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『桜蔭中に合格させるノウハウ一挙大公開!』セミナー(テキスト版-算数)

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【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

ただいまご紹介に預かりました、算数科の三宅と申します。よろしくお願いいたします。あまり硬い顔をしないで、気楽に聞いて頂ければなと思います。

さて、よろしいでしょうか?算数のセミナーをさっそく始めさせて頂ければと思うんですが、タイトルの方がこちらですね。まずは「これだけ知っておこう。今日から実践、桜蔭への道。」という形で、皆さんが今日からどんな事が出来るだろう。受験まで何百日もあるわけですよね?今から出来る事を一緒に考えて頂ければなと考えております。

では、2ページ目。目次の方をご覧下さい。こういう流れで話していきたいなと思うんですが、あんまり今ネタばれしちゃうのも嫌なので、さっそく次のページをご覧頂ければなと思います。

桜蔭の算数って実は…というお話なんですね。色んな難関校があるかと思います。例えば偏差値上、上の方に書いてある麻布だ、桜蔭だ、筑波駒場だ、駒場東邦だ、慶応だ、雙葉だ、女子学院だ、渋谷幕張だ、この辺り名前を挙げていったらキリがないかと思うんですね。

ただ偏差値上では同じように上にいるだけであって、問われている力・必要な力・問題などはまったく異なってくる、というのをこの段階、今の5年生のうちから知っておいて頂ければなと考えております。

例えば添付資料の方。問題がざらざら繋がっている方ですね。あるかと思うんですが、1枚目ご覧頂ければと思います。平成21年の開成ですね。□4番なんですが、30秒ぐらいですかね。ちょっと問題の方、お読み頂いてよろしいですか?

大体よろしいでしょうか?多分まだ読み終わってないでしょう。このぐらい問題が長くって、しかも一見どうやって解いていったらいんだろう、見えにくいかなと思うんですね。実際に見えないです。

講師だって問題を見て、初めて解いてみて、「なんやこれ?」と問題を順番に読んでいって、「あぁ、こういう事か。」というのがまず見えてくる。でも見えるだけだったら、開成の場合はこれが出来ないんですね。見えたあと、「じゃあ、これってどんな規則があるんだろう?」それを式において、結局手を動かした作業のその先。その高質的な部分に気付けるかどうか。

つまり、こういう気付きが問われる学校として挙げられるのが、今挙げましたこの開成であったり、国立最難関ですね。筑波駒場であったり、このような学校が挙げられるわけですね。

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

じゃあ他にも色んな力があって、例えば次。発想力と書かせて頂きました。次のページ、また資料の方ですね。ご覧頂ければと思います。今度は平成15年の麻布。□4番ですね。問題文はそんなに長くないので、また少しお読み頂ければなと思います。

いかがでしょう?頭の中くるんくるんしますよね?実際にこれが立体図形として、表裏っていうのが明確に見えてくる生徒も少なからずいます。そういう子はやっぱり発想力が優れているんだろうなと思いますし、そうじゃない子に対して例えば僕だったら、実際に作ってみて「こうだろうね。」って話もしますし、もちろん算数的には解き方もあるんですね。

例えば、こんな解き方なんて教わらないと、なかなか浮かばないって考える事が多いかと思います。ただ教わる前に、その場で考える発想力。こういう力が問われる学校っていうのも、最上位の学校だったらあるわけですね。なんやねん!と思いますよね(笑)

さぁ。気分下がり気味だと思うんですが、もう1つ例題の方もご覧頂ければと思います。次のページ。添付資料の方、ご覧下さい。駒場東邦ですね、今度。平成13年の駒場東邦。□4番、ご覧頂ければと思います。今度、問いたいのが論証力なんですが、また数十秒お読み頂ければなと思います。

いかがでしょうか?1番。これって何だか楽しそうですよね?これは多分どうにかなる生徒が多いと思うんですが、問題がこの2番なんですね。「~説明しなさい。」これってもう、恐らく中学生・高校生のお子さんをお持ちの方、もしくはご自身の学生時代の経験ですね。

