最新記事 2018年03月12日

テーマ: 算数

中学受験算数-計算・一行題練習の目的とは?

みなさん、こんにちは。受験ドクターの桑田陽一です。
3月の講師ブログをお送りいたします。

前回のブログの中では、新年度にあたって、計算や一行題など、基礎練習の時間を取りましょうというお話をしました。
2月の新年度スタートから、気がつけば早くも1か月半が経ちましたね。
春期講習も迫ってきたこの時期ですが、そろそろ家庭学習のペースはつかめているでしょうか?

もしも、まだ基礎練習の時間を日々の学習の中にうまく組み込めていないようであれば、今日からでもスケジュールに取り入れてみましょう。まずは、今日一日だけやってみるところからスタートです。

さて、今回は、算数で基礎の反復練習を行う目的や効果について、もう少し掘り下げてお話しします。

計算練習の目的とは

計算や一行題などの受験算数の基礎となる問題にあたるとき、最終的には、「意識しなくても手が動く」という状態を目指す必要があります。

例えば、7+5はいくつでしょうか?




…そりゃあ12ですよね。おそらく、ここを読んでいる受験生のみなさんは、「計算しよう!」と意識することなく、瞬時に答えが頭に浮かんだと思います。

しかし、昔々、まだ繰り上がりの足し算を習いたてのころ。

「7に3を足すと10になるな。ということは、あと2残っているな。だから答は12だな。」
のような感じで、繰り上がりの仕組みを意識しながら計算していた時代が、みなさんにもあったはずです。

それを、何度か繰り返しているうちに、1桁の足し算なら無意識に答が頭に浮かぶようになった。

1桁の足し算程度なら意識せずに出来るようになったおかげで、その後、もっと桁数の多い足し算だったり、かけ算・割り算だったりと、出来ることがどんどん増えてきて、現在に至っているわけです。

算数における基礎の反復練習の目的は、「意識しなくてもできることを増やす」こと。

意識して頭を働かせないとまだうまくできない計算や一行題を、繰り返して練習することで、無意識に解けるようになると、次のステージに進めます。

無意識にできることのレベルを上げることで、その分だけ「意識」が解放され、これまでよりも高いレベルのことを「意識」できるようになるのです。

俗に「ひらめき」と言われているような発想も、反復練習のおかげで「意識」を高いレベルに使えているから出てきているだけのこと。

SAPIXの「基礎力トレーニング」ほか、基礎練習用に用意されている大手塾の教材は概してよくできています。
同じタイプの問題を毎日繰り返すような構成の教材は、取り組むときの目的意識が重要。

最初から解法を覚えてしまおうというのではなく、「繰り返す中で無意識にできるようにしよう」という目的を持って取り組むと、大変効果的です。

逆に、すでに無意識にできるようになっている問題を、「やるべきものだから」という理由だけで機械的にこなすのは、効果が薄いことになります。

ここでも述べましたが、計算練習の素材は、易しすぎても難しすぎてもいけません。

「意識して」取り組むと満点取れそう、というレベルの問題を、繰り返して「無意識に」解けるようにすることが、
毎日の基礎練習の意義だということを、頭において取り組んでみて下さいね。

今月は、この辺で。