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投稿日:2009年09月14日

テーマ: ドクター通信 / ニュース / 受験情報 / 国語

ドクター通信(9月号)

夏休みが終了しました。皆さん充実した日々を過ごすことはできましたか?自分なりにやるべきことはやったと言うのであればそれで良し、不本意な過ごし方になってしまったのであればそれは大問題ですが、心から反省し、残り五カ月に望みをつなげようと決意するならそれで良しとします。(ただし、ここでしくじると致命的ですので、決意した以上は自分の責任で必ず実行に移しましょう)。

さて、残り五カ月という話をしましたが、一教科一か月で仕上げ、最後の一か月を総復習に充てるという計画を立てた場合、一日三時間の学習で一教科月約百時間確保できます。たとえば、社会で言えばこの百時間を徹底集中すれば、五六年の範囲など一か月であっと言う間に仕上げられると思うのは私だけでしょうか?これを「絵空事だ」とか、「そんなにうまくいくはずがない」と否定するのは自由ですが、自らに鞭打つことをためらう甘い生徒に「受験の神様」が微笑むことはないと断言しておきます。(夏以降、急速に伸びるのはそのような甘えから脱却し、これから先何をすべきか自らの意志で考え、実践できる生徒です)

「甘さ」という点でいえば、今年は暗記をきちんとしない生徒が目立ちます。ここ最近の教育は独創性や個性を重視する一方、暗記作業を「詰め込み教育の元凶」として目の敵にする傾向にありますが、皆さんもその影響下にあるからそうなのでしょうか?基礎学力の代表である暗記力を軽視した独創力などは単なる「独善的な思いつき」にすぎませんし、何の意味もありません。地道な作業で、時間もかかり面倒ですが、それを厭わず一つ一つの重要事項に対し、心を込めて覚える気もちを持つこと、その心を鍛える作業、心の有り様がそのまま入試の結果に反映されるのです(ですから、上位校に入れる生徒は学力だけでなく、精神力もかなり優れているということになります。入試はまさに人間力勝負ですね)

もう一つの「甘さ」は志望校の設定です。例をあげれば偏差値50前後での御三家志望などです。入試で「うまくいけば」「あわよくば」はありえません。入試の結果とは日頃の成績・心構えの反映そのものです。志が高いのは結構ですが、その分自らを高める努力をしてください。それができないのであれば志望校を変更しましょう。憧れで受かるほど入試は甘くありません。無謀な受験は受験料の浪費に終わります。