思い出して頂ければと思うんですが、これ完全に証明問題ですよね?小学生ではこんな力は本来、問われないはずなのに、こういう力。論理的に説明する力を証明問題として出してくる。このような学校も、難関校ではありますね。

例えば、ここで挙がっている駒場東邦もそう。他には、併願される方もいるかもしれないですね、渋谷幕張。渋谷教育学園幕張の方、こちらでも、この「~説明しなさい」というのが出されます。こういう事を言われると、本当に難関校目指してるのかしら?って思われるかと思うんですね。もちろん、ここに挙げなかった力として、例えば女子学院ってどうかしら?って思ってらっしゃる方もいるかと思うんです。

女子学院の場合、制限時間が40分しかない。なのに、問題の量が桜蔭よりぐっと多い。めちゃめちゃスピード要ります。あとは思い切りっていう部分ですね。「この問題、私に出来ない。」「私に出来るものしか取っていかない。」そのような気持ちがいる。かなり頭の切り替えが問われる学校にもなってきますし、なかなか各学校。最上位と言われる学校は、求められる力が色々あるっていうのをまず皆さんに知って頂いた上で、実はこうなんですよ。

桜蔭って、こういう力って必ずしも必要ではないんですね。もちろん、あるに越した事はないですよ。こういう力があったら、そりゃ算数もっと得意になるでしょう。が、そういう力をなかなか持ち合わせてない生徒さんというのも多いかと思うんです。

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

次のこっちのページですね。ご覧下さい。桜蔭って、結局さっきの力は別に合否を分けない。つまり、「センスいらんのちゃう?」「ひらめかんでもええんちゃう?」「つか、そもそも、算数苦手でいいんじゃないのか?」っていう風に思われますかね?

でも、本当特別な力は必要ではないっていう所を次に問題の例の方を出してみたいなと思いますので、ご覧頂ければと思います。こちらの紙の方も、次のページご覧頂ければと思います。

さて。桜蔭を受けるにあたって、この分野だけは外せない。絶対に得意にしておいて欲しい分野として3つ挙げてみました。まずは計算問題。当たり前ですよね?計算苦手な子が算数がどうだこうだと喋れる資格はないと思ってらっしゃるお父様、お母様も多いかと思います。

次に出てくるのが、平面図形ですね。お手持ちの資料の方、また次のページご覧頂ければと思います。平成20年の桜蔭の□2番。平面図形の問題ですが、いかがでしょうか?こういう形。図形があって、その周りに円が転がっていくという問題ですが、恐らく類題を5年生の現在でも、もう見た事があるかと思います。はっきり言って難易度も同じぐらい。

桜蔭で問われる力って本当にこういう平面図形の基本的な所が出来るのか。つまり、ここは絶対苦手にしてはいけない分野として挙げられるんですね。尚、次のページもご覧頂ければと思います。

平成2年の桜蔭の資料ですね。□1番の(2)の方、ご覧頂ければなと思います。左下の問題ですね。こちらもよく見る形ですね。というように桜蔭を受けるにあたって、特別な知識ではない。よく見る問題をしっかり解けている。そういう平面図形の知識があれば、まずこれも安心出来るかなと。

あとはもう1つ。こちらは、5年生の段階では習っていない事も多いかと思います。速さと比。特にダイヤグラムを用いたものっていうのが桜蔭を受けるにあたって得意にして欲しいなと思っている分野なんですが、これはまた6年生になってその問題を扱うようになったら、ご説明出来ればなと考えております。

とは言え、別にこれって算数の色んな参考書を見た時に場合分けされている。こういうセクション、こういう章ってありますよね。こういう力さえまず持っておけばいい。「桜蔭なんて簡単、楽勝や!」「国語さっき難しいって言ってたやん?」「じゃあ、算数どうでもええやんか。」って言っているように見えるかなと思うんですが、やっぱりそうはいかんのかなとも思うわけです。次のこっちの方ですね。ご覧頂ければと思います。

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

やっぱり桜蔭って最難関ではあるんですよね。女子の偏差値表で常に1番上にある。その理由っていうのを、皆さんと一緒に考えていければなと思います。先ほど僕、「計算なんて当たり前や!」って話しましたよね?

