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コツコツ努力ができない人のための「メリハリ学習法」

こんにちは。たまプラーザ校校長の澤田重治です。

梅雨入りはしたものの、あまり雨は降らず、すでに猛暑の気配すらしています。
水不足も心配ですが、どうせ心配しても天気は変えられませんから、「暑い熱い夏が近づいてきているのだ!」と、ここは前向きに考えていきましょう!

ついでに言えば、猛暑・空梅雨は、いずれも今年のように「ラ・ニーニャ現象」が起こっているときに発生する典型的な異常気象ですので、特に受験生の皆さんには、来るべき入試の時事問題に備えて、体験的に覚えておいてほしいと思います。

――さて、ここからが本題。

あまり胸を張って言えることではありませんが、小学生の頃の私は、あまり勉強が好きではありませんでした。(というより、はっきり言って嫌いでした。)
それでも、縁あって出会った恩師の影響で「負けず嫌い」を開花させられた私は、勉強よりも友達に負けることの方がもっと嫌いで、こんな自分でも学習が続けられる方法を日々探していたものです。

今回は、その頃から開発してきた数々の「勉強法」の中でも、他人におすすめできるものを三つほど紹介してみようと思います。
コツコツ努力することが得意な「分析型・理論型(※子どもソーシャルスタイル診断)」のお子さんには、あまり必要がないことなのかもしれませんが……たまプラーザ校には、私と同様、楽しくないと続けられない「社交型」に近いお子さん(=ケアレスミスが多いお子さん)が若干多いような気がしますので、その子たちに捧げるつもりでこのブログを書きます。
コツコツ続けることが苦手なお子さんにとって、私の経験が多少なりともお役に立てれば幸いです。

【難易度A】 学習量変動型学習法 「アメとムチ大作戦!」

算数の計算や、国語の漢字、各教科の一問一答式問題集など、毎日継続的に取り組み、多数の問題を扱うものに適した学習法です。

やり方は簡単。全問正解できた場合には、翌日の計算問題は8割の問題数(端数は切り上げ)で免除されます。
もし間違えてしまった場合には、翌日の計算問題は、間違えた問題数だけ加算されます。
(ただし、上限・下限は予め設定しておきます。)

たとえば、算数の計算問題を10問解いたとします。
その結果、もし全問正解であれば、翌日は8問だけで許されることになります。
もし2問間違えてしまったとすると、翌日は12問解かなければなりません。
そして、12問解いた日に全問正解できれば、その翌日は 12×0.8=9.6 → 切り上げて10問です。

減らしたい一心で丁寧に解くようになってくれれば、ケアレスミスも減ってくるかもしれませんね。

【難易度B】 制限時間付き漢字学習 「昨日までの自分に挑戦!」

制限時間を決め、時間内に何個の漢字が覚えられるか……自分の記録に挑戦する「ゲーム」にしてしまうのです。
正しく書くことができた問題数を、カレンダーなどに記録していくとより効果的です。

設定する制限時間の長さは、最初は5分間程度で十分です。
慣れて、集中が続くようになってきたら、少しずつ時間を延ばしても構いません。
(ただし、その場合も、おおよそ10分を上限とするのがコツです。)

この学習法の副産物は、ここぞという時に、自らの意志で集中を深められるようになることです。

【難易度C】 目標達成型学習 「自由時間獲得のための聖戦!」

私自身は、中学3年生になってからしか使えなかった、ハイレベルな学習法です。
小学生には難しいと思いますが、大人になってからも使える手法なので紹介しておきます。

まず、学習を始める前に、「今日はここまで意地でも終わらせる!」という目標を決めます。
そして、その目標を達成するまでは意地でもやりきると自分に約束して取り組むのです。

頑張って早く終われば、その日の勉強はそれでおしまい。
ご褒美として、自由な時間をたっぷり満喫することができます。

このとき、勉強時間については、必ずしも連続している必要はありません。
少し休憩を入れた方が、頭が冴えて効果的だと判断するのであれば、途中で休憩を入れても構いません。
ただし、あくまで休憩であって自由時間ではありませんから、「顔を洗う」「水を飲む」「ストレッチをする」「腕立て伏せをする」など、予め決めておいた気分転換しか許されないというルールです。

もちろん、休憩回数にも制限はありません。
ちょこちょこ休めば、その分だけ終了が遅くなるだけなのですから……。

なお、この目標は、自分で設定するようにしなければ効果が半減します。
「自分で決めたことなのに守れないなんてかっこ悪い!」と思えることが大切だからです。
また、どうしても解けない問題があった場合などに備えて、「その1問で30分以上悩んでいなければ、パスすることはできない」などというルールを作っておくことも必要でしょう。

先月のたまプラーザ校ブログでご紹介させていただいた、ド・シャーム博士の「やる気を育てる7つの条件」をご記憶でしょうか。
その中にもあったように、私たちがやる気になるためには、「個人的責任感(うまくいっても失敗しても自分のせいだという責任感)」が必要です。

この学習法には、自分で決めた目標をきちんとやりきるという「責任感」を醸成する効果もあります。
かなりハイレベルな学習法ですが、モチベーションアップのためにも、チャレンジしてみる価値はあるかもしれません。

いかがでしたでしょうか。
私だけでなく、受験ドクターの先生方は、多くのお子さんを指導してきた経験から、様々な方法論を持っています。
ここに挙げたもの以外にも、いろいろとお役に立てるアイディアがあるかと思いますので、お子さんの学習法でお悩みでしたら、お気軽に担当の先生までご相談ください。

講師一同、お子さんの志望校合格に向けて、精一杯お手伝いをさせていただきます。


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