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世田谷学園中学校の入試改革

みなさんこんにちは。
受験ドクター三軒茶屋校の久米です。

今回のブログでは、
三軒茶屋校はから近い世田谷学園中学校の入試について紹介します。

世田谷学園は中高一貫の男子校です。
面倒見が良く、厳しくも温かい校風で知られます。
今春は15名の東大合格者を輩出。
来春の人気アップは間違いないと思われます。
受験ドクターから受験する生徒も多い学校ですが、
その入試が今年から大きく変わりました。

変わったのは以下の2点です。
①算数1科目入試の新設
②国語の入試内容の変更

それぞれについてご説明いたします。

①算数1科目入試について

今年2月1日の午後に行われた算数1科目入試。
395名と多くの受験者を集めました。
合格点はどれくらいだったのでしょうか?

今年の入試の合格最低点は100点満点中の50点。
出題された小問10題のうち、
簡単だった過不足算と速さの4問を確実に正解し、
その上で約束記号か立体図形の
どちらかが取れれば合格です。

あれもこれもと欲張るのではなく、
自分ができそうな問題を見極め、
確実に正解することが求められました。

出題された大問は5つ。
過去の算数入試問題から、
計算と一行問題を除いた、
後半の問題のみが出題された形です。
過去問の算数の延長線上にある入試でした。

②国語の入試内容の変更について

今年の世田谷学園の国語の1次試験では、
驚くべきことに、
算数の文章題に近い問題が出題されました。

これまでの世田谷学園の国語の設問は、
模擬試験や参考書の問題の枠を超えない、
オーソドックスなものがほとんどでした。

しかし、今年度の1次試験では、
リード文の指示に従って式を立てて計算し、
空欄に数字を入れる問題が出題されました。
2次試験では説明文の具体例を、
物語文から探す問題が出題されました。
3次試験では、
手紙形式で答える問題が出題されました。

見たことのない問題でも動じずに、
落ち着いて設問の意図を読み取る力が
必要になってきていると言えます。

設問内容の変更に加え、
問題形式にも変化が見られました。

私が中学受験の指導を始めてからの20数年間、
世田谷学園の国語は
1番が物語的文章、2番が説明的文章、3番が漢字
という問題形式でした。

しかしながら、今年の1次試験では、
説明文1題のみ。
物語文は出題されず。
3次試験では物語文1題のみ。
説明文は出題されませんでした。
2次試験では例年通り、
物語文と説明文が1つずつ出題されましたが、
設問は両方まとめてのものであり、
戸惑った受験生も多かったことと思われます。

また、漢字は1次2次3次ともに、
文章中の語句から出題されました。
単純な漢字の暗記だけではなく、
語彙力が必要になる変更です。

同音異義語が不得意だったり、
語彙力に自信のないお子さんは、
「サピ漢」や「漢字とことば」など、
漢字そのものの意味が書いてある参考書を
使いながら学習すると良いでしょう。

次回の三軒茶屋校の校舎ブログでも、
校舎近隣の私立中学校の
最新の入試情報をお届けしていきます。

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三軒茶屋校の本棚の一部です。
みなさん一人一人に、志望校の合格をお届けしたいと思っております。

それではまた。受験ドクター、久米でした。


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