第四回から、中学受験算数の中で、図形が一番重要で、「点の取れる効率的な学習方法というものが確実にあります。」と述べてきましたが、限界得点力(1時間の学習あたりの成績の伸び率)の観点から言えば、「中学受験対策」と言ったら、まず「算数対策」が必要で、「算数対策」と言ったら「図形対策」と言えるでしょう。

毎年12月末に各社の模擬試験が最終回をむかえるのですが、よく、「12月の模試の結果で、ほぼ合格する学校が決まる。」と言われますが、私の指導経験から言わせていただくと、うまく戦略的に学習させることができれば、12月末~2月までの1ヶ月で、偏差値5~10くらい上げる事も可能です。実際、昨年教えていた子は、模擬試験で1回も偏差値60を超えなかった子に、豊島岡中学校対策と言うことで1ヶ月間徹底的に「図形特訓」をしました。「正方形が出る」と予想して的中したこともあり、みごと合格してくれました。おそらく、かなり図形の実力が上がったという感触がありましたから、直前期に偏差値5~10くらい上がったのと同じくらい解けたのでしょう。このように、中学受験の場合、最後の模擬試験で思うような結果が出なくても、絶対あきらめないことが重要です。とにかく「図形を得意に!」してください。中学校によっては5割~6割くらい出る中学校もありますから。

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