中学受験プロ講師奮闘記

受験ドクターのプロ講師が「指導ノウハウ」・「注意点」を公開!受験生・親御様をサポートします!

「中学受験プロ講師奮闘記」とは?

有名中学校への合格実績を多数持つプロの講師たち。どうしたら生徒さんがやる気になるのか、どうしたら成績が上がるのか。日々研究し、実践を積み重ねています。
このブログでは、そんなプロ講師たちの奮闘ぶりを紹介しつつ親御様方へのサポートしたいという趣旨のもと立ち上げました。
皆様の参考にして頂ければ幸いです。

実は、できる生徒ほど最後は国語で・・・・・

今、5,6年生の御三家志望の生徒を指導しているのですが、成績を見ると算数はかなりできる生徒が多いようです。例えば、サピックスの偏差値だと70を超える生徒が、国語(特に記述)で悩んでいることが非常に多いです。もちろん、国語講師だから、国語が苦手な生徒が集まるというのもあるでしょうが、それにしても多いような気がします。

その原因の一つは、集団授業の記述指導の限界が挙げられます。

簡単な添削はしてくれるでしょうが、細かく、具体的に指導されないので、なんとなくわかるというレベルで記述の推敲を終わらせてしまい、深く考える機会を失っていく。

その結果、どうやって記述を考えていけばよいのかわからなくなってしまう、という悪循環にはまっていくのです。現に私が具体的に指導したら、サピックスオープンのBタイプで50→67まで上がった生徒もいました。

やはり、しっかり論理的に指導する一方で、個々のレベルに合わせた指導をしていくことが、国語、とりわけ記述指導には不可欠なのです。

では、どうやって指導していくのか。

例えば、

★傍線部の言い換え記述は、指示語、比喩など分かりにくい部分を傍線部の前後から言い換え、傍線部の意味を押さえることが大切。そのうえで、キーワードと同じ表現を探し、具体的な内容を見つけ、その部分を言い換えて記述を書く。

 

 

例 「そんな他人の夏の一つ」とはどういうことか。

         

そんな=直前の出来事を指す。

さらに、それは「他人」が関係した「夏」の出来事だと分かる。

         ↓

 後は、直前の「他人」が起こした「夏」の「出来事」を

 ①誰が、どうした=事実

 ②①の理由         という形でまとめる。

こんな感じで考えていくとよいと思います。

ご参考にしてください。

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瞬間の速さ

 

今回の「基本を考えよう」は少々ブレイクということで、「速さ」を
取り上げます。


生徒さんからは、こんなクレームを頂きました。


 

 

    この問題、おかしいよ。             
                            
   『時速50kmで12分走ると、どれだけ進むでしょう』 
                            
    って書いてある。時速って1時間で進む距離でしょ。
    12分しか走ってないのに時速って何?!      


 
ごもっとも、おっしゃるとおり、いやいや、そうじゃないんですよ。


 

示したいのは「瞬間の速さ」!


例えば

 

   家から目的地まで10kmです。目的地まで5時間かかり
   ました。速さは時速何kmでしょう。

 

これは日常的にあまり意味がありません。というのは、もう目的地
まで着いていて、5時間かかるとわかっているからです。


それより、

 

   今の速さが時速2km、10km先の目的に着くまで、何
   時間かかるでしょう。

 

このほうが、算数を利用して将来を予測するのですから、大きな意
味があります。


目的地までの時間を予測するために、現時点の「瞬間の速さ」をはか
る必要があり、それを秒速、分速、時速などで表しています。

自動車のメータは時速で表されていますから、時速で表すのが普通で
す。

この考え方は将来、中学高校で習う”微分”の考え方につながってい
きます。

ただし、この問題は”ひっかけ”的な要素もありますので、それに気
づいた生徒さんは問題をよく読んできちんと理解している、とも言え
ますよね。

 
 


こんな話もあります


先日、電車の中でこんな話を聞きました。


 
    今年もプロ野球が始まったよね。いつも思うんだけど、
    ピッチャーが投げるボールの球速って、時速150km!
    とか表示されるじゃない。あれっておかしいよね。

    だって、キャッチャーまでは数秒だし、どう考えても
    160kmも飛ばないじゃん。

    秒速で表すのがいいと思うんだよね


 
よくまぁ、こんなことにお気づきになるな、と感心するばかりですが、
これも同じです。ボールが1時間飛び続けて、160kmも進む必要は
なく、その「瞬間の速さ」をはかり、時速で表しているだけです。

時速のほうが我々にとっては、速さを実感しやすいのでしょう。自動
車と比較できるので解りやすいようです。

時速40kmは分速に直すと約11mです。分速11mと言われてもピンと
こないのではないでしょうか。

かといってあまりにも大きい数字の場合は秒速が好まれるようです。


     光り 秒速 約30万km

     音  秒速 約340m(気温15℃)


ですので、光りは時速に直すと途方もない距離になってしまいますし、
音は、時速にすると、1224km。こちらも速すぎて実感がわきません。


最後に、ユーモアたっぷりで、しかもノーベル物理学賞受賞者として
も、有名なアメリカの物理学者 リチャード・P・ファインマン さ
んが微分を説明する時に用いた話をイラストでご紹介しましょう。


20110630-1.JPG



以上、「基本を考えよう」のブレイクでした。

 

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「国語が苦手」になるのはお子さんの努力不足?

 ほとんどのご相談は、「国語がどうも苦手でテストで点が取れません、、、」というところから始まります。

 なぜ、「苦手」になってしまうのでしょうか?

 それは、お子さんの「がんばりが足りない」からなのでしょうか?

 苦手になってしまうことには、原因があります。

 そして、その原因は、お子様の学習にではなく、指導にあることが大半なのです。

 お子さんが 「自分でがんばって学び進んで身につける」ということができるのであれば学校もいりません。

 学び方を学ばずに学び進むことはできないのはむしろ自然です。

 ほとんどの学習は、人に導かれ、見守られながら進んでいくものです。

 学習が進まないとすれば、それは、指導側の責任です。

 お子さんが「苦手になる」のではなく、指導側が『苦手にしてしまう』のです。

 とすれば、大切なことは、お子さんを責めることではなく、お子さんが学び進められるような学習・指導環境をできるだけ速やかに整えてあげることでしょう。 

 まずは、今日できることから始めましょう。

 その際、取り組みやすいことから始めましょう。そして、少し調子が出てきたら、一歩先の目標を目指しましょう。 

 例えば、長文問題が苦手であれば、

 まずは、音読をしてみましょう。音読することで、読み飛ばしグセを修正することもできます。

 一度目は、使われている言葉の読みや意味を確かめたり調べたりしながら読みましょう。

 単語の意味がわからなければ、文章の意味もつかみにくいのは当然です。

 言葉の意味をおさえてから、文章の意味をたどる二度目の音読をすることで、文章理解につながります。

 意味をたどりながら文章を読むことができたなら、その日に問題まで解くことはありません。

 次の日に、もう一度意味をたどり直しながら音読して、それから問題を考えてみましょう。

 「読んで理解すること」と「理解をふまえて問題を解くこと」を分けてあげることで、学習への取り組みやすさは高まります。

 小さなひとつひとつの工夫がお子さん自身の学び進む力を引き出すことにつながります。

 お子さん一人一人に最適の工夫を見つけてあげることができるよう、今日もがんばります。

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