2017 開成中学①| 学校説明会レポート

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開成中学校説明会レポート(2017年10月22日)


本日は開成中学校へ、受験ドクター 国語、社会講師の長門 明が行ってきました。
2021年の創立150周年に向け、高等学校の新校舎を建設予定しています。(2025年竣工予定)
本当に必要なものだけで構成された質実剛健なものでありながら、使いやすさや生活空間としての快適さも十分に考慮した、何十年も使い続けることができる校舎を建設予定だそうです。
初代校旗は大変歴史のあるもので、本年度の学校パンフレットの表紙の写真となっています。初代校旗は現在修復作業を行っており、今後は校長室に額に入れて飾る予定だそうです。

日本屈指の進学校でありながら、広大な全面芝のグラウンドを2面完備。新校舎竣工時には、さらにグラウンドを広くする予定とのことでした。

天体観測ドームは、天文気象部が朝・昼・放課後と観測を行っています。
千葉県館山市には、7月に行う水泳学校のための那古宿舎を設備しています。

最寄り駅は西日暮里駅(JR、東京メトロ千代田線、日暮里・舎人ライナー)。

平成29年10月22日に行われた開成中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は開成中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©開成中学校

プログラム

校長ご挨拶

開成中学校 柳沢 校長より、
教育に関するお話ありました。

その中から一部を紹介いたします。

開成の教育について

  • 「ペンは剣よりも強し」「質実剛健」「開物成務」「自由」の4つの柱
    将来、自己決定ができる生徒を育て上げ、開成の伝統を乗り越えていける人材を育てたい
  • 生徒の自主性自立性を育むために「授業」「部活」「学校行事」を3つの柱として教育
     「授業」   ・・・自分流の学問の学び方を身につける力を養う
     「部活」   ・・・自分の好きな活動を通して、個性を発揮する
     「学校行事」・・・多様な意見をまとめあげ、合意に至るための議論を通じて社会性を養う
     この3つを有効に活用させるポイントになるのは「楽しい」ということ。
     そこに導くために、開成では1学期の学校行事を非常に注意深く配慮して行っている。
     結果、毎年中1へのアンケートでは97、8%の生徒が「楽しい」と回答してもらえている。
  • 生き生きとした時間が始まることで、一人一人に「居場所」ができ、学校が「楽しい」になっていく。
  • 楽しく過ごしている生徒は口出しせず見守るが、楽しくないと感じている生徒にはきめ細かく対応する。この「きめ細かさ」と「見守る」のどちらもあるのが開成の特徴と言える。
  • 「ようこそ先輩」という企画では、開成の多様なOBを呼んで経験談を聞くことができる。ここからロールモデルを知り、自主性が育まれていくと、「やりたいこと」「手を挙げること」ができるようになる。
  • OBからの寄付金を運用して、生徒の研究費用に充てている。
  • 開成ではやりたいことが見つかれば、自分で申請し審査され、許可されれば研究費を受け取れる。計画を立てて、審査を受けて、研究をして、報告をするという大学教授と同じことを生徒ができる。
  • 国際交流については、海外進学、海外留学、サマースクールなど。サマースクールには40名が参加。事前に教員がしっかり視察し、開成の教育に匹敵、または凌駕するものが得られるようにしている。
  • 創立150周年を記念して、高校校舎を新しく建設予定(2025年竣工予定)。
    質実剛健でありながら、生活空間としての快適さも十分に考慮し、長く使い続けることができる校舎にし、「開成の未来」を創る。 建築期間中に行われる授業には差し障りが出ないよう注意深く準備する。
  • 「物を開いて 務めを成す」このために、生徒の花(素質)を「開」かせて、人として世に尽くし物事を「成」し遂げられる人材を育てていきたい。

入試要項について

中学校教務委員長の池田 先生より
開成の入試要項についてお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。

入学試験について

  • 一昨年入試より、配達日指定郵便となっている。今年は1月20日(土)が出願日となる。
  • 学校窓口での受付もできる。1月22日(月)9時~10時のみ
  • 欠員が生じた場合には、繰り上げ合格として2月下旬までに電話にて連絡する。
    この際、受験番号による有利・不利は一切ない。
  • 現時点では中学入試で英語試験を行う予定はない
  • 英語は「ゼロ」からのスタートとして授業を進めるので、安心してほしい。
  • 試験に持ち込めないものは、分度器、三角定規、和歌・格言が描いてある鉛筆

