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投稿日:2019年03月19日

テーマ: 社会

2019年4月以降の注目の出来事と学習ポイント

みなさん、こんにちは!
国語科・社会科の清水栄太です。

春の暖かな風を感じる季節になりましたね。

新学年がスタートし早一ヶ月。
皆さんも新しい学年の学習に慣れてきたころではないでしょうか。

さて、今回は新学期がスタートしたことに関連して、社会科における2019年4月~12月までの注目度の高い時事に関する出来事と、それに関連した重要学習単元についてご紹介したいと思います。

6年生は今まさに学習している、もしくは4月以降から学習する「公民」に関連しますので、ぜひ学習にお役立てください。

4・5年生は来年の入試に備えて、時事問題の動向をおさえましょう

前年「○○中学」で取り上げられていた「○○の時事」が今年「○○中学」で出題された。
という事例も多くあります。
分野によって差はあるものの、2019年、2020年と注目の出来事が目白押しです!

時事問題は、時事に関する知識を直接問う問題と、その時事をテーマとして取り上げて関連する単元について問う問題の2つの出題が基本の出題形式です。

前者の時事に関する事柄を直接問う問題に関しては、直前期の集中的な学習によって定着させることができるかもしれません。

しかし、後者の関連知識は、これまで学習してきたもの、これから学習していく単元から出題されるため、直前期の限られた時間の中で対策をすることは大変です。

したがって、この先学習する重要で重要な単元は、少し時間をかけて学習をしておけば、直前期に焦らずに学習を進めることができますね!

それでは見ていきましょう。

 

2019年注目の出来事①【改元】

4月:新しい元号の発表
5月:「新元号」で新しい元号の年がスタート

〈改元に関する重点学習単元〉

①歴史:戦乱史/「元号」のつく争い
日本初の元号である「大化」を初め、とくに戦乱史では「応仁の乱」や「壬申の乱」など元号がつく
争いが多くなっていますので、内容と合わせて定着させましょう。

②公民:日本国憲法(第1条~第7条)
天皇の位置付けや国事行為、皇室典範などは重要度が高くなります。
日本国憲法第1、3、5∼7の条文はしっかりとおさえておきましょう。

 

2019年注目の出来事②【選挙】

4月7日:都道府県(10)と政令指定都市の首長(5)、議員の統一地方選挙が実施
7月:参議院通常選挙(定員が増加の公職選挙法改正後初)
11月:大阪府知事選

2019年の重要な出来事の中でも多くの出題が予想されるのがこの「選挙」です。

〈今回の「選挙」に関する重点学習単元〉
①公民:選挙のしくみ
選挙の仕組みは「ドント式」や「拘束名簿式」など言葉のみではなく、仕組みなどの根本原理をきちんと理解しておくことが重要です。
特に難関校、上位校を目指すお子さんはここでの理解が大きく得点を左右しますので、根本が理解できるよう、テキストや解説をじっくり読み込んでおきましょう。

②公民:地方自治
③地理:都市と人口
今回は国政選挙以外にも、首長(都道府県知事)の選挙も行われますので、地方自治や都市部と地方の人口問題に関連する知識は狙われやすくなります。

 

2019年注目の出来事③【経済】

10月1日:消費税が10%に増税

増税時期の延期や軽減税率に関する議論などが注目されています。

〈今回の「消費税増税」に関する重点学習単元〉
①公民:財政、税のしくみ
税のしくみと財政は中学入試全体でも出題が増加しています。
ここ5年間では、公民分野の出題も多くなっていることからも、政治分野と同じように定着度を高めていきたい単元です。

②歴史:経済史
消費税というのは平成に入ってから導入されたもので、まだ新しいです。
ですが、「税」自体はさかのぼることおよそ1400年前から存在しています
御三家をはじめとした学校では「税制度」に関連した問題はよく見られます。
資料集などを活用して、当時の人々が一体どのくらいの税を納めていたのかを調べてみることも良いですね。

 

2019年注目の出来事③【国際】

3月29日:イギリスが欧州連合(EU)からの離脱の予定
6月28日・29日:G20の首脳会談が大阪で実施

上記に上げた国際組織以外にも
近年のグローバル化の影響や政府の積極的な外国人観光客増加の政策の影響もあり、国際分野の出題がここ2,3年で急激に増加しています。
統計資料をみても、訪日外国人の数は年々増加傾向にあり、2013年に1000万人を突破したのを境に、2017年には2700万人と3000万人を突破する勢いです。

今年度の聖光学院中学の入試問題でも「国別訪日外国人観光客の滞在都道府県」に関する問題などが出題されています。

「世界」に関連する問題はこれからも出題増加が予想されますので、早い時期から問題の土台となる国の位置や特徴をおさえておきましょう。

〈今回の「国際分野」に関する重点学習単元〉

①公民:EU、国際組織
EUに加盟している国々やEUの成り立ち、EU以外の国際組織であるASEANなどにも注目したいですね。

②世界地理:世界の国々
世界の主要国の特徴や白地図から「国の位置」を選ぶ問題が目立ちました。
桜蔭中やフェリス女学院、聖光学院中、渋谷教育学園渋谷中などでも白地図から「国の位置」を選ばせる問題が出題されていました。
テキストや教材によって、取り上げられている頻度に差があるのでこの先の春休みやGW、夏期講習の長期休みの中で身につけておきたいですね!

上記に上げた出来事は予定されている出来事ですが、これ以外にも予想外の出来事がおこることも十分に考えられます。

社会的事象に興味・関心を持ち、これから起こる出来事を「社会科の視点」から考えみましょう!

それではまた次回お会いしましょう!

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