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投稿日:2016年08月12日

テーマ: 算数

超売り手市場!仕事算の解き方は自分で決める!

みなさん、こんにちは。受験ドクターの安部公一郎です。

 

「2016卒の大学生・大学院生対象の求人倍率は1.73倍…」

バブル期以来とか。

仕事は選び放題~♪

そこで本日は、

「仕事は自分で決める!」

仕事算1

ではなく、

「仕事算は自分で決める!」

 

仕事算のポイントを一言で言うと、

“何をいくつに設定するか決める”こと。

これにつきます。

 

何をいくつに設定するか、、、

意味わかりませんね。

 

早速

「超売り手市場!仕事算は自分で決める!」いってみよー!

 

〈裁量労働制

A君なら20日、B君なら30日かかる仕事があります。
この仕事をA君B君ふたりがやると、何日で終わりますか。

 

仕事算ですね。

誰がどう見ても。

 

ふつーに解いてみましょう。

仕事の全体量を 1 とおくと、

仕事算2

ふたりで力を合わせると、

仕事算3

あっさり解けました。

 

何をいくつに設定するか、

全体を1に設定したんですね。

 

しか~し、

仕事算は自分で決められるのです!

 

何を??

仕事の全体量を!!

 

A君なら20日、B君なら30日かかる仕事があります。
この仕事をA君B君ふたりがやると、何日で終わりますか。

 

A君は20日、B君は30日かかりますね。

 

ここで、

全体を、

なんと!

 

60に設定します。

 

なんで60か。

20でも30でも割り切れる、

すなわち20と30の最小公倍数ですね。60。

 

なぜ最小公倍数に設定するといいのか。

やってみれば分かります。

 

60 ÷ 20日 = 3…A君が1日でやる仕事

60 ÷ 30日 = 2…B君が1日でやる仕事

 

3 + 2 = 5・・・A君+B君が1日でやる仕事

60 ÷ 5 = 12日

 

どうですか?

 

全体を最小公倍数の60に設定すると、

ぜ~んぶ整数で計算できますね。

 

カンタン!

 

全体量はいくつに設定してもOK!

答えは変わりません。

 

“何をいくつに設定するか決める”

“仕事の全体量”を“最小公倍数”に設定

 

これが正解です!

 

〈細かい仕事が大切じゃ〉

では、

いつも全体量を最小公倍数に設定すればいいのか。

 

No!

仕事はそんなに甘くない!

6人が、1日6時間働いて、6日かかる仕事があります。8人が、1日3時間働くと、何日で仕事が終わりますか。

 

仕事の全体量を最小公倍数に、、、

 

あれっ…

うまくいきませんね。

 

やはり仕事は細かいところが大切です。

そこで、一番小さい単位の仕事を考えましょう。

 

仕事算4

 

1人が1時間でできる仕事を、1とおきます。

6人が、1日6時間働いて、6日かかりますから、

6人 × 6時間 × 6日 = 216…仕事の全体量

 

216の仕事を、

8人が1日3時間やるわけですから、

 

8人 × 3時間 × □日 = 216

 

□は、

216 ÷ 3 ÷ 8 = 9(日)

 

“何をいくつに設定するか決める”

“一番小さい単位の仕事”を“1”に設定

 

小さいことから、コツコツと。

神は細部に宿りますなぁ。

 

 

〈二足のわらじ〉

 

さて、本日のまとめ。

 

仕事算のポイントは、

“何をいくつに設定するか決める” です。

 

1)仕事の全体量を、 最小公倍数 に設定

2)一番小さい単位の仕事を、 1 に設定

 

この全く異なる2パターンの設定方法があるんですね。

 

2つともも使いこなせば、

こわいものなし。

これぞ、二足のわらじ!

 

今宵はここまで。

ではまた。

算数ドクター