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過去問攻略法 自宅演習の注意点

こんにちは、受験ドクター東京校の安部公一郎です。

受験まで残り1か月半弱となりました。
みなさん過去問の進捗は如何でしょうか。
 
先月に引き続き、過去問演習の注意点をお話致します。
先月は、Q1~Q4でしたので、今月はQ5から。

    ~11月ブログ~

  • Q1.どの学校からやるのか
  • Q2.何年分やるのか
  • Q3.最新年度は直前演習用にとっておいた方がいいのか
  • Q4.制限時間は何分間でやるのか
    ~12月ブログ~

  • Q5.全教科同時にやるのか
  • Q6.合格者平均が必要なのか
  • Q7.何回もやるのか 第一志望~第三志望 抑え校 お試し校
  • Q8.過去問のまとめノートの作り方 etc.

では、Q5~Q8参りましょう。

Q5.全教科同時にやるのか
本来、入試本番と同じ時間帯・同じ教科順で演習するのがベストです。
ただ実際は、

  • →まとまった時間が確保できない
  • →教科によって、学習の進捗に差がある

などの理由で、皆さん教科バラバラに行っています。
  
しかし、第一志望に関しては、
一度は全教科通して過去問演習をするのが効果的です。
入試本番の教科順に従い、他教科の点数が分からない状態で、
4教科解き進めていく経験は重要です。
  
特に、特定教科が苦手という受験生は、
苦手な教科の後でも、気持ちを切り替えて次の教科に取り組む訓練になります。
1月後半の入試直前に、緊張感をもって取り組むことをお勧めします。

Q6.合格者平均が必要なのか

入試で重要なのは、満点を取ることではありません。
第一志望に関しては、
合格者平均を超えようと必要以上に細かい勉強をすることは却って非効率です。

また難易度がほぼ安定している模試とは異なり、
入試では、年によって教科によって難易度が大きく上下します。

得意な教科で、難易度が上がりすぎたり下がりすぎたりすると、
得点差がひらかず、結果リードが奪えないことがあります。

合格者平均あれば十分すぎる点数です。
ほとんどの学校は受験者平均と合格者平均の真ん中くらいの点数であれば、
合格ラインです。

大切なのは教科のばらつきを抑え、
どの教科も安定して合格ラインに乗せることです。

受験者平均(もしくは受験者平均を下回っても)で合格できる学校もあります。
合格最低点と受験者平均・合格者平均をよく見比べて下さい。
必要以上の点数を狙って、非効率な学習にならないように気を付けて下さい。

Q7.何回もやるのか 第一志望~第三志望 抑え校 お試し校

同じ過去問を2回も3回もやった方がいいのか。
これも非常に多い質問です。

過去問とは通常二度と出ない問題であると考えると、
何度もやることはあまり意味がありません。

一方、傾向や形式が特徴的な学校は、
複数回やることで、慣れによる得点向上が見込めますので、やる価値があります。

また9月・10月という早めの時期にやった過去問に関しては、
1月にもう一度やる価値があります。
自身の学力の伸びを実感でき、自信につながります。

第三志望以下の学校やお試し受験校に関して、
複数回解く必要はありません。
それであれば、より志望順位の高い学校の過去問に時間を回して下さい。

Q8.過去問のまとめノートの作り方

過去問で間違えた問題をノートに貼り付けて復習するのは確かによいことです。
ここで重要なのは、間違えた問題全部をやり直さないことです。

合格に必要な点数に達するために、
あと何問正解しなければいけないのか。
そしてどの問題を取るべきなのか。
どの問題は捨てるべきなのか。
合格に必要な問題だけ、ノートにまとめていって下さい。

1ページ1問。
ページの上段に貼り付け、下段に解答を書いていって下さい。

入試当日まとめノートを忘れて行かないように!

2か月にわたって、過去問演習のポイント述べてきました。
是非ご参考にして下さい。


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