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09.10.12

駒場東邦、浅野、城北、東京都市大学付属、那須海城、獨協、秀光、桐光、慶応義塾湘南藤沢中等部、立教新座、桐朋、世田谷学園、明治大学附属明治、学習院中等科、國學院久我山、逗子開成、神奈川大学附属、横浜、土佐塾、他
何かに立ち向かっている子ども達の目は、一途で真剣です。勉強であれスポーツであれ、その目の輝きに違いはありません。成績が伸びればより積極的に「頑張るぞ」と決意し、不本意な結果になれば悔し涙を流しながら「今度こそ」と誓う心が目に現れます。しかし、低迷が続けば、どうしても弱気になり、諦めムードが漂うことも。そして、「国語は捨てて、他の科目で点数を稼ごうか」と考えるお父様、お母様。
ですが、国語はすべての土台となる科目です。言うまでもなく、社会の長文問題、算数や理科の文章問題にも文章の読解力は必要です。さらには、今後の人生を切り開いていくためにも国語力が欠かせません。つまり、捨てられない科目であり、学力分野といえるでしょう。
これまで、多くのお子様を指導させていただきました。体験授業でいつも感じるのは、「この子は、ここをもう一押しすれば国語の力が伸びる」ということです。お子様一人ひとりは、異なる長所短所を持っています。それを踏まえた「一押し」の指導をすることこそが、成績向上の鍵であり、家庭教師による指導の意義であると考えます。
また、各ご家庭からさまざまな悩みをご相談いただきます。その度に、どちらのお父様お母様も不安を抱えながら、お子様とともに頑張っていらっしゃることを痛感します。実際の悩みにお答えしながら、不安を少しでも解消するお手伝いができればと思います。
そのお子様に必要な「一押し」が成績向上の鍵であると考え、その結果が国語に対するお子様の自信につながるよう、日々の指導を行っています。
「どう教えればいいんだろう?国語の教え方がわからない!」
大多数のご家庭で伺う一番の悩みは、「国語の教え方がわからない。記号や抜き出しの答え合わせはできるけれど、なぜ正解なのか、不正解なのか、子どもに説明できない」とおっしゃる保護者の皆様の声です。
国語の学習で重要なことは、その答を導き出した根拠を考えることです。
まずは、解答が正解であっても不正解であっても、「なぜ、この答を出したのか。その理由は・・・・」と説明できること、根拠を見つけよう、考えようとする姿勢を身につけることが第一歩です。
そのためには、お子様に問いかけることが有効です。「なぜ、これを選んだだろう?教えてくれる?」と。そして、お子様が話し始めたら、その言葉を最後まで丁寧に聞くことが必要です。最初は、無言あるいは一言しか話せないかもしれません。でも、その言葉を大切にして、そこで言葉が出なくなったなら、ヒントを出しながら一緒に考えます。正しい理由をすぐに教えるのではなく、お子様の一言を中心に内容が膨らむように、考え方を指導することが大切です。
しばしば親御様が驚かれるのは、当然知っていると思っていた言葉や物、出来事をお子様が知らないときです。例えば、フイルム入りのカメラ、家庭用の黒電話や公衆電話のピンク電話、銭湯、簾、蚊帳、リヤカー、夏の風鈴、ストーブで焼く餅、金魚や豆腐売りの声。親御様が成長してきた中で、当たり前に身の回りにあったものですから、ついついお子様も知っていると思い込み、「知らないかも?」という疑問が入る隙もありません。でも小学生には歴史上の話です。そう言われれば、小学6年生の人生は、まだ12年。「そりゃそうだ」と思いながらも、中途半端に古いだけに、そこが盲点。そして、囲炉裏や杵臼など親御様世代にとっても昔の物ならば、さらに小学生が目にする機会は多くありません。また、昔のことではなくとも、切り身しか見たことがないからサバとブリの違いがわからない(さすがに高学年になれば、海の中を切り身が泳いでいるとは思わないようですが)、トマトは大きな木になっている、南半球は北半球の反対だから、北と南が逆になっている、と我が子が思い込んでいる事実に愕然とされた親御さんの姿もありました。
的確な読解力には、文章を読んだ時に内容をすぐイメージできる力が欠かせません。国語の長文ではさまざまな内容が扱われ、その中に出てくる物や出来事、言葉には出題範囲がないことで、どうやって勉強していいのかと戸惑うことも多いものです。
そこで、長文読解の土台となるのは、日々の生活。なかでも、元旦から大晦日まで、日本で行われる伝統的な年中行事は、最高の学習機会です。その一つ一つの節目に行事を体験することは、文章を読むときのイメージ作りを助けるだけでなく、そこで使われた道具や言葉を知ることで読解力が高まります。また、他の教科と関連させることで、勉強している教科間のつながりも感じられるでしょう。
節分、桃の節句、端午の節句や七夕、月見、冬至。その日は少しだけ勉強の手を休めて、一緒に準備をしながら、行事の内容や歴史、使われる道具について親子で調べ、語り合ってみてください。また、時には一緒に買い物に行き、商品を見ながらやり取りすることもお子様の記憶に残り、イメージ力が高まります。
「本を読むのは大好きなのに、国語の成績が伸びないんです。」という悩みをお持ちのご家庭は少なくありません。お宅に伺うと本棚には物語の本が所狭しと列んでいます。
読書が大好きな事は、国語力に大きな力となりますから、とても素晴らしいことです。ですが、本が大好きで読むのも速いからといって、国語のテストが出来るとは限らないものです。むしろ、それが落とし穴。
