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東京都市大学付属中学の入試

みなさんこんにちは。
受験ドクター三軒茶屋校の久米です。

今回は東京都市大学付属中学の入試の特徴についてお話しいたします。

東京都市大学付属中学は中高一貫の男子校です。
昨年度は第1回入試だけで1244名の出願があり、
1回から4回までの合計では3600名の出願がありました。
首都圏屈指の人気校です。

第1回の午後入試は最も出願者数が多い試験です。
算数45分、国語45分、理科社会は合計で45分です。
第2回以降の試験時間は、
算数50分、国語50分、理科40分、社会40分です。

4教科の中で一番特徴が明確な教科は国語です。
選択肢問題や抜き出し問題が中心の構成です。
記述問題は第1回入試では出題されません。
第2回~第4回入試では1~3問程度出題されます。
最大の特徴は、毎回、詩が出題されることです。
知識問題の比重が高いことも大きな特徴です。
ことわざ、慣用句、熟語、漢字の部首などもよく出題されます。
詩の表現技法や読解、漢字の部首などは、
他の中学校ではあまり出ないので、
塾の対策がどうしても手薄になるところです。
受験生の方は個々で対策を練る必要があります。

算数については第1回がやや難易度高めですが、
問題の構成は4回ともほぼ同じです。
1番が小問集合、2番から5番までが大問です。
小問も大問も問題ごとの難易度の差が激しいので、
分からない問題はすぐに飛ばし、
できる問題から解いていくことが必要です。
平面図形と比、速さと比、立体図形の体積などが頻出単元です。
条件不足のつるかめ算や調べ上げの問題も
毎回良く出題されます。
これらの問題は適切な数字を当てはめて誤差を出し、
正解の数字に近づけていくと早く解くことが可能です。

社会は記号選択問題と用語を答えさせる問題が中心で、
受験者平均点も他教科に比べて高めです。
記述問題や難易度の高い問題もあまり見られません。
地図やグラフ、雨温図などの出題は多めで、
2019年度は第2回と第4回で同じ都道府県地図が出ました。
その場で資料を使って考えさせる出題は少なく、
基本的な中学受験の知識を使って答える問題が大多数です。
最大の特徴は第二次大戦後の現代史や、
時事問題が多く出題されることです。
各出版社が秋以降に出す時事問題テキストを使った
入念な対策が必要です。

理科の出題は記号選択問題と計算問題、
用語を書かせる問題が中心です。
計算問題はばね・てこなどの物理計算、
水溶液や気体など化学計算
グラフや表を使った読み取り問題など多岐にわたります。
近年は用語選択問題に変わって
計算問題の比重が高まりつつあるので、
生物の発生・露点・音など、
いろいろなタイプの計算問題を練習しておくとよいでしょう。

都市大付属中学のホームページでは
入試問題と解答が2年分公開されています。
第2志望や第3志望で受験される方は
直前になって全部をやることは難しいと思いますので、
9月から10月にかけて1~2回ぶんの入試問題を
時間を測って解いて採点し、
現時点での課題を見つけておくとよいでしょう。

それではまた。受験ドクター、久米でした。


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