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農大一中・入試の特徴

みなさんこんにちは。
受験ドクター三軒茶屋校の久米です。

今回は東京農業大学第一高校中等部(以下、農大一中)の入試の特徴についてお話しいたします。
農大一中は2005年に設立されました。
東京農業大学には優先入学の制度がありますが、
その制度を使って進学する生徒は約5%、他大に進学する生徒は約65%となっています(2019年)。
入試日程は2月1日午後、2日午後、4日午前の3回です。
受験する日程によって、入試科目とその問題傾向がまるで違うので、
自分が受験する日程によって対策を変えていく必要があります。
毎年の12月に行われる入試対策説明会で、その年の入試の内容が詳しく説明されるので、
受験される方は出席しておくと有利になります。

それでは、各回の入試の特徴を見ていきましょう。

第1回入試は2月1日午後で入試科目は国語・算数の2科目、
または国語・算数・社会・理科の4科目です。
2科目入試の配点は国語100点・算数100点、
4科目入試の配点は国語100点・算数100点・理科と社会を合わせて100点です

第1回入試では、4教科の全てにおいて、記述問題がほぼありません。
午前中の入試で疲れてしまった受験生を想定しているのか、
解答は記号や数字・単語で答えるものがほとんどです。
第1回入試の国語は論説文の大問2つ+漢字という構成です。
物語文の出題はなく、以前は大きなウェートを占めていた語句の知識問題の出題が減りました。
論説文は3000字~4000字前後の文章が2つ出題されます。
制限時間が短いわりに文章量は多いので、何度も読む時間はありません。
一読して筆者の主張をつかむ訓練を積んでおきましょう。
算数は工夫する計算・約束記号・数の性質、平面図形などの典型題が多数を占めます。
移動する図形や立体切断・展開図など、
図形の形をイメージして選択肢で答える問題が必ず出題されます。
理科と社会は合わせて試験時間40分で100点満点です。
社会は時事問題を話題にした公民分野の大問1つ、地理+歴史の大問1つの大問2題です。
出題に占める公民分野の割合が高いこと、
知識問題の比重が高めであることが特徴です。
理科は知識を問われるタイプの問題よりも、
その場で考えて答える問題の方が出題の頻度が高いです。
難しめの計算問題も出題されるので、時間配分に気をつける必要があります。

第2回入試は2月2日の午後で、入試科目は算数・理科または算数・国語の2科目です。
試験時間と配点は算数が50分150点、理科40分100点、国語40分100点です。
国語については今年度(2020年)からの実施で、まだ入試問題が学校から発表されていないので、
算数と理科の問題傾向についてお話しいたします。

算数は第1回と似た形式ですが、試験時間が長くなったぶん、問題数も多くなっており、
後半の大問の難度が上がり、グラフや作図で答える問題の出題があります。
理科は大問が5つ。1番が総合問題で、物理・化学・地学・生物がそれぞれ1つずつです。
小学校の学習内容を越えた内容を与えられリード文に添って考えていく問題も出題されます。
出題が多岐に渡るので幅広い学習が必要となります。

第3回入試は2月4日の午前に行われ、国語・算数・理科・社会が全科目40分100点満点です。
理科と社会の配点が他の日程に比べて高いので、理社が得意なお子さんが有利になります。

算数については、形式的には第2回と似ています。
式だけでなく考え方を答えさせる問題が出題されます。
国語は物語文と論説文の大問2つ+漢字というオーソドックスな問題構成です。
第1回と違って記述問題が出題されます。
社会は資料を読みとっての条件記述や、指示に沿って自分の考えを述べる問題が多数出題されるなど、
第1回とは全く傾向が違います。記述練習は必須です。
理科は物理・化学・地学・生物が1つずつ、大問4つの構成です。
第2回と同様に、小学校の学習範囲を超えた問題も出題されます。
知らないことが出てきても落ち着いて、問いの文章からヒントを探して答えることが必要になります。

新年度になり三軒茶屋・池尻大橋校でも、卒業生の合格校が短冊で貼りだされました。
今年度も同等以上の結果を出そうと、講師一同気を引き締めています。

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それではまた。受験ドクター、久米でした。


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