そこでちょっとご覧頂きたいのが、こちらなんですね。表情ちょっと険しいですよ(笑)そんな硬い顔しなくていいんです。ただの計算です。が、これ酷くないですか?これ正直、見た瞬間、絶句される方が多いと思いますが、桜蔭だったらこの計算問題が毎年冒頭に2問出されます。

じゃあ、これをどのぐらい解いてほしいのか?長くて5分。見直し込みです。5分以内にこの計算を、見直し込みで絶対に正解しなければならない。こういう計算力が求められるのって、正直桜蔭ぐらいです。こういう風に計算問題が難しい学校は早々ない。あったとしたら、それはただの悪問です。ちなみに桜蔭のこの計算問題なんですけども、何が酷いって、「こんな長い計算どうせ工夫出来んのやろ?」ってお思いかと思います。工夫する所ほとんどないです。

しかも、こういうダルい計算って、「最後の最後、どうせ答え綺麗になるもんやろ?」ってお思いですよね?ならないです。こういう計算に対して、ごりごり力強くやっていく。しかもスピードが必要。しかも正確さも必要。かなりこの計算力という部分では、必要な力が問われてくるのかなと思うんですね。

正直、普段やっている計算問題集だけだったら足りない事もあるんですが、人々それぞれの状況によって異なるかと思いますので、また気になる方がいらっしゃいましたら後ほど私の方でお答えしたいなと思います。なんか計算でテンション下がるのって嫌ですよね(笑)はい、では次のページ。

次に必要な力をお話し出来ればなと思います。同じページで大丈夫ですよ、皆さん。次に必要なのが、やっぱり桜蔭で必要な力。粘り強さというものを挙げたいなと考えております。今度は、お手持ちの白黒の資料の方です。次のページご覧頂ければと思います。

番号に答案名とか氏名の欄、ふざけたを名前書いてますが、こちらは僕が生徒に答案例として渡しているものになるんですね。字が汚いとか何だかんだおっしゃりたい事あると思うんですが、こちらご容赦頂ければなと思います。見てほしいのが、□5番。特に(3)以降なんです。

やはり生徒に配る答案ですから、僕自身、無駄な事だけは書きたくない。必要な事だけ書いて、子どもたちに伝えていきたいとは考えています。ただ必要な事だけ書いていっても、ぐちゃぐちゃ色んな事を書かなければならないんですね。じゃあこれ、本当はもっと良い方法あるんじゃないかというと、こちらもまた無いんですね。こういう面倒くさい問題を、地道に1個1個書いていくような力っていうのが求められるんですね。

例えば、今のこの次のページもご覧頂ければなと思います。平成18年の方ですね。□5番の最後の方なんですが、こちらもそんなに難しくはない。氷の作るやつとかありますよね?冷蔵庫に入れるやつ。あそこに水を入れていって、次、溢れたら隣に入っていって…という問題なんですが最後の問題とか、これまた良い方法が無くて。ただ、ひたすら力で考えていかなければならない。常に手を動かし続ける。地道に手を掛けて探していく。そういう粘り強さっていうものがないと、桜蔭の算数ではなかなか合格点を取る事が出来ないという事を、今、皆さんの今のうちから知っておいて頂ければなと思っております。

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

桜蔭が最難関校であるその所以。3つ目として出てくるのが、思い切りです。皆さんに今まで見て頂いたように、とにかく作業の量が多いんですね。特別な発想なんて必要ない。ただ、どんどん書いていって、書き込んでいくようなそういう思い切りっていうのが必要になってくるというのはもちろんなんですが、ご覧頂きたいのが次。皆さんのお手持ちの紙でも次のページご覧頂ければと思います。

これ、答えの例としてちょっと挙げてみました。平成23年。つまり、今年の春ですよね。□5番。最後の題問です。(1)~(4)までこんな数字を書いてみました。

平成21年の□5番。こんな数字を書いてみました。もしも皆さんのお子さま方が、こういう数字を解答時に書いていたらどう思われます?「あんた、そんな数字違うに決まってるやないの!はよ、見直してちゃんと正しい答え書き!」って言いたくなりますよね?関西弁じゃなくてもいいです(笑)なぜかと思うんですね。ただ、この答え達なんですが、すべて正解です。でも合っているんですね、この答え。

