メニュー

投稿日:2009年11月18日

テーマ: ニュース / 受験情報 / 日記 / 社会

忘却のメカニズム

 受験まで2か月あまりとなりました。この2か月あまりで最も点数を伸ばせることができるのが社会や理科の生物分野のような「暗記物」です。これらの科目は、その性質上、そのひとの努力の量に比例して点数が伸びます。つまり、やったらやっただけ正直に点数に反映します。したがって、反対に、社会や理科の暗記科目で点数が低いひとは、それらの科目の勉強時間が十分でなかったということがわかります。

 では、暗記の仕方はどうすればいいのか?多くのひとが悩んでいる問題です。この問題に対しては、ひとがものを忘れるメカニズムを知ることが問題解決のてがかりになると思います。

 ドイツの心理学者エビングハウスが発表した忘却曲線とは、「人間の記憶は指数関数的に減少する」というもでした。エビングハウスの実験結果は次のようなものでした。「ひとは学習後20分後に42%忘れていた。1時間後には56%忘れていた。1日後には74%忘れていた。1週間後には77%忘れていた。そして、一か月後には79%忘れていた。」

 ひとは学習直後に急激に忘却が始まることがわかります。そして、何もしなければ一週間後には学習したことの23パーセントしか記憶していないことになります。

 この結果から、学習した直後に復習することが大切だといえます。特に、暗記科目の学習では、学習した直後にその日のまとめを簡単にやると効果的です。それから、一週間なにもしないような勉強の仕方では知識は定着しないこともわかります。時間の節約のため書かなくてもいいですから、定期的に(毎日やれれば理想的ですが)繰り返し学習することが大切です。

 社会や理科の暗記物で点数を落とさないように、そして、みんなの得点獲得の切り札になるように残された時間ともにがんばりましょう!