中学受験プロ講師奮闘記

受験ドクターのプロ講師が「指導ノウハウ」・「注意点」を公開!受験生・親御様をサポートします!

「中学受験プロ講師奮闘記」とは?

有名中学校への合格実績を多数持つプロの講師たち。どうしたら生徒さんがやる気になるのか、どうしたら成績が上がるのか。日々研究し、実践を積み重ねています。
このブログでは、そんなプロ講師たちの奮闘ぶりを紹介しつつ親御様方へのサポートしたいという趣旨のもと立ち上げました。
皆様の参考にして頂ければ幸いです。

1票の格差

 先日、一票の格差が最大2.30倍になったことは違憲状態だという判決が福岡の高等裁判所で出されました。 ところで「一票の格差」とはなんでしょうか?

 有権者数を議員定数で割った議員一人当たり有権者数を考えます。(この逆数が有権者ひとりひとりが投じる一票の重みと同じです。)衆議院の小選挙区の場合、定数は300のすべての選挙区で1ですから、議員一人当たり有権者数は有権者数と同じ値になります。参議院の場合には47の選挙区で定数は1~5(注)です。もし有権者数が1000万人で定数が5の選挙区Aなら、議員一人当たり有権者数は1000万÷5=200万となります。また、有権者数50万人で定数1の選挙区Bなら、50万となります。

 一票の格差とは選挙区間の一票の重みを比較したものです。選挙区Aと選挙区Bの一票の格差は

200万÷50万=4倍

となります。

 一般に、有権者数の少ない選挙区ほど有権者ひとりひとりが投じる一票の価値(重み)は大きくなり、反対に、有権者数の多い選挙区ほど一票の価値は小さくなります。そこで、一票の格差を許容範囲に抑えるために議員定数を増減させるか、選挙区の線引きで対応します。

 社会の学習では、「一票の格差」ということばを単に知っている、あるいは聞いたことがあるだけでは不十分です。必ずその言葉や用語の意味も正確に理解するようにしましょう。実際に、図表から一票の格差を計算させる問題が昨年度(平成21年度)の駒場東邦中で出題されています。この種の問題にはあやふやな知識では歯が立ちません。

 一票の格差を図表から読み取らせる問題のように、最近の社会の出題は、「思考力」を問う問題が多くなっています。この傾向は上位校ほど顕著です。記述問題や図表の読み取りのような思考力を問う問題のためにも基礎知識を盤石にしておく必要があるのです。

(注)実際には参議院の選挙区は47の各都道府県単位で定数は2~10です。ただし、参議院は3年ごとに半数改選のため、選挙ごとに改選される議員定数は1~5です。

 

 

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