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投稿日:2016年12月07日

テーマ: 算数

中学受験算数-秋、実力が伸びていない気がする?

こんにちは。受験ドクターの桑田陽一です。

秋もすっかり深まり、本格的な冬の気配をすぐそこに感じられる気候になりました。

受験生の皆さんは、過去問演習を中心とした志望校対策が佳境に入っていることでしょう。

そんな中、算数の実力が伸びているという感触が今ひとつ得られずに、不安な思いばかり大きくなってきている受験生もいるかもしれません。

今回は、そんな時期に陥りがちなネガティブな気分を消し去るお手伝いになるようなお話をしたいと思います。

受験生の皆さんは、これまで、まずは受験算数の型を一つ一つ学び、6年生に入ってからは、少しずつレベルを上げた演習に取り組みながら各単元を再確認してきたはずです。

そして、現在は、これまでに身に着けてきた力を素にして、志望校対策に取り組んでいる最中ですね。

そんなこの時期、毎日頑張っているはずなのに、やってもやっても解けない問題が現れて、気が滅入っているようなところはありませんか?

特に、上位校を目指して頑張っている受験生こそ、そうかもしれません。

「毎日頑張っているのに、算数は、どこまでやっても出来るようになった気がしない…」

実は、よくよく考えてみると、そんなの当たり前です。

なぜなら、皆さんが塾で取り組んでいる演習課題は、時期を追うごとにどんどん難しくなっているのですから。

そもそも、講師の立場からは、力をつけるために受験生たちに与える課題は、その時点の力では、少し頑張らないと解ききれないという程度のレベルが最適です。

スラスラ解けてしまうようであれば、易しすぎて演習の意味がないですし、あまりに難しすぎる問題であっても、演習の効果がありません。

きちんとした塾で、力のある先生であればあるほど、順調に力をつけている生徒さんたちに対しては、絶妙なさじ加減で、絶妙の難易度の問題を日々投げかけてくることになります。

そんな課題に取り組んでいく毎日、受験生の立場から見ると、

「いつも頑張っているのに、いつまで経っても解けない問題が出てくる。力が伸びていないんではないだろうか…。」

そんな感想を持っても無理もないのかもしれません。

残念ながら、今後の受験勉強を進めていく中で、全ての問題がスラスラ解けるという状態など、決してやってくることはありません!

でも、それでいいのです。

より高い力をつけるために、現在の実力より少し強い負荷をかけられ続けているのですから。

大切なことは、毎日頑張って取り組んでいるという部分に自信を持てること。

そこに間違いがなければ、日々の実感はともかく、毎日確実に力が伸びているはずです。

過去問の点数が伸びてこないという焦りも生じがちな時期ですが、算数の点数は、他教科と比べて直前期に伸びてくるケースが多く見られます。

理科や社会は、やればやっただけ直線的に点数に反映されるイメージですが、算数の場合は、ある程度力を溜め込むまでは点数に現れにくく、臨界点を超えたところで、突如グッと伸びてくる感じ。

そんなわけで、小さな無力感にメンタルを折られることなく、頑張り続けることが大切な時期です。

周りの大人のサポートが重要な局面もあるでしょう。

保護者の皆さまご自身が焦りを感じることも多くなると思いますが、決して顔には出さず、お子さんのサポートに徹してあげてください。

私も、目の前のお子さん一人ひとりと一緒に、合格まで並走してまいります。

算数ドクター