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投稿日:2024年01月29日

テーマ: 社会

訪日外国人観光客から見る「中学受験」の重要データ問題

行って良し!来て良し!
受験Dr.の花門豪です。

 

皆さんは、訪日外客数をご存知ですか。
訪日外客数とは、日本を訪れた(=訪日)外国のお客様の数(=外客数)という、毎月、独立行政法人国際観光振興機構(通称:日本政府観光局JNTO)がホームページで発表している統計データのことです。
訪日外客数は訪日外国人旅行者数とも呼ばれ、日本の観光業の状態を把握する(※はあくする=理解する)ために非常に有効です(※有効です=役立っています)。
外国人旅行者が日本を訪れるということは、日本でお金を使うということであり、日本の経済が豊かになります。
このように、外国からお金を手に入れることを「外貨を獲得する(※かくとくする)」と言います。
訪日外国人観光客から外貨を獲得することは、日本の製品を海外に輸出して外貨を獲得することと同じ効果があるため、観光業は日本にとって重要な産業であると言えます。
したがって、中学受験の社会でも、観光業や訪日外国人観光客に関する問題が度々出されます。

 

JNTOの発表によると、この訪日外国人旅行者数が2023年10月に251万6500人となり、新型コロナウイルス感染症拡大後初めて2019年同月を超えました。(※2019年8月と2023年8月を比べたり、2019年9月と2023年9月を比べたりする方法)
つまり、これは訪日外国人旅行者数が新型コロナウイルス感染症拡大前の状態に戻ったことを意味します。肌感覚で、街なかで見る外国人の数が増えた印象がありましたが、数値でも明らかになりました。

 

訪日外国人旅行者数は、23個の市場(※しじょう=国または地域)ごとにデータを集計しており、具体的には、

 

(1)韓国、
(2)中国、
(3)台湾、
(4)香港、
(5)タイ、
(6)シンガポール、
(7)マレーシア、
(8)インドネシア、
(9)フィリピン、
(10)ベトナム、
(11)インド、
(12)豪州、
(13)アメリカ合衆国、
(14)カナダ、
(15)メキシコ、
(16)イギリス、
(17)フランス、
(18)ドイツ、
(19)イタリア、
(20)スペイン、
(21)北欧地域、
(22)ロシア、
(23)中東地域

に分けています。
どの国、どの地域からの訪日外国人旅行者数が多いと思いますか。

 

2023年10月について、23個の国や地域のうち訪日外国人旅行者数が10万人を超えているのは6つあり、

 

1位 韓国      63万1100人
2位 台湾      42万4800人
3位 中国      25万6300人
4位 アメリカ合衆国 21万1900人
5位 香港      17万9300人
6位 タイ      12万2400人

 

になります。この6つの国や地域は重要ですので、是非覚えておきましょう。
インドは人口の多い国ですが、訪日外国人旅行者数は1万6800人でした。

 

7位以下について、4万人以上の国や地域は以下の通りです。

 

7位  フィリピン  6万9200人
8位  豪州     6万2000人
9位  シンガポール 5万5100人
10位 カナダ    5万1700人
11位 ベトナム  5万0400人
12位 マレーシア  4万5200人
13位 インドネシア 4万0300人

 

何か特徴がありますか。
そうです。アジアの割合が高いのです。
これは、
「ヨーロッパに比べてアジアは日本と距離が近く訪れやすいから。」
「近年アジアの経済発展が著しく、訪日する金銭的余裕があるから。」
という理由が主です。
「円安が進んでいるから。」という理由だと、円安の影響は全ての地域に共通するので、アジアが多い理由としては不適切です。
データを読み取り、自分の持っている知識を結び付け、データから何が言えるかを記述する。いわゆる現状分析の記述問題です。
受験校によっては、

 

「現状が分析できたとして、今後はどのようになると予測されるか。」
「どのような世の中にしたいと自分は考えるのか。」
「予測に対して自分はどのような準備をするのか。」

 

など、答えのない問題に対する記述が出題されることもあります。
箇条書きでも構いません。是非一度、自分だったらどのように書くか。5分から10分、案を練ってみて下さい。その試行錯誤した経験が、必ず入試本番に活きます。

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