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投稿日:2012年04月25日

テーマ: 算数 / 自由が丘校

入試に使える算数の基礎 ~図を描く~

 今回のポイント ~図を描く~

はじめてみる問題はお手上げでは入試に勝てません。 なんとかして解いてみよう、という姿勢とともに

まず、「問題文通りに図を描いてみる」ことを 実践してみてください。

 

【問  題】

A、B、Cの3人が、この順に観覧車に乗り、それぞれ1周しました。

この観覧車にはゴンドラが最も低くなるところで乗ります。

Aが乗ってから3分後にBが乗りました。Bが乗ってから2分42秒後に、

Aの乗ったゴンドラとBの乗ったゴンドラの地面からの高さが同じになりました。

Aの乗ったゴンドラとBの乗ったゴンドラの地面からの高さが同じになってから

1分57秒後に、Bの乗ったゴンドラとCの乗ったゴンドラが地面から 同じ高さになりました。

Bの乗ったゴンドラとCの乗ったゴンドラの間には5つのゴンドラが ありました。

 

(1) この観覧車が1周するのにかかる時間は何分何秒ですか。

(2) Cが乗ったのは、Bが乗ってから何秒後ですか。

[桐朋]

 

【解説・解答】

問題を一読して「こんなのわからない」と投げ出してしまうか、

「とりあえず 問題のポイントを書き出してみるか」となんとか取り組むか、

どうかによって 算数の学力の向上が大きく左右されます。

ここでは、まず文章のポイントを書き出し、それにそって簡単な図を 描いてみましょう。

 1.「観覧車にはゴンドラが最も低くなるところで乗ります。」

   「Aが乗ってから3分後にBが乗りました。」

こんな簡単な図でいいのです。3分たってAが乗ったゴンドラは どこまで進むかわかりませんので、

とりあえず上の図のように 書いてみます。

 2.「Bが乗ってから2分42秒後に、Aの乗ったゴンドラと

     Bの乗ったゴンドラの地面からの高さが同じになりました。」

ここで、1.で書いた図が正しいかどうか確認します。 「Bが乗ってから2分42秒後・・・」ですから、

大まかに3分後として 図が正しいかどうか考えます。

1.の時に書いた図の3分後はどうなっているでしょう。 Aのゴンドラは、Bが乗った時に3分動いていますから、

それと同じ 長さを動きます。

上図のように、Bが乗ってから3分後はAもBも観覧車の左側にあるので、 同じ高さになりません。

それでは、Aが3分で左側真横まで動いたとしたらどうでしょう。

この場合、Bが乗ってから3分後にAは真上、Bは真横にきてしまい、 同じ高さになりません。

では、Aが3分で真上まで動いた場合はどうでしょうか。

さらに3分立つとAは元の一番下に戻り、Bは真上まで動いてしまいます。

ということは、Aは3分で一番下からどこまで動いたかというと、

下図のように真横と真上の間くらいということがわかります。

この問題は、Aがどの位置にくるか、図で書けることが一番の ポイントです。

解らないからといって、すぐ答えを見て納得する、という学習方法では

初めての問題を解く能力はなかなかつきません。

   自分で、こういう場合はどうなるか、といろいろな場合を考え

    試行錯誤を繰り返して正答にたどりつく

という粘り強さが必要です。

初めは時間がかかりますが、着実に思考力がつきます。

(1)解答

問題文の通り、図をきちんと書いてみましょう。 AとBが地面から同じ高さになるまで、

それぞれが動いた時間は

   Bは2分42秒

    Aは、Bよりも3分長く動いていますから 3分+2分42秒=5分42秒

になります。

この観覧車が1周する時間をだすにはあとは、上の図でAが一番下まで

降りてくる時間がわかれば答えが出せます。

下の図を見てください。AとBの高さが同じなのですから、AはBが その位置まで来た時間と同じ時間で、

一番下まで降りてくることがわかります。

つまり、1周する時間は

    5分42秒+2分42秒=8分24秒

                         答. 8分24秒

(2)解答

 3.「Aの乗ったゴンドラとBの乗ったゴンドラの地面からの高さが

     同じになってから1分57秒後に、Bの乗ったゴンドラとCの乗

     ったゴンドラが地面から同じ高さになりました。」

この問題文をもとに、BとCの離れている時間を出せばいいのです。 図を描くと

BがCと同じ高さまで動くのは、一番下からどのくらいの時間がかかるか というと

     2分42秒+1分57秒=4分39秒

その位置からBが一番下に降りてくる時間は、1周する時間から今の位置に 来るまでの時間を

引けば出てきます。

     8分24秒-4分39秒=3分45秒

BとCは同じ高さにありますから、Cがその位置にくるまでの時間も同じ 3分45秒です。

つまり、BとCの間の時間は

     4分39秒-3分45秒=54秒

                           答. 54秒

このように初めて見る問題でもすぐあきらめずに、こうしたら解けるか、 あうしたら解けるか、

といろいろな解き方を試してみましょう。

まずは

     図を描いてみること

です!