学園生活について

  • 授業はどの教科もその道のプロが個性豊かで奥深い授業を行っていく。
  • 朝は8:10授業開始と早いが、これは放課後の活性化のため。土曜日も4時間授業あり。
  • 入学後「ついていけるか」という質問に対しては「息子さんの力を信じてほしい」とお伝えしている。
    学年順位400人中370番だった生徒が現役で東大へ。「見守る」サポートをしていく。

学費について

事務長の鈴木 先生より
開成中学校の学費について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

学費について

  • 入学検定料は25000円。
  • 入学時納入金420000円、初年度費用103万円。

寄付金について

  • 入学者には、1口10万円の寄付をお願い。これらは研究費、施設費、奨学金など開成のために必要な費用として活用させていただいている。

奨学金について

  • 入学後、万が一家計状況の急変などで学費を支払うことが難しくなった場合、授業料全額免除に加え、奨学金制度あり(返済義務なし)

開成中学校の生活

中1組主任の鶴田 先生より
開成中学の生活について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

開成の学生の日常

中1担当クラスの成長をホームルームの様子を通じて説明する
 

  • 開成のホームルームは、水曜日3,4時間目の間30分と土曜日4時間目の週2回
  • 入学直後静かであった生徒たちが、数日後からざわざわし始め、指示を忘れてしまうことが続いたが体育祭や文化祭などの行事を通じて、
    先輩たちの動き方を見て学ぶ体験を通じ、少しずつ自主的に動けるよう成長し、今では指示をしなくても積極的に行動できるようになった。

教育理念について

前高3学年主任の神田 先生より
開成中学校の教育理念について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

教育理念

  • 6年間持ち上がりで生徒を見てきた際、「キャリア教育」に力を入れていた。
    その一環として「進路についてあれこれ考える会」をスタート、開成OBから進路や仕事のこと、
    後輩へのメッセージを語ってもらう機会をこれまで14回設けてきた。
  • 最初は先生が司会をしていたが、途中から生徒が司会を行うようになるなど、生徒が自主的に企画・運営をしていくことが増えてきた。
  • OBの講師には、すべてボランティアで講演を依頼しているため、講演料などは一切いただいていない。
    それにもかかわらず、どの先輩も熱心に温かい準備をしていただいた。
  • まぼろしの回となったのは、難病であった数学者のOBの回で、直前に体調急変で急逝されたため。
    その時、最後までその方を支えていたのが、開成時代の親友であった。
  • 企画に参加した生徒から「大人になったらこの会に呼ばれて後輩に話したい」という生徒が出てきた。
    憧れの先輩がいて、周りに後輩がいて、自分がしてもらったものを次の世代に返す。
    互いの才能を認め合い高め合う。そういった人と人との絆が開成の財産であり、これは偏差値や合格実績だけでは表せないものだといえる。

学校訪問を終えて

開成中の説明会は、「入試説明会」というよりも、知的好奇心に満ちたアカデミックな授業を受けているような、心地よい時間でした。そして、校長先生はじめ、演者・司会の先生も含めて、すべての先生方が「開成の教育」をしっかり体現されていることに感動しました。説明会が日曜日開催だったこともあり、当日は受験生や小学5年生もたくさん参加していましたが、本日の説明会に参加した生徒たちは、間違いなく「開成の先生に教えてほしい」「開成の先輩たちのようになりたい」「開成の伝統の輪の中に自分も入りたい」と心の底から感じたと思います。それは、決して「進学実績」や「東大合格者数の多さ」ということではなく、本物の「人間的な魅力」に満ちた人たちとともに、自分自身を磨き上げたい!高めたい!という「あふれ出るような向上心」によるものだと思います。「伝統」という長い時間でしか表現できないような、よい感じに使い込まれている古い体育館が会場だったことも手伝って、脈々と続く「開成の教育」の理念と精神が、目に見えたような説明会でした。
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