2018 開成中学①| 学校説明会レポート

開成中学校説明会レポート(2018年10月20日)


本日は開成中学校へ、受験ドクター講師の石井 伸二が行ってきました。
最寄り駅の西日暮里駅(JR、東京メトロ千代田線、日暮里・舎人ライナー)から、歩くこと数分。
中学受験最難関である、開成中学校に到着です。

開成中学校において重視していることは、「自主性」と「馴染む」の二点、総合すると「独り立ちする力」。
授業では学び方、部活では個性、行事では運営や議論を通して「自主性」を身につける。
行事の実行委員会や部活を通じて「居場所」を作ることで、学校が楽しくなる。(社会に出た後の訓練にもなる)
これらを身につけられるように、行事を設定しているとのことです。(行事はあくまでも生徒の自主的な運営ですが)

2016年にグラウンドが人工芝になり、校舎の改修も予定している開成中学校。
平成30年10月20日に行われた開成中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は開成中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©開成中学校

プログラム

校長ご挨拶

開成中学校 柳沢 校長より、
教育に関するお話ありました。

その中から一部を紹介いたします。

開成の教育について

なぜ学校に通うのか?という問いかけからスタート。昔は知識のある人のもとに通う必要があったが、情報技術の発達した今、なぜ通うのか?(答えは後半に)

・子どもの教育を頑張る親の願いとは何か。→親が死んだ後も生き残ってほしい。独りで生きる能力を身につけてほしい。これは生物共通の願いである。(あえてこの話題から講演を始めることは、いわゆる教育ママや過保護をけん制しているような印象を受けた)
・若者白書によるとフリーターが7%くらい。ニートが2パーセント。引きこもりもいる。
→その原因は?いくつかあるが、共通点は「なじめなかった」こと。
人間は社会的動物。集団の中でなじむことが必須。社会での立ち振る舞いを習得することが、独り立ちの必要条件。
→だからこそ、「生徒集団」を作る必要がある。(これが冒頭の問いの答え)
●自主性をはぐくむにはどうしたらいいか?
①授業。授業から学び方学び方を身につける。②部活。好きなことを通じて、個性を身につける。③行事。議論し、社会性を身につける。

「主要教科と副教科」という言葉は開成にはない。大学入試で使うかどうかで分けない。家庭科や音楽科は生活力に必要であり、重視している。
・学校行事を行う時期は考えて開催されている。入学後、ボートレースなどの行事や部活を通じて「居場所」を見つけてもらう。すると馴染める。学校が楽しくなる。
・生徒へのアンケート、学校が楽しいですか?に対して、「楽しい」と「まぁ楽しい」は98パーセント。残りの5名程「あまり楽しくない」という生徒がいる。こうした生徒には、教員からフォローして、居場所を見つける手助けをする。
・開成は、楽しんでいる人には口を出さない。手を貸さない。でも見ている。というスタンス。
一方で楽しめていない子には、個別に接触する。「面倒見が悪いともいえるし、面倒見が良いともいえる。両面併せ持つ」

入試要項について

中学校教務委員長の小竹 先生より
開成の入試要項についてお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。

入学試験について

・入試について、算数は今年から冊子になる。
・個性豊かな授業。演劇しながら教える現代文の森先生。試験に生徒が作った問題を出題する生物の先生。仮想株取引を扱う公民の先生。など。
・開成をおすすめする理由。「人生を生き抜く力が身につく」。これは「自分のたくましさ」と「他者とのつながり」のふたつから成り立つ。
・例ボートレースの行事は高3が運営する。中一は入学直後の5月にこの姿を見てあこがれる。運動会や文化祭は規模が大きい。旅行は業者との折衝まで生徒が行うことも。生徒への任せ方が違う。
・他者とのつながり。人脈が気づける。OB会が活発。困った時に、相談できる医者が50人、弁護士が50人できると思って。

学校訪問を終えて

校長は非常に話が上手。校長室の扉はいつも開かれていて、いつでも相談できるそう。
「自主性」や「一人で生き抜く力」、「馴染めるようになる力」を強調していた。もしかすると、近年の生徒の傾向としてこれらがなくなっていることへの危機感なのか?とも思う。
説明会というものは、どこも「ここに入学したら楽しそう」と思ってもらうことが大事だが、開成のアピール方法の一つは「生徒へのアンケート結果」だった。さすが日本一の中学、数字を根拠にする。同時に、小数派の「楽しくない」生徒へのフォローもすることで安心感を与える。
学校行事の充実をアピールしていた。行事を通じた人間形成を狙っているようである。


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