中学受験 国語読解方程式 ~語彙(ボキャブラリー)の少ないお子さんに~ 【vol.222】



第222号 2014-06-19

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中学受験 国語読解方程式 〜語彙(ボキャブラリー)の少ないお子さんに〜

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最近の雨、雨、雨には閉口しています。
自然現象に文句を言っても始まらないのですが、
わかっちゃいるのですが、
しとしと、ざあざあ、びしゃびしゃ…。

擬音語、擬態語に始まって、
日本には雨を表現する言葉が実に多い。

小糠雨、五月雨、篠突く雨、村雨、氷雨…。
雨に足なんかつけて雨足。

雨の夜は
平安貴族のように集まって、
「雨夜の品定め」ならぬ、
「志望校の品定め」でもいたしましょうか。

「実力より上すぎてもついていくのが大変。
かといって、実力より下を選ぶのも。
やっぱり、中堅校よね」
みたいな。

親子で楽しく志望校のお話をするのも
お子さんの志望校に対する親しみにつながります。

さて、本日は、国語ができないと嘆かれる親御様に向けて、
「ボキャブラリーが少なくても
国語が得意になれる法」
をお教えいたします!

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-**
ボキャブラリーが少なくても国語が得意になれる法
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

【 まずはランク分け 】
「うちの子、言葉を知らなくて」
とおっしゃる親御様。

いえいえ、
普通でございます。

大概の親御様が嘆く「言葉を知らないウチの子」が、
小学生の平均値を下回ることはない。

親御様のお言葉には、
(塾のテストの問題を解くには)という枕詞が隠れています。

ですから、本当にボキャブラリーが少ないお子さんは「まれ」です。
もっと正確にいうなら、
現代そのものがボキャブラリー不足といっても過言ではない。

一語がありとあらゆる役をこなしてしまうんですね。
「すごい」「かわいい」「うざ(い)」「かっこいい」
「ふつう」「べつに」「いいんじゃない」…etc.

ですから、あなたさまのお子さまが人並み外れて言葉を知らない、というわけではないのです。

それでもご心配ならば、次の診断をしてみてください。
先にお伝えしますが、3つ以上☑がついたら、
確かに「まれ」なボキャブラリー量でしょう。

□ 話が指示語から始まり、30秒以内に指示語の内容が明らかにされないことがよくある
□ 本はおろかマンガすら読んでいるのを見たことがない
□ 1つの話のなかで同じ言葉が何度も出てくる
□ 説明を求めたら、枝葉から話し出すことが多い
□ 説明を求めたら、少しどもる
□ 状況のわからない伝え方をする
□ 休みの日は退屈している
□ たまに感情が爆発して大泣きする

いかがでしょうか。
0〜2 であれば通常のボキャブラリー
3以上であれば、残念ながらマイノリティの
「ややボキャブラリーの少ないタイプ」のお子さんです。

【 ボキャブラリーが少なくても 】

さあ、
「ボキャブラリーが少なくても国語が得意になれる法」と
ぶち上げたからには、
ご説明しないと礫が飛んできそうです。

「言葉に興味を持たせる」。
これにつきます。

ではどうすれば言葉に興味をもたせることができるのか。

それは、辞書を引かせないこと。
えっ、何を言い出すのだろう、
この国語講師!

と思われた方もいらっしゃることでしょう。

誤解のないように言い換えますと、
「初めから辞書を引かせないこと」。
これが正解です。

初めて出会った言葉。
「おかあさん、どういう意味?」
洗い物をしている最中に子どもの声が飛んできます。

「文章で読んで!」
あなたは言うでしょう。
子どもはその言葉が含まれる文章を
声を上げて読むでしょう。

「どういう意味だと思う?」
ここで、必ず問いかけてください。
「わかんな〜い」という返事がきても、
「前後からどういう意味か想像してごらんよ」。

子どもが十分、その言葉とおつきあいしたうえで、
「その言葉は○○という意味で、▲▲というときに使うんだよ」
と教えればよいのです。

絶対にいきなり教えてはいけません。
辞書を引いてもいけません。
子どもにじっくりと分からない言葉と対峙してもらう時間を与えるのです。

そのうえで、辞書を引く、答えを聞く。
少なからず、
「へえ、そうなんだ」という軽い驚きが生まれます。
それが大切。

驚いて、心が動くことが大切。
心が動けば、その言葉は記憶されます。
そこでお子さんは初めて
「言葉と出会い、言葉を意識的に習得する」ことになるのです。

そして、その言葉を「ボキャブラリーノート」に記録しましょう。
ちょくちょく見返せば、二度と忘れません。

そこにある言葉に気づくこと。
気づいた言葉を使いこなし、
自分のものにする過程を意識させるのです。

言葉の一つ一つがなじみ深いものとなり、
積み上げてきた語彙の豊かさは、
「表現する」楽しさに変わります。

繰り返します。

まずは、言葉を意識させる。
面白いな、と思わせる。
そのためには、「驚き」を与える。
だから辞書は先に引かない。

辞書の前に言葉の意味を類推する。
言葉との対峙によってしか、
言葉への興味は生まれないのです。

結局どんなことでも
小さな積み重ねが力になる、
鉄則ですね。

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