小学生のお子様が本好きの場合、読むジャンルは物語がほとんどです。物語を読む速度が速い時には、ストーリーを楽しむ読み方をしている場合が多く見られます。この場合、内容や人物の気持ちを考えて丁寧に読んでいるとは言えず、自分なりの解釈で雑な読み方になっていると考えられます。そうしていても、頭の中では登場人物達が映像を見るように活動し話していますから、読み進むには何ら支障がありません。そして、登場人物のそれぞれの気持ちに感情移入することも容易にできているはずです。
しかし、設問に沿った読解力が問われる入試問題では、こういった読みの癖が出てしまうことで、正解を導き出せなくなってしまうのです。お子様本人は内容をわかっているつもり、登場人物の気持ちも理解できているつもりになっています。実際にあらすじを話させれば、説明することもできるでしょう。
中学入試では、登場人物の言葉や動き、周囲や時代背景など、そこに書かれた内容は設問を解くための情報として、注意深く読むことが求められます。また、読解が要求される登場人物の気持ちは、読者本人が感情移入した結果の気持ちではありません。あくまでも登場人物が話した言葉、行動など文章の内容から読みとれる感情なのです。ですから設問の解答には、感情移入せずに客観的に心情を読み取ることが必要になります。そこで、まずは「丁寧に」読める力を着けることが大切です。
「国語の偏差値を一刻も早く上げたいので、長文が読めなくても使えるというテクニックとコツだけを教えてください。」とおっしゃるご家庭もあります。その時の親御様の切実なお気持ちは、とてもよくわかります。また、本文の内容を読まずに、たまたま知ったそのテクニックだけを使って解こうとするお子様もいるのですが・・・。
確かに、国語の問題を解くテクニックはあります。そして、一定レベルの読解力に達しているお子様にとって、その方法は有効です。しかし、よくある誤解は、文章を読まなくても、テクニック「だけ」で解けると思ってしまうことです。
例えば、「○○の理由を答えなさい」という設問があれば、文章中の文末表現で「~~であるから」、「~~なので」と書かれている部分だけを探すのです。しかし、理由が「から」「ので」の言葉の周囲にあるとは限りません。内容から判断せずに解答しているわけですから、まぐれ当たりはありますが、普通は不正解になります。あるいは、「筆者が主張していることは何ですか」との設問であれば、説明文の結論は最後の段落に述べられている、という知識で、最後の段落だけを読んで解答しようとします。しかし、説明文での、最初が問題設定、最後が結論という構成は単に目安にしか過ぎないのです。
長文読解ができなくてテクニックだけをいくら知っていても、正解率は上がりません。しかし、長文読解ができていてテクニックを知らない場合、読解力だけでも成績はある程度まで向上します。そして、もう一押しで成績はさらに上昇します。
そこで「面倒くさがらず、まずは丁寧に文章を読むこと」、「そのための忍耐力と集中力を着けること」が、実は早道です。
例えば、5年生の2月。入試まであと1年。国語の偏差値40。でも65の中学へ。といった場合、4年生の国語に戻りましょう。それでもまだ文章は長いかも知れません。ならばそれを半分にしても結構です。短い時間(例えば5分間)でいいですから、短めの文章を、ただし、毎日、集中して時間を計って読み続ける。読み終えた後には、親御様とその内容について話し合う(これがとても大切です)。意味がわからなかった言葉は辞書で調べる。そして、文章量を徐々に分量を増やしていきます。そうすると、2ヶ月ほどで変化があります。「こんな時に4年生に戻るの?大丈夫?」と思われるかも知れません。でも、大丈夫。「急がば回れ」によって、ある時期から急に国語の読解や記述が出来るようになります。
毎日継続させる工夫として有効なのは、日割りの計画を立て、終わればそれをお子様本人が線で消すことです。こうすると、自分の勉強が今どこの位置にあるのかが視覚的に把握でき、これだけ頑張ったという充実感や達成感が得られますので、意欲がわくのです。
「一押し」の指導。その結果、ある日突然、国語の学力が驚くほどの伸長を見せることは珍しくありません。過去の例で言えば、幾つかの条件が揃った結果、6年生の9月に45だった偏差値が11月には70になったケースもありました。10月末、35の偏差値でお引き受けしたお子様が、第一志望の学校(偏差値58)に無事合格したこともありました。ただ通常、偏差値を20上げるには10ヶ月は必要になります。実は、突然伸びたような成績は、突然に成し得たものではなく、そのお子様がそれまで努力し貯めていた「力」に他ならないのです。出口が見つからず飽和状態になっていた「力」が、外からの「一押し」によって、目に見える形で飛び出した結果が、成績となって現れます。そして、その伸びようを目の当たりにする時、子ども達の潜在的な可能性の大きさに驚かされ、そして、少し恥ずかしそうな、でも嬉しそうな顔に、私自身も力をもらっています。
「お友達は目の色が変わっているんですが、うちは親ばかりが焦って、子どもはなかなか受験生になってくれないんです。」とおっしゃる親御様はとても多いのですが(この言葉をおっしゃらなかったご家庭は過去1件もありません)、隣の芝生は青いものです。受験生とは言え、まだ小学生。幼さもあって当然。
その一方、思春期の入り口、反抗期に入り始めたご家庭では日々親子の闘いも。「今まで言うことを良く聞いたのに、最近は理屈をこねるようになって大変です」とのお言葉もいただきます。それは大人への成長の第一歩。子ども時代みんなが通ってきた道だと思えればいいですね。
ご指導させていただくご家庭の親御様の世代が、ここ数年私と同世代か少し下の世代になってきました。そんな親御様の不安や悩みを伺い、ささやかな手助けができれば幸いです。
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