算数の出題方針と問題 ― 数学主任 岡崎泰雄先生

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算数の出題方針と問題 ― 数学主任 岡崎泰雄先生

(インタビュー ; 分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)

  
中学受験の算数指導のプロとして非常に興味ある取材となりました。私がこれまで理解していることでほぼ間違えはないのですが、直接、作問担当者にお話を聞けたというこに意味がありました。

1.ズバリ! 算数の出題意図についてお聞かせください!

ご存知の通り、記述式の問題ですが、反射的に解けるような問題は出さないようにしています。

また解答様式も「数学」のような決まった解答様式でなくても構いません。ようは、どのような考え方をする子なのかを見たいわけで、そのため表現の仕方は問いません。式や言葉や図など何を使おうが構いません。例えば、「A…3km」などの表現でもいいのです。こちら側にその子の理解が伝われば部分点をあげたいと考えています。

2.ズバリ! 採点基準をお教えください!

採点基準というのは詳細は明かせませんが、成績優秀者から順に、人数で、「15%を上、60%を中、25%を下」としています。
部分点もつけていますので、しっかり最後まで解いて何か書いてほしい。その子の理解を知りたいので、何も書いてくれなければ部分点のつけようがありませんが、何か書いてあり、伝わるものがあれば部分点をつけられるかもしれません

また、複数の式を一気に一式で書かれると、その子の考え方の過程が読み取りにくくなりますし、部分点をあげにくくなりますので好ましくありません。そのため、式は、一つずつバラバラに書いてくれたほうが好ましいです。この方が部分点をあげやすくなりますので、是非、式は一つずつ丁寧に書くようにしてください。「ご健闘を祈ります。是非武蔵に来てください。」とのことでした。

3.インタビューを終えて。

以前から言われていたことですし、私自身もよく子供に言っていることですが、式を丁寧に書き、自分が理解していることを出題者に伝えることが重要です。ただし、私自身の扇形の面積などの式のように、結合法則を使って3.14でまとめて一式で書くこと自体が「理解を示す」ことになる場合もありますので、全てをバラバラに書けばよいというわけでもないと思います。

また、作問者の先生自身から「部分点をあげたい!」と言っていただき、非常に嬉しく思いました。岡崎先生ありがとうございました。

なお、2006年度の武蔵の入試問題は、非常に標準的で、70点は取りたいところでした。

⇒ 詳しくは「武蔵中-注目問題・詳細解説」をご覧ください。
⇒ また、「学校別対策法」の「武蔵中対策法(石原先生執筆)」をご覧ください。
⇒ 算数自体の学習方法は、「算数偏差値20アップ学習法」をご参考にしてください。