メニュー

投稿日:2017年06月30日

テーマ: 算数

等差数列の苦手をなくす3ステップ

皆さん、こんにちは。
算数科の吉岡英慈です。

算数の主要単元のひとつに、規則性という単元があります。
そして規則性といえば、代表格はやはり数列。
数列にはいくつか種類がありますが、その中でも中学受験の入試問題で出題されるのは
「等差数列」がほとんどです。

割合や比の理解がなくても取り組めるため、4年生のカリキュラムから扱われています。
しかし、比較的易しいにも関わらず、きちんと正答できる受験生が多くありません。
数字の変化だけを追いかける抽象的な作業に、「イメージできない」「なぜか答えが少しずれる」
といった感想を多く聞きます。

今回は、これから等差数列を学習する4年生はもちろん、
5・6年生も、今さらきけない等差数列の根本原理をイメージする3つのステップをご紹介します。

図形問題で導入する

4年生のテキストで初めて登場する等差数列。
5.9.13.17.21…
見慣れない数字が並んでいます。
いくつずつ増えている?という質問に4ずつ増えているところまではすぐわかるのですが
10番目の数がいくつと聞かれると、イメージするのが難しくなります。

等差数列は数字だけで考えると、ややこしい。

そこで、step1。テープを使って導入します。

問題1
幅5cmのテープを、のりしろを1cmにして横につないでいきます。
5枚つなぐと、長さは何cmになりますか。

通常、図形と規則性の問題は、等差数列を学習した後に登場する単元です。
等差数列と図形が絡んで難しそう、と思われるかもしれませんが
等差数列はよくわからなかったが、この単元は理解できたというパターンも少なくありません。
これは、等差数列を学習しておいたからできたのではなく、図形という題材がイメージしやすいため
等差数列が理解できた、ととらえるべきでしょう。

1枚ずつつなげる絵を描き、のりしろを省いた4cmずつ長くなることを理解させます。

等差数列 苦手

テープを使って等差数列がイメージできたら、step2。

等差数列を足し算の式で見せる

等差数列の□番目の求め方の公式は有名ですが、いきなり公式を与えるのはNG。
足し算の式を見せることで、差を集めてから最初の数に加えることを理解させましょう。

テープ1枚 5cm
テープ2枚 5+4cm
テープ3枚 5+4+4cm
テープ4枚 5+4+4+4cm
テープ5枚 5+4+4+4+4cm=5+4×4=21枚
5枚のときは4cmのテープが4回しか足されないことに注目させてください。

ここまでくればあと一歩、step3。

等差数列の公式に誘導する

問題2
幅5cmのテープを、のりしろを1cmにして横につないでいきます。
10枚つなぐと、長さは何cmになりますか。

設問の条件を10枚とし、足し算をすべて書かずに、掛け算をつかって処理させます。
5+4+4+…+4=5+4×9=41cm

10枚なので、4cmのテープは9回しか足さないことが理解できていれば、OK。
公式として、等差数列の□番目を求める際は、
最初の数+差×(□-1)
と公式が求まりますね。

ここまで丁寧にやることで、等差数列の根本原理をきちんとイメージすることができるようになります。

等差数列は導入が命

等差数列のわかりにくさは、数字だけが羅列され、抽象的になってしまう点にあります。
お子様がつまづいたとき、つい数列で教えてしまいがちですが
本当に根本原理が理解できているかどうか、テープを使って確認してみてはいかがでしょうか。

算数ドクター