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投稿日:2017年05月26日

テーマ: 算数

裏をとれ!

みなさん、こんにちは。
海田真凜です。

「今日は何もかもがうまくいく日」

さっき、そんな星占いを見て
テンションMAX~

・・・になるわけがない。

占い、信じます?

信じるも信じないも自由だと思うのですが

信じるという方にご質問。

ここに2名の占い師がいます。

umita1

占い師Aは60%の確率であたる
占い師Bは20%の確率であたる

あなたならどちらの占い師に占ってもらいますか?

きまってんじゃん。
Aでしょ。

そう考えるのがフツ―の感覚だと思います。

でもね、Bを選んだ方がオトクなんですよ。

なぜか???

だって、Bは
20%の確率であたるということは
80%の確率ではずれるということ。

ということは
Bが「明日は雨が降ります」と言ったのであれば
明日は80%の確率で雨は降らないことになりますよね。

つまり
Bが言ったことの裏の内容は80%の確率であたる
ということです。

この“裏をとる”という考え方は
算数でもよく利用します。

というわけで

今回のお題は 「裏をとれ!」

では、いきましょう。

重宝します♪

よく利用するって
じゃあ、どこで?

それは、場合の数。

【問題1】
10人から7人を選ぶ方法は何通りありますか。

はい、もちろんそのまま解いても構いません。

でも、7人。
ちょっと多いですね。

そこで
「選ばれる7人」ではなく
「選ばれない3人」を考えましょう。

10人から3人を選ぶ方法は何通りありますか。

これなら、計算がラクになります。
答えは120通り。

もうひとつ見てみましょう。

【問題2】
両親と2人の子どもの4人が1列に並びます。
両親がとなりどうしにならない並び方は何通りありますか。

はい、これもド定番。

両親がとなりどうしにならない並び方を
丁寧に樹形図を書いて調べてもOK。

でも、ちょっと大変ですね。

umita2

ここは、裏をとって
両親がとなりどうしになる並び方を考えましょう。

両親がとなりどうしになる並び方は12通り。

すべての並び方は24通りなので

両親がとなりどうしにならない並び方は
24-12=12通り

うん、こっちの方がラクですね。

場合の数だけじゃないの♪

もちろん、場合の数だけじゃないですよ。

【問題3】
0~1の範囲内にある分母が63の分数のうち
約分できない分数は何個ありますか。

約分できない分数の個数を求めたい。

書き出して調べてもOKです。

でも計算で求めるなら、裏をとって
約分できる分数の個数を求めましょう。

約分できる分数
つまり分子が3の倍数か7の倍数の分数。
これ、27個あります。

0~1の範囲内にある分母が63の分数は
全部で63個

よって、約分できない分数は
63-27=36個

できあがり。

まだまだありますが
キリがないので、この辺で。

「裏をとれ!」 

ん、捜査一課?
刑事ドラマのセリフみたい。

umita3

でも、便利な視点ですよ。

おしまい。

それでは、また~

算数ドクター