桜蔭の入試問題の最後の題問で、こういう答えを平気で正当として出してくる。つまり、思い切りっていうのは、どんな思い切りかと申し上げますと、「私はこんだけ頑張って計算したんや。出てきた答えが正しいに決まっている。」変な話ですけどね、自分に自信を持って答えを書き切っていく。この思い切りっていうのが、桜蔭では必ず必要になってきます。ただ、これをマンスリーだとか週例とかに当てはめちゃうとダメなんですよ、もちろん。もしもマンスリーがこんな答えだったら、色んな人に叱られそうですしね。

さて、思い切りというのはもう1つありましてですね、自分の答えを信じ切る。そういう思い切りもあるんですが、先ほどからご覧頂いているように、とにかく手を動かす量が多いんです。あれ、試験中に書いていたら嫌な予感しますよね?「どう考えても時間が間に合わねえよ…」本来やるべきだった問題なのに、そこに時間を取れずに1つの問題に時間がかかってしまった。配点はそこまで大きくない。

つまり思い切りというのはもう1つ意味があって、どんな意味と申し上げますと、「この問題は時間が掛かるからもう飛ばしちゃおう。」違う問題。「私が取れる問題で確実に取っていこう。」こういう思い切りっていうのも求められるので、なかなか気持ちの切り替えが必要になってくるという部分では、必要な力ではあるんだなと。やっぱり桜蔭って難関校なんだろうなという所も、皆さんもきっとご理解頂けたかなと思います。

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

さて、ところでなんですが、今回の算数の方のタイトルってもう忘れましたよね?まずはこれだけ知っておこう。それはどっちでもいいんです。今日から実践っていう話をしていました。正直まだまだ、桜蔭の受験、入試問題を勉強したりっていうのは1年ぐらい先。もしくは、1年以上先の話だと思います。

でも、今この時期からやってほしい事っていうのが色々ありますので、そちらの方を説明していきたいなと思います。お手持ちの資料の方、受かる習慣の方、ご覧頂ければなと思います。

ここから非常に大事なところ。今日から実践っていう所ですし、今日お家に帰ったらお子様に是非とも「あんた、こういう風にしいや。」っていう風にお伝え頂ければなという内容が続いて参ります。

1つ目。正確な基礎知識。正直言って、今5年生4年生のテキストで分からない問題ってそうそう無いかと思います。あったら困るんです。5年生レベルの難問って、6年生の前半だったらもう完全に基本問題として出てきます。じゃあ今の時点で苦手にしてしまうと、それいつ克服するの?と。時間なんてないです。

6年生になったら今の難問っていうのをベースにして、そこから様々な解法を見ていきます。という事は、今、心掛けて頂きたい事としては、基本的な知識をしっかり吸収していく事。基本というのは、皆さんお手持ちのテキストで載っている問題。実質、思考力分野の問題以外すべてが基本です。これを身に付けるっていう所は、絶対に意識して欲しいなと。

5年生の段階で、「私、この分野得意。この分野苦手。」その苦手分野を作ってしまうと、来年泣きを見るという事も覚悟しておいた方がよろしいかもしれないです。だから苦手な分野こそ、しっかり算数の時間を取ってほしいなというのが、まず1つ目。正確な基礎知識を付けていこうという習慣ですね。続けましょう。

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

二発目に出てくるのが、この我慢する力です。先ほどから申し上げている通り、とにかくこの学校って書かせます。1つの問題でずっと考えさせる事、多いかと思います。例えば今、家で思考力系の問題を子供にやらせていて、10分~20分考え込んでいる事、多々あると思うんですね。考えさせましょう。

6年生の今の時期、1問で10分~20分考える時間があったら他の分野をやりたい。そんな時間あるわけないんですね。だから今はこう考えていく。自分の頭の中で考え貫いていくっていう経験はすごく大事になってきますし、また例えば、場合の数の分野などで本当は書き出したらダメだって言われる事、多いかと思います。書き出していいです。どんどん我慢して自分で書いていく。そういう力を付けてほしいなっていうのもあります。

