最新記事 2019年04月01日

テーマ: その他

入試問題大別~付属校系と受験校系~

みなさんこんにちは。受験ドクター算数・国語科の久米です。4月になってお子様の学校での学年も一つ上がり(まだ春休み中ですが)、飛ぶように過ぎていく時の流れを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。今回のコラムでは前回の続きとして、中学受験の試験問題をタイプ別に大学付属系と受験校系の2つに分け、それぞれの特徴をお話ししたいと思います。
大学付属系で出題される問題は、知識問題中心で、選択肢問題が多く記述問題は少なめ、試験時間が短めのわりに問題数は多めです。サピックスで言えばAタイプの問題が、早稲田アカデミーや四谷大塚で言えば毎週のYTテストに近い問題が出る(Sコースは除きます)と思ってください。大学付属系の問題を出す学校は、共学では慶應中等部や慶應普通部、青山学院、日本大学の系属の各校、女子校では女子学院、大妻や共立などが挙げられます。
受験校系はその逆で、与えられた文章を読み解いて解く問題が多くなり、記述中心で選択肢問題は少なめ、試験時間は長めになり問題数は少なめになります。サピックスで言えばBタイプの問題が、早稲田アカデミーや四谷大塚で言えば組分けや志望校判定テストやSコースのYTテストに近い問題が出ると思ってください。受験校系の問題を出す学校は共学では渋谷教育学園幕張や渋谷教育学園渋谷、女子校だと桜蔭、男子校では開成・麻布・武蔵や栄光学園などが代表格です。
なぜそのように出題される問題の傾向に差があるのでしょうか。それは、大学入試を突破する必要があるかないかの違いです。開成の算数や麻布の社会の問題は東京大学の入試を意識して作られていると言われていて、実際、出題の形式や必要とされる問題解決能力には近いものがあります。受験校系の問題を出す学校は、東大をはじめとする難関大学の入試に対応できる受験生を求めているのです。

一方、付属校系の問題を出す学校で求められているのは、確実な知識と処理能力の高さです。まじめにコツコツと勉強を積み重ねていく姿勢があれば、このタイプの問題を出す学校には合格できます、そういう生徒であれば、内部進学して大学に進んだあとでも外部受験生に引けを取ることはないということでしょう。
もちろん、両方の特徴を持った学校もあります。例えば慶應湘南藤沢です。理科や社会は試験時間が25分と短く選択肢問題が多めで、典型的な付属校タイプの問題です。一方、国語は前述の慶應二校に比較すると知識問題の数が少なく、長い記述問題が出るという受験校タイプの特徴も併せ持っています。
まだ小学校で新学年の授業も始まっていないこの時期ですので、慌てて志望校の過去問を解き始める必要はありませんが、ご両親が志望校の過去問を見て出題形式を研究し、それぞれの学校がどういう能力を受験生に求めているのか、お子さんに合った学校なのかを考えてみるのもいいかもしれません。受験ドクターでも学習相談を承っておりますので、志望校合格のために今からやっておくべきことは何か、どういう方針で勉強すればいいのかなど、ご質問やお悩みなどありましたらぜひご相談ください。みなさんの志望校に精通したエキスパートがお答えいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。受験ドクター、久米でした。