最新記事 2019年07月15日

テーマ: 理科 / 社会

理科と社会をつなげれば、天気も気候もすぐ分かる!

皆さんこんにちは。
受験ドクターの久米です。

今回は理科と社会で共通する
根本原理を使って、
理科の海風・陸風と季節風、
社会の気候区分を
一度に覚える方法を
お伝えいたします。

水は地面に比べて、
温まりにくく冷めにくい物質です。
これが今回の根本原理なので、
よく覚えておいてくださいね。

海水浴に行ったとき、
砂は熱く、海水は冷たく感じますよね。
これが水の温まりにくさです。

逆に、6月の雨の降る冷たい日に
屋外のプールで水泳をすると、
水の中の方が温かく感じます。
これが水の冷めにくさです。

したがって、夏(昼)は陸の空気が
温められて軽くなり、
陸に上昇気流が起きます。
すると陸の気圧が低くなって、
海から陸に風が吹きます。

天気気候1

逆に、冬(夜)は海の空気の方が
温かいので軽くなり
海に上昇気流が起きます。
すると海の気圧が低くなって
陸から海に風が吹きます。

天気気候2

それでは、
5年生の理科で学んだこの考え方を、
社会で学んだ
日本列島の気候区分や雨温図に
あてはめてみましょう。

日本列島の北西には
ユーラシア大陸があります。
これが先程の説明での陸にあたります。
日本列島の南西には太平洋があります。
これが先程の説明での海にあたります。

夏は陸地の温度が上がるため、
陸に上昇気流ができて、
太平洋側の南西から
湿った季節風が吹きます。
したがって、太平洋側は
夏の降水量が多くなります。

例外は北海道です。
北海道の太平洋側には
千島海流という
寒流が流れています。
この影響で北海道の夏の気温は
他の地方ほど上がりません。
だから北海道の太平洋側は、
他の地方に比べて
夏の降水量が少ないのです。

冬は海の温度の方が
陸地よりも高いため、
ユーラシア大陸のある北西方向から
日本列島に向けて風が吹きます。
この風が日本海で湿気を含むので、
冬の日本海側は降水量が多くなります。

豪雪で有名な山形県や新潟県などは、
いずれも日本海側にあります。

それではここで質問です。
同じ日本海側にあるのに、
なぜ福岡県では
ほとんど雪が降らないのでしょうか。

この文の中にヒントがありますので、
皆さん考えてみてください。

・・・
・・・

それでは正解です。正解は、
「朝鮮半島が近くにあるから」でした。

大陸から海に吹く風は最初は乾いていて、
日本海を渡るときに湿気を含みます。
福岡県の北西には
朝鮮半島があります。
朝鮮半島から吹いてくる季節風が
海を渡る距離は短く、
途中に壱岐や対馬などの島もあります。
なので、福岡県に吹き付ける北西の季節風は
湿気をあまり含みません。
だから、福岡県は日本海側であるけれど、
冬の降水量が少ないのです。

理科の知識を使って考えれば、
社会でいうところの瀬戸内の気候や、
中央高地の気候なども覚えやすくなります。

社会が好きだけど、
理科はあまり覚えられないという人は、
夏に太平洋側の降水量が多いことから、
夏(昼)には海風が吹くと覚えましょう。
冬には日本海側の降水量が多いことから、
冬(夜)には陸風が吹くと覚えましょう。

理科の知識と社会の知識は、
根本原理を通じて、
密接につながっているんですね。

それではまた。
受験ドクター、久米でした。