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投稿日:2019年01月01日

テーマ: お悩み解決 / 算数

直前期こそ目の前の課題を確実に

皆さま、あけましておめでとうございます。受験ドクターの桑田陽一です。

本日は2019年1月1日。
受験生のみなさんは、1月入試を間近に控えたタイミング。塾での正月特訓などもあって、とてもお正月気分ではないかもしれません。
とは言え、1月1日は区切りの日。少しだけリフレッシュの時間も取りつつ、入試に向けて万全の態勢を整えていきましょう。

さて、新しい年を迎えると、その年の西暦を素因数分解したくなるのが、中学受験算数科の講師の習性です。2019年。素因数分解したことのない受験生は、この機会に一緒にやってみましょうか。

2019。偶数ではありませんね。
しかし、2+0+1+9=12と、各位の数字の和が3の倍数になっているので、3では割り切れるようです。割ってみましょう。
2019÷3=673。すなわち、2019=3×673。
ここで出てきた673ですが、実は素数です。つまり2019の素因数分解は3×673で完了ということになりますね。

正直なところ、算数的にはあまり面白みのある数値ではありません…。6年生は「673」という数値にほんの少し注意を払っておく方がいいよ、という程度でしょうか。計算問題の途中で「673」が現れたら、2019が絡んでくる可能性が高いということは、一応意識しておきましょう。

ところで、毎年のこの時期、6年生のご家庭から時折いただくお問い合わせに、以下のようなものがあります。

「サピックスオープン、合不合判定テスト、首都圏模試など、主立った試験は12月上旬で終了してしまっているが、1月に開催される試験を受けた方が良いでしょうか?」

確かに、これまで受験生は「偏差値」を基にして学習の効果測定を行ってきました。これまで頼りにしてきた「偏差値」という数値が、受験直前の丸2か月近く得られないということに、漠然とした不安を感じられるご家庭も多いようです。

そんなご不安に対する、わたくし桑田としての結論はただ1つ。

通われている塾のスケジュールに組み込まれているのでない限り、「外部生」として1月開催の模試を受験しにいく必要はありません。

そもそも「偏差値」という数値、同じ母集団の中で定期的に受け続けた数値の推移を見るのでなければ、あまり意味のあるものではありません。

受験直前というよりも、すでに本番が始まろうとしているこの時期に、これまで受けたことのない模試を受験することに半日を費やして「偏差値」なる数値をもらいに行くというのは、もったいない時間の使い方です。

これまで、志望校の過去問をやり込んできた上で、それでもまだ不安な単元をいくつか残しているというのが、この時期の受験生の立ち位置のはず。いわば最大公約数的な出題内容で算出される「偏差値」よりも、各々の弱点に照準を合わせた学習に時間を使う方が、はるかに有意義なケースが多いでしょう。

受験ドクターにお通いの生徒さんなら尚のこと、すでに担当の先生との間で、本番までに対策すべき具体的な課題が明らかになっているはずです。

直前期だからこそ、やるべきことを絞り、最後まで個々の課題を克服することに力を注いでいきましょう!

全ての受験生のみなさんの健闘を祈っています!

プロ講師直通ホットライン 0120-955-568