極端に低くなったという問題意識もあります。例えば、抜き出す部分は合っていても、解答用紙に正確に写すことができない生徒が全体の1割くらいいるそうです。こうしたことで不合格になってはたまりませんから、日頃から十分注意しなければなりません。
 
なお、漢字の採点基準については次のとおりです。①偏(へん)と旁(つくり)が極端に離れていて文字の体裁を整えていない場合は不正解とする、②例えば手偏(てへん)と獣偏(けものへん)のように紛らわしいものの区別がついていないものは不正解とする。他方、③ケースによるが、ハネ・トメは厳密には問わない、④例えば「吉」の場合に上が長いか下が長いかは厳密には問わない(以上、国語主任神田先生)。

4. 2006年~2007年度 学校説明会・行事日程

※予告なく変更されることがありますので、必ず学校にお問い合わせください。