また子どもたちに意識して欲しい事として、すぐ答えを見ようとする。そういう傾向っていかがでしょう?無ければ安心なんですが、「分からない。じゃあ答え見ればいいや。」っていうのも大事なんですが、今はその分からない。分からないけど、自分である程度考えてみよう。答えを見るのを我慢する力という所も意識してほしい。

そしてあと1つ。我慢する力っていうのは、子どもたちではないんです。お父様お母様が我慢するんです。例えば、隣で子どもが解いてますと。「あんた、この線引いたら分かるやろうに!」っていう所だったり、「あんた、そこで計算間違いしてるやないの!」であったり、突っ込みたい時って多々あるかと思うんですね。ぐっとこらえて下さい。こらえて、子どもが自分で気付くようにすること。お父様お母様が教えようとする。これを我慢する力っていうのも、皆さんに是非とも持って帰ってほしいなと思う、その我慢なんですね。

今度はコツコツ積み重ねていく、そういう部分ですね。こちら当たり前の事になっています。例えば、「私、今日8時間勉強したから、明日、勉強休んでいい?」こういう習慣だとダメなんですね。やっぱり勉強って積み重ね。毎日最低でもこれだけやっていこうっていう所をしっかり守ってもらわないと、安定した力にはなってこないんですね。

実際にこういう2人の生徒が居るとしましょう。1人は調子が良かったら偏差値70超えてくる。もう1人は55で、悪かったら55割ってくる。もう1人は良くても悪くても60前後ぐらいで抑えてくる。受験で強い子ってどっちだって言うと、上が強い事はないです。

失敗しても、この辺りで止まるっていう生徒。そういう生徒さんの場合は、そこから少し上積みしていくだけで点数としてもかなり安定してきますしね。とにかく毎日、基本的な事から積み重ねていく。この当たり前の姿勢っていうのを、桜蔭を目指すのであれば今以上に意識して頂ければなと考えております。よろしいでしょうか?

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

さて、今度ご覧頂きたいのが次のページですね。受かる指導。家でどんな事をしたらいいのかっていうのは、大体お分かり頂けたかと思います。じゃあ今度は教えるにあたって、お母様だったり我々講師だったり。教えるにあたって、意識しておきたいなという事をいくつか見ていきたいなと思っています。

まず1つ目、こちらですね。複数の解法の使い分けという部分です。6年生の後半は難問というものが出てくるに連れ、解き方っていうのは一定ではなくなります。正直、何とか算っていう範ちゅうで括れない問題ばかりになってくるんですね。

そういう問題を本人が解いていって、答えを書きましたと。お母様が解答の丸付けをして、答えを丸付けるけども時々「あれ?」って思う事ありますよね?本人が書いている式と答案の式がまったく違うっていう場合。こういう場合の指導ってすごく困る事、多いかと思います。

大事にしたいのは、自分の解き方もしっかり使えるようにしてもらう。それに加えて子どもの解き方。本人がどういう風に考えたのかっていうのも十分に説明させてあげて、結局1問に対して多角的な視点を使えるようになって欲しいなと考えております。

この解法が正しいのか正しくないのかという所を、例えば塾の先生でもそうですし私もそうですね。お手伝いしていきたいなと考えております。もちろん、お母様の方でも、「これ。あんたこう考えたけど、答えこう書いているよ。じゃあ、あんた説明してみなさい。答えの内容ちょっと読んでみて答えの方でもやってみなさい。」と。様々な方法っていう所を知っておいて頂けると、かなり後々の思考力という部分での対応力は上がってくるのかな、と期待出来るかなと思いますよ。

2つ目です。桜蔭のお話なんですが、例えば今のテストってほとんど解答用紙に答えを書いたら終わりですよね?答えが合っていれば満点。当てはめてもオッケー。極端な話、周りの子の答案をチラっと見て、ススッ書いちゃっても丸って貰えちゃったりするんですよね。でもそういう力って桜蔭だったら役に立たないです。桜蔭は何を見たいのか。先ほどから答案用紙などをご覧頂いているかと思うんですが、答えの欄なんて小さいです。

その途中、「あんたはその問題に対してどう考えたのか?どう解こうとしているのか?」こちらを明確にしていきたいなと思うんですね。例えば例として、こちらの次の紙ですね。ご覧頂ければと思っております。平成17年の桜蔭の方ですね。例えば□4番ですね、ご覧頂ければなと思います。

□4番、この赤が無ければ正直分からないですよね?皆様に心掛けてほしいこと。伝わる答案って何だろう?って言うと、この解答用紙を見るだけでどんな問題なんだろう?っていうのが想像出来ること。そういう想像が出来れば、あとは採点者にも伝わりやすくなってくるっていう所をご存じ頂ければなと思うんです。

【算数】まずこれだけ知っておこう!今日から実践、桜蔭への道

例えば、次のページ。またご覧頂ければなと思います。平成22年の桜蔭の方ですね。正直これ、まだ10月ぐらいの答案でしたので完成度としては低いです。が、例えば□3番ご覧頂ければと思うんですね。こちらってどんな問題か、もう見たらイメージつきますよね?速さの問題で平面と坂があって、もう1回平面があって、途中できっと速さが変わっているんだろうなとご覧頂いているかと思います。

というように、最終的に皆さんに目標として頂きたいのは採点者に伝わる。その問題がどういうものかっていう所もそう。イメージしてほしい。極端に言えば、自分が採点者ですね。丸付けする先生に授業をする。そういうつもりで答案を作っていってほしいなと考えております。

ただ、こういう伝わる答案っていうのは正直6年生後半から始めてしまうとその部分に時間が取られてしまって、結局問題の知識の獲得であったりその場での対応力、テストの受け方などに支障をきたしてしまう事が多々あります。こういう伝わる答案作成力っていうのを早い段階ですね。新6年生が始まった頃からなんぼにおいて意識していけると、かなり6年生になってからスタートダッシュとしては切りやすくなるのかな、とは考えております。

さて、今度もう1つ挙げたいのがテストを受ける心掛けという部分ですね。今の段階から正直、あんまり時間配分が…見直しが…っていうのは良くないという話もあります。が、最上位を目指すにあたって桜蔭を目指すにあたっては、どうしても出てくる数字というものを意識せざる負えない状況も多いでしょう。

ですので5年生のうち、6年生の前半からテスト時間が例えば50分だったら、「私は何分で解いたら見直し10分が取れるなぁ?」っていうそういう時間の作戦面であったり、または色々なミスがあるかと思います。

私はスピードが遅くて見直しが出来ないというミス。これも1つ。「私、計算ミスが多い。」っていうのも1つ。計算ミスの中でも、転記ミスなのかそれとも数字が汚くて読めないのか、ひっ算がずれてしまうのかなど、個々色んなミスのタイプがあるかと思うんですね。

ただ、それってなかなか本人、自分自身では気付きにくい所ですし、また親御さんが見ていても、うちの子は計算ミスが多い。うちの子しか見えないから多く見えるけれども、それが一般的に見て多い方なのか少ない方なのか、色んな違いがあるかと思います。

ですので、私の方ではあなたの強みはここだ。弱みはここだ。だから、こういう所を心掛けてテストを受けてくれれば、良い点取れるかどうかそんなんは知らん。ただ、悪い点は取らなくなるよっていう所。結局、桜蔭に受かる最低ラインを上げてくるという所の向上には一役買ってくるのかなと思うんですね。

ちょっと駆け足になってしまいましたが、私から言いたい事としてはそんなに大きいものではないんですね。結局私としては、皆さん桜蔭を目指しているお父様お母様のサポート・相談相手ではありたいなと思いますし、また伴奏者でありたいなとも思いますし、そして何よりも最上位を目指そうという子どもたち。この応援団。応援団長でありたいなとも考えております。

ですので、皆様もお父様もお母様も本人たちの頑張りにしっかり応えてあげられるように、色々な意識を高めて頂ければなと思いますので、また頑張っていきたいなと思います。本日はご清聴ありがとうございました。

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