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投稿日:2017年04月04日

テーマ: 理科

チューリップ全開?!植物の学習

皆様こんにちは。算数・理科担当の大木快です。

4月。入学式シーズンを迎えました。もうすぐピッカピカの制服を着た一年生が街にあふれるのも、もうすぐです。

 

ところで皆さんは、春の花というと何を想像しますか?

サクラ、アブラナ、タンポポ、…

今回のお話は、このお花↓↓

チューリップ 1

ズバリ、何の花でしょう?

 

わからない? では、もう一枚。

チューリップ 2

どうでしょう…かわいい花です。チューリップみたいじゃないですか?

そう、チューリップ、正解です。

もっと引いた写真が、こちら。

チューリップ 3

何か見慣れた形と違うって?

チューリップってそんなに開くの?

と意外に思われた方、そうなんです。そんなに開くんです!!

実際にチューリップの切り花や鉢植えを買ってきたことがある人なら、ご存知だと思いますが、チューリップの花は閉じたり開いたりします。暖かい日の日中はそれこそ全開!と言わんばかりに、パッと花を開きます。

そして、最後はだらんと開いて、花びらが落ちていきます。

 

さて、次の4枚の写真のうち、どれが最もチューリップらしい、ですか?

チューリップ 4

チューリップ 5

チューリップ 6

チューリップ 7


3枚目?それとも4枚目でしょうか?あ、4枚とも同じ花の写真ですよ。念のため。

閉じている方が、チューリップらしいですかね。やっぱり閉じ気味の方がかわいい、と感じた方もいらっしゃるでしょう。

閉じたチューリップのイメージが私たちにあまりにも強くインプットされているために、一番最初の写真だとすぐにチューリップとは思えないかも。

注意深く見ていれば、パッと開いた姿は決して珍しくないのに、です。

 

ところで、このチューリップ、買ってきたときはこんな姿。

チューリップ 8

それがみるみる成長して、2週間でこんな姿。

チューリップ 9

そしてついに、開花!!

チューリップ 10

観察していると、本当に成長が早い!!

わずか数時間で、葉が伸びていたり、つぼみの色が変化したり。ものすごい勢いで細胞分裂が起こっているのを実感します。

こうしてみると、咲いた花を買ってくるよりも、成長を見守り、咲くのを心待ちにする方が断然楽しいです。

 

最後に、チューリップってどんな花でしょうか。

勉強しているお子様なら、

単子葉類。ユリ科。花びらのように見える6枚のうち3枚はがくで、残りの3枚が花びら。

と、ここまでスラスラ答えてくれます。感心、感心。

でも、それで終わらせてはいけません。チューリップという花は、誰もが知っている、ありふれた花です。

では、本当によく見ていますか?

そういうありふれた花であるからこそ、常識にとらわれず、実物をよく見ているか、注意深く観察しているいか、が問われるのです。

 

ではそうした学習姿勢が、入試問題ではどのように問われるのか。

その答えは…次回お伝えします。乞うご期待。

